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監査法人の選び方はどうすれば良い?就職&転職する準備とは

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監査法人 男性イメージ

公認会計士が監査法人に就職したい、転職したいと考えるとき、どのように選ぶべきでしょうか。

監査法人の選び方について、最新の動向やまた規模ごとの詳細、情報の集め方や選び方のポイントを解説します。

最新の動向でみる監査法人の選び方

転職や就職にはトレンド・動向があり、それをつかむのも重要なことです。

まずは近年の動向を解説します。

①売り手市場

近年、監査法人への就職が売り手市場になっていると言われます。

現在は公認会計士が不足しているため、どこの監査法人も多くの会計士を必要としています。

ところがなかなかスタッフを集めることができずに苦労している、という意味です。

 

人手不足が続いていて、どこの監査法人も採用計画通りに採用を進めることができずに悩んでいます。

②監査法人の次のキャリアを考える人が多くなっている

一般的に監査法人は離職率が高いと言われます。

それにはさまざまな理由があるのですが、激務であることや仕事内容がある意味でルーティンであること、昇格の難しさなどがあるようです。

 

監査法人の次のキャリアとしては、一般企業、コンサルティングファーム、税理士登録をして会計事務所や税理士法人などが想定されます。

会計士として監査法人の次のキャリアを考えている人は、どのようなキャリアを選択するのかを踏まえて監査法人を選択すると良いでしょう。

監査法人の選ぶための下準備

次に、就職や転職を考えるとき、どうやって監査法人を選ぶべきか。

その選び方を見ていきましょう。

 

①情報を集める

売り手市場だとお話をしました。

以前に比べれば、希望する監査法人に就職できる可能性は高いです。

ただし監査法人ごとに環境は大きく異なっています。

 

事前に情報を集めて、後悔しない選択をすることが大切です。

監査法人のリクルーターに対してこちらの希望を積極的に伝えて、気になるポジションや仕事をしている会計士と会う機会をもらい、より現場に近い情報を入手すると良いでしょう。

またホームページを見たり、説明会に参加したりすることによっても情報を入手することができます。

②将来像

仕事とは、人生において大半を占める重要な要素です。

将来どんな仕事をしたいのかというキャリアプランに加え、自身のプライベートも含めたワークライフプランも踏まえる必要があります。

将来像については一度しっかりと考えたうえで監査法人を選ぶと良いでしょう。

将来像がなかなか浮かばない人は、監査法人の説明会に参加したり、勉強仲間とディスカッションしたり、なるべくイメージをつかむようにしておきましょう。

 

もちろん将来像は変化していくものですが、まったく考えないで変化していくよりも、将来をみすえて着実にキャリアを積んでいくことをおすすめします。

 

③志望の優先度を決めながら進める

基本的に複数の監査法人にエントリーすることになります。

そのなかで、どの監査法人が最優先かを決めておきましょう

 

定期採用の場合は説明会も選考も数日の間に行われ、内定もすぐに出る代わりに承諾までの〆切もすぐにやってきます。

何を比較して決めるのか、自分が優先していることは何かなどを考えておきましょう。

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監査法人の規模

監査法人の規模によって、クライアントや監査の内容は違います。

自分の将来像に沿った監査法人を選びましょう。

 

大手監査法人と中小監査法人の違いを解説します。

①大手監査法人

監査法人業界では、大手と呼ばれる監査法人が4つ存在します。

その名の通り大規模な監査法人で、大手が4つあることから「4大監査法人」や「Big4監査法人」といわれることがあります。

 

Big4監査法人のクライアントは日本を代表する上場企業が多く、入社すると大手メーカーや大手商社、大手金融機関などの有名企業を担当することができるチャンスがあります。

ただし、部門ごとに分かれていることが多いため、4大監査法人では所属する部門によって担当できるクライアントの種類が狭まってしまいます。

しかし、グローバル企業も多く海外赴任の可能性もあり、Big4監査法人ならではの魅力は大きいです。

 

また、一斉に多くの人数を採用して研修を実施するため、教育や研修の制度も整っています。

福利厚生などの制度面もグローバルファームの一員として整っているため、安心だと感じる人も多いでしょう。

 

中小のほうが幅広い種類の企業を監査できる可能性があると思うかもしれません。

しかし、中小では、そもそもグローバル企業を担当することがほとんどなかったり、金融機関の監査を行っていなかったりすることもあります。

中小であっても、いろいろな種類の企業を担当できるとは限らないのです。

②中小監査法人

大手監査法人以外の監査法人は準大手と中小監査法人があります。

準大手監査法人はBig4監査法人と似通っており、グローバルファームの一員であることがほとんどで、クライアントも大きなところが多くなります。

Big4監査法人のクライアント規模よりは小さいため、監査チームの人数が少なくなり、任される業務の範囲が広く、責任も生じるため、成長がはやいとも言われます。

 

中小監査法人のクライアントはさらに小さくなりますが、そのぶん、たくさんのクライアントを担当でき、業界などにこだわらず幅広い知見と経験を積むことができるでしょう。

中小監査法人を検討する際、監査の質や教育・研修制度を気にする方が多いのですが、多くの中小監査法人といっても監査の質は高く保たれています。

研修制度や福利厚生制度も整備されていますので、そのような点ではあまり心配はいりません。

 

基本的に大手はチームで仕事をしており、若手には単純作業がどうしても多くなってしまいます。

また、複雑な仕事を任されるのは職位が上がってからになります。

 

一方、準大手や中小の監査法人ではスタッフの数が少ないため、若手にもさまざまな仕事を割り振ることが多いです。

それが逆に負担になるケースもあるのですが、いろいろな仕事を経験できて面白さを感じられるという人もいるでしょう。

③大手監査法人と中小監査法人の違い

大手監査法人であっても中小監査法人であっても監査業務は監査業務です。

本質的な違いはありません。

しかしながら時価総額や会社規模でトップクラスの会社の監査を経験しようと思った場合は、大手監査法人が担当していることが多いため、必然的に大手監査法人を検討することになるでしょう。

一方中小監査法人では、上場企業でも小規模なクライアントも多いので、決算数値や会社全体像の把握がしやすいでしょう。

また大手監査法人の大企業クライアントは、監査チームも何十人という人数で組成します。

そして大企業の監査の場合、最初の数年はどうしてもシンプルな科目の担当が続きます。

一方、中小監査法人でも大企業の監査の場合は大手監査法人と同様大人数の監査チームとなりますが、比較的小規模なクライアントでは監査チームも数人程度と少人数なことがほとんどです。

少人数だからこそ監査チーム全体が何をしているのか把握しやすく、多くの科目や多様な監査論点を早めに経験できる機会も得られます。

監査法人の選び方:どう行動すれば良い?

それでは、実際に監査法人を選ぶ時、どんな方法があるか見てみましょう。

①説明会

監査法人の説明会に参加すると、いろいろな監査法人の情報を集めることができます。

気軽な気持ちで参加できるイベントとなっているため、安心して参加することができます。

 

それぞれの監査法人が就活イベントを開催していますので、いくつか参加し、監査法人業界がどういったところなのか、監査はどんな仕事なのかなど、比較しながら情報収集をしましょう。

②面接

監査法人は人物面を重視しているため採用を左右するのは面接です。

監査法人ごとに強味もあることから、説明会で集めた情報の整理をして、自分の入りたい監査法人ごとに面接対策を進めておきましょう。

しかしながら会計士試験の合格発表から面接までの期間はとても短いです。

限られた時間のなかで面接対策を進める必要があるため注意してください。

例年合格発表が11月でそこから一週間も経たずに面接を受けることになります。

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まとめ

監査法人の選び方はいろいろあります。

規模やファームにより、それぞれ特徴があるのが監査法人です。

 

監査法人を選ぶうえでそれらの特徴を把握し、積極的に情報を収集しておきましょう。

優先順位を決めることも忘れてはいけません。

自身にとって何が大切かを考えていけば、きっと自身にあった監査法人を選ぶことができるでしょう。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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