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税理士は何歳までなれるのか:転職・勉強時間・試験免除についても紹介

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税理士になるための勉強時間や試験免除について

税理士といえば、年収が高いというイメージをお持ちの方も多いでしょう。
しかし国家資格であり税理士として働けるようになるまでには、かなりの勉強量が必要な資格になります。

 

そこで今回は、税理士は何歳までなれるのか、転職や勉強時間などについてご紹介していきます。
税理士に興味がある方や勉強を始めようと思っていて計画を立てたい方などは、ぜひ参考にしてください。

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税理士は何歳までなれる?

税理士は、何歳からでもなることができる職業です。
一般的には就職経験がない方であれば、26〜27歳までに税理士試験に合格することが理想だとされています。

 

毎年の税理士試験合格者の最年少は19歳や20代前半で、最年長は60歳以上です。
時には70歳以上の方が合格されるときもあります。
そして年齢別に試験合格者を数えると、41歳以上が最も多い年も頻繁にあるのです。

 

実際に国税庁で発表されている令和3年度の税理士試験結果では、合格者の最も多い割合は41歳以上でした。
30代・40代でチャレンジしようと考えている方も、試験会場が若い世代ばかりだからイヤだとか、もういい年だから税理士にはなれないだろうと落ち込む必要はありません。

 

既に長年働いていて家庭を持っている方が、税理士試験に合格しています。
中には、定年退職後に税理士試験に挑戦する方までもいるのです。
これらのことから、税理士は何歳からでもなれて、何歳からでも目指せる職業だとされています。

税理士になるための勉強時間はどのくらい?

税理士になるための勉強時間は、平均4000時間とされています。
どんなに短くても2500時間、長い場合は6000時間を超えるとされているほどです。

 

数字だけを聞くと社会人の方ならなおさら、時間があるといわれている学生であっても、そんなに勉強時間を割く暇がないと思うでしょう。
学生であっても2~3年、社会人であれば3~5年かけて資格を取るのが一般的です。

 

税理士試験は全部で11科目あります。
必須科目・選択必須科目・選択科目に分類されており、合計で5科目に合格する必要があります。
1科目に合格するのに大体1000時間が必要になるのです。

 

この膨大な勉強時間を学校や会社に通いながら時間を作るには、隙間時間の有効活用と無駄な時間を減らすしかありません。
隙間時間は、通勤時間やランチタイムなどです。
NHK放送文化研究所の発表によると2020年の平均通勤時間は、1時間21分でした。
この1時間21分を勉強時間にあてましょう。
残業がほとんどないのであれば、仕事終わりに時間が作れるという方もいるでしょう。

 

しかし電車が来るまでの待ち時間や遅延などで、実際に勉強してみると1時間半以上の勉強時間が取れるはずです。
さらに電車の中だけでなく、駅から会社までや自宅までも通信講座を聞くこともできます。

 

さらにランチタイムも勉強にあてることが可能です。
ランチをしながら参考書を開くべきでしょう。
友人や仲の良い先輩後輩と楽しくランチをしたい気持ちはわかります。
しかし忙しい社会人や学生にとっては、隙間時間で勉強をしていかないと税理士合格は非常に難しいです。

 

そして現代の代表的な無駄な時間は、理由もなくスマホを触ったり通販サイトをチェックしたりすることだと言われています。
ニールセン・デジタルの2020年3月の発表によると、現代人の1日の平均スマホ使用時間は、3時間46分でした。
1年間で計算すると、約1400時間にもなります。
1日に4時間近くスマホを使用しているのであれば、その中の無駄時間を削れば1〜2時間の勉強時間はすぐに確保できるでしょう。

 

このように隙間時間の有効活用と無駄時間の削減により、忙しい学生や社会人であっても税理士試験に合格することが可能になるのです。

税理士は何歳までなら転職できる?

税理士は、何歳まででも転職することができます。
35歳を超えると転職することは難しいのではないかと不安に思っている方もいるでしょう。
もちろん年齢によって不採用にするのは法律で禁じられていますが、実際のところ一般的には年齢が上がると転職を成功させるのに時間がかかる傾向はあります。

 

しかし税理士は年齢の影響をあまり受けないと言ってよいでしょう。
専門性が高く、独占業務があるため、いくつになってもチャンスはあります。
年齢に関して悲観的に考える必要はさほどないでしょう。

 

しかし年齢が上がるごとに、求められるものの量とレベルが上がるのは確かです。
年代別に求められるもののレベルについて解説していきます。

30代

30代に入ると、ある程度の社会人の経験があり、業務についてもスキルや経験を持っていることを求められます。
しかし、この段階で税理士にチャレンジするとなると、税理士業務については未経験・あるいは経験が浅いということになります。
では転職ができないかというとそうではありません。

 

社会人経験というのは、どの職種であっても求められるものであり共通しているものです。
また、税理士業務ではない仕事の経験であっても、営業であればクライアント対応、販売職であれば店舗経営の知見など、活かせることがあるはずです。
税理士というのはさまざまなクライアントに対応するため、出身業界の知識が役立つこともあります。

 

これまでの経験をうまくアピールにつなげることが大事です。

40代

40代になると、30代に求められる内容からさらに、マネジメントや育成の力が求められます。

 

税理士の働き方として、すこし前までは一気通貫でひとりでクライアントに対応し、チームで協力するという体制ではなく、いわば一匹狼のようなイメージがあったかもしれません。
けれど今は業務の効率化が求められ、小さな事務所でも記帳代行専門のスタッフを配置したり、分業をしたりしてチームで業務を進めていくことが多くなってきました。

 

ここで、マネジメントやリーダーシップ、育成力が求められるのです。
こういった組織に関する経験というのは、業界は関係ありません。

 

会計事務所の経験、税理士としての経験が浅くとも、これまでの会社で部下を指導したりチームをリードした経験は必ず活かすことができます。

税理士になるための試験免除は何歳まで可能?

税理士試験の試験免除制度に、年齢制限はありません。
そのためどなたでも、試験免除制度を利用することが可能です。
実際、試験免除制度の利用は近年増加しているのです。

 

制度の内容としては、弁護士か公認会計士資格のどちらかを有していると全科目免除になります。
大学院に進学した場合は、会計系か税法系のどちらの修士をとっているのかで科目が変わりますが、試験の免除制度があります。
さらに税務署に勤務経験のある国税従事者は、勤務年数に応じて免除される科目があります。

 

学生であっても社会人であっても、最も多いのは大学院に進学して試験免除を受ける方です。
社会人の方の場合は大学院を先に卒業してから、専門学校や通信講座を受ける方が多くいます。
試験免除制度の利用は増えているので、利用するつもりがない方も1度確認してみると良いでしょう。

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まとめ

今回は、税理士は何歳までなれるのか、転職や勉強時間などについて紹介しました。

 

税理士に興味がある方や勉強を始めている方は、生活スケジュールの見直しを必ず行ってください。
学生でも社会人でも、最低2年以上は勉強する必要があります。一生懸命勉強しているのに、上手くいかず途中でリタイアしてしまう方も少なくありません。
だからこそ生活スケジュールを見直し、少しでも多く勉強できる時間を確保しましょう。

 

年齢は関係なく活躍できるのが税理士です。
一人でも多くの方が税理士試験に合格されることを願っています。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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