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税理士の仕事は本当にきついのか

税理士の転職お役立ち情報

会計事務事務所に勤務する税理士の男性

本記事では税理士の仕事が本当にきついのかを検証するために、「きつい」と言われるポイントを解説していきます。
その後、きついと感じた時の対処方法、転職方法について解説しています。

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税理士の仕事がきついポイント

繁忙期がきつい

税理士事務所の業務量は、時期によって大きく異なります。
個人事業主の顧客が多い場合は、2月〜3月の確定申告時期が繁忙期になる税理士事務所が大半です。
法人の顧客が多い場合は、決算や所得税、法人税、消費税の確定申告、償却資産税、年末調整などが重なる12〜5月の時期に繁忙期になる税理士事務所が大半です。
この繁忙期には残業が増え、土日出勤の事務所が多くあります。
もしも働きながら税理士試験にチャレンジしている場合は、勉強時間を確保することが大変な時期でもあります。

勉強との両立がきつい

税理士事務所で働きながら税理士試験の勉強をする方は多くいます。
税理士試験の平均合格年数は約10年、必要勉強時間は1科目あたり150〜500時間と言われていますから、5科目合格するのには相当な時間が必要です。
そのため、残業の多い事務所に入ってしまったら勉強時間が足りずに税理士になれないまま歳をとっていってしまいます。
それを避けるために、残業時間が少なかったり、勉強会を開いていたりと、試験勉強に理解のある事務所に入ることをお勧めします。

給料がなかなかあがらない

税理士資格と実務経験がない状態で税理士事務所に転職した場合、年収はおよそ350万円〜400万円程度です。
20代前半の人からすれば不満のない金額かもしれません。
しかし、20代後半や30代以上から税理士になる方々からすれば収入が不十分だと考える方は多いでしょう。
税理士試験科目合格者が給与を上げるには、科目合格数を増やしたり、5科目合格して税理士になることが一番良いのですが、どうしても難易度が高いため簡単に合格できるものではありません。
そのため、税理士事務所は給料が上がりにくいと感じてしまうケースが多いのです。

ミスが許されないのがきつい

税理士事務所の業務はミスが許されません。
決算書や申告書の内容に1円でも誤りがあれば、クライアントに損害を与えることになりかねないためです。
もし損害を与えてしまった場合は、クライアントから契約解除され、損害賠償を請求されることもあります。
その上、税制改正及び税制に関するルール追加がが毎年のようにあるため、毎年、ルールを確認しながら業務を遂行する必要があります。
最近ではマイナンバー制度や消費税の軽減税率などがその例です。
大雑把な性格の方は、几帳面さを身につける必要があるでしょう。

職場の人間関係がきつい

税理士事務所に限らず、職場の人間関係にストレスを感じて転職をする方は多いです。
税理士は60歳以上が50%以上と高齢化しているため、事務所内での年齢ギャップに悩む人もいます。
年齢が離れているとどうしても距離感ができ、ちょっとした相談などをしづらいケースがあります。
人間関係の悩みの解消方法は人それぞれですし、あまり気にしない人もいます。
自分自身で解決できるのか、悩んでしまうタイプなのかなどを分析して、人間関係も職場を選ぶ際のポイントにすると良いでしょう。

クライアントとの関係がきつい

税理士事務所のクライアントは個人事業主や中小企業の経営者が大半ですが、上場企業や大企業とは違い、会社の制度や会計の準備が整っていないところもあります。
税理士の仕事にはクライアントの税務申告の代理をする業務がありますが、クライアントが期日までに資料を準備できない、資料が不足していたり間違っていたりする、連絡がスムーズでないことも残念ながらあります。
こういったクライアントの税務申告をやりとげるには、信頼関係を築き、アドバイスをし、時には会社の制度変更にも関わるような積極的な姿勢、コミュニケーション能力が必要になります。
書類のやり取りだけでは終わらず、体力のいる仕事なのです。

事務所の研修・教育体制が整備されておらずきつい

従業員が少ない事務所では細かい指導をされず、「過去のファイルを見て同じようにやって」と言われしまうケースがあります。
しっかりした研修や教育制度が整っていないのです。
とくに少人数で平均年齢の高い事務所は、マニュアルもないという例も少なくありません。
もちろん、人数が少ないからといってこの限りではなく、若手を育てる研修制度を設けている事務所もあります。
しかし、研修・教育体制がないとなかなか業務を覚えられず、結果として評価が低くなってしまい、早期の転職になってしまうリスクは少なからず存在するので、ぜひ入所前に確認しておくことをお勧めします。

税理士の仕事がきついと感じた時には

税理士になるための実務経験だと割り切る

税理士事務所に入社する時点で、ある程度高度な税務や財務に関する知識を有していると思います。
しかし、実際は知識だけでは解決できず、経験が必要な業務も出てきます。
その業務に直面したときは辛いかもしれませんが、誰もが通る道なので、一つずつ覚えていきましょう。

税理士登録をするためには税理士事務所などでの実務経験が2年以上必要です。
そのための職場だと割り切ることで、2年だけきつい状況で頑張ろうと思えるかもしれません。

実力がつくという面に目を向ける

税理士事務所は、未経験からの入社が最も採用のハードルが高く、一度実務経験を積んでしまうと簡単に転職できる可能性が高くなります。
それは税理士事務所の業務が専門性の高い業務であること、そして税務や財務などの全国共通の知識を使うためです。
また、事務所ではなく一般企業の経理職という選択肢もあり、転職先の幅が広いことも特徴です。
とにかく実力をつけることが重要なので、そのための修行として頑張ってみることも大事です。

どうにもならない場合は転職をする

個人で解決できる問題には範囲がありますから、自分の管理下にある解決方法にはトライしてみて、解決不可能だと判断すれば、転職という選択肢ももちろんあります。
「その問題の責任が自分にあるのではないか。だとすれば次の職場でも同じような問題を起こしてしまうのではないか。」と考えてしまうことがあるかもしれませんが、一度転職したくらいで経歴に傷はつきません。
転職先で同じような問題が起こった時に初めて、「事務所の問題ではなく自分の問題なんだな」と理解して解決するためのアクションを起こせばいいのです。
実際に転職に踏み切るかはともかく、転職エージェントなどに相談してみて、客観的な意見を聞いてみるのも良いでしょう。

仕事がきつい税理士事務所から転職するために

自分の市場価値を高める働き方を普段からしておく

今勤務している税理士事務所がきついと感じて転職したいのであれば、転職先を見つける必要があります。
この時にスキルや経験がなければ転職できなかったり年収ダウンしてしまったりします。
従って、今の自分のスキルや経験を把握しておくことが必須になります。
自分の希望を叶える転職をするには、どんな資格が必要か、どんな経験が評価されるかを確認しておきましょう。
試しに職務経歴書を書いてみるのも良いでしょう。
「今までやった案件はスキルや経験があまり得られなかったから、別の案件をやらせてもらうように上司にお願いしてみよう」などの振り返りになり、やるべき仕事が見えてくるかもしれません。

自分が働く目的を明確に決める

自分が働く目的を明確に決めることが大切です。
いつまでに自分の収入や生活レベルがどうなっているかを明確に数字で決めることで、「この業務は何のためにやっているんだろう」という悩みがなくなります。
その業務の先に自分の目標が達成できるのであれば頑張れますし、明らかに目標に繋がっていないのであれば気後れせず転職に踏み切れます。

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まとめ

本記事では税理士の仕事が本当にきついのか、というテーマで解説してきました。
職場や仕事に求めるものですから、きついのかどうかは決められません。
重要なのは、自分のやりたいことや希望を明確にしておいてミスマッチを未然に防ぐことと、もしもどうしても「きつい」と感じたときの対処です。
また、職場に相談したり、知人に相談したりして解決の道を探ったり、転職エージェントで客観的な意見を聞くのもいいでしょう。
充実した仕事環境を求めていきましょう。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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