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公認会計士と出身大学は関係性があるのか?

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壁に佇む男性

公認会計士試験の合格者を出している大学に傾向はあるのでしょうか。

公認会計士試験には受験資格はありませんが、公認会計士を多数輩出する大学はあります。

 

公認会計士と出身大学は関係性があるのかを見ていきましょう。

公認会計士試験の合格者の大学は?

結論から言えば、公認会計士試験の合格者を出している大学は過去から大きく傾向は変わっていません。

 

2006年の公認会計士試験が改正される前から慶應義塾大学の合格者が毎年のように1位になっています。

毎年の合格者数は増減していますが、1位をキープし続けている常連校です。

 

その慶應義塾大学に次ぐ大学はというと、早稲田大学、明治大学、中央大学が続いています。

順位の変動はありますが、上位にランクインする大学はほぼ変わりありません。

これらの大学の特徴としてはまずは私立大学というところがあります。

もちろん上位10大学の中には東京大学や京都大学、一橋大学、神戸大学なども入ってきますが、それ以外の大学で言えば私立の大学の方が圧倒的に多いのが現状になっています。

そして、これらの大学はアカウンティングスクール(会計専門職大学)も併設されている大学も多くなっています。

公認会計士は国公立大学の人よりも私立大学の人の方が割合的に多いという特徴があります。

公認会計士の出身大学による影響は?

では、公認会計士の出身大学は就職や出世などに影響があるのでしょうか。

 

監査法人の就職に出身大学は影響しませんし、その後の就職後の派閥争いなどは特にありません。

もちろん地域によって出身大学の人数の多寡はありますので、それによる先輩や後輩との関係などはありますが、それによる派閥があり出世に影響するということはありません。

監査法人に入ってすぐは不安もたくさんあり、何をすればよいかわからないときに同じ出身大学の先輩がいれば聞きやすいということはあります。

影響するのはそれぐらいでそれ以外は影響ありません。

 

公認会計士はそれぞれプロとして働くことになるため、公認会計士の試験を合格すれば同じスタートラインに立つわけです。

そういったことも出身大学が影響しないことに紐づいているのではないでしょうか。

公認会計士の試験に合格をすれば、スタートラインに立てるのでそこからは自分の努力によってどうなるかは決まっていくのです。

 

ここまで見た通り、公認会計士は実力至上主義であるため、特に出身大学による派閥争いはありません。

出身大学がマイナーな大学であったとしても自分の力でなんとでもできるのが公認会計士の魅力でしょう。

公認会計士の合格者が多い大学の方が合格しやすい?

では、公認会計士の合格者が多い大学の方が合格しやすいのでしょうか。

ここに関しては関係性があるといえます。


それは合格者の多い大学にいくメリットにもつながってきますが、関係性があると考えられる理由は2つあります。

まず1つ目の理由が、合格者の多い大学では周囲に公認会計士を目指している人も多く、競争環境として望ましい環境が揃っているといえます。

大学を選ぶときも公認会計士を目指している人であれば合格者の多い大学を選ぶでしょうし、目指してなくても周りがそのような環境であることから知ることになり目指す人もいるでしょう。

結果、公認会計士試験の勉強に取り組んでいる学生が珍しいわけではなく、当たり前の環境になるでしょう。


2つ目の理由として、合格者が多い場合、授業等でカリキュラムが組まれていたり、優遇されていたりすることがあると考えられます。

公認会計士を目指す人であれば簿記などは当然勉強しますが、その授業を大学の授業でも実施していることがあります。

また、公認会計士試験に関連する授業が設定され、授業を受けることが試験勉強につながるようになっていれば、負担が少なくなるでしょう。

もちろんこれらは商学部や経営学部といった公認会計士に関連する学部に行っていることが前提となります。

ただ、これらの学部でなかったとしても他学部の授業を受けることが可能になっているケースもあり、他の学部だから全く恩恵にあずかれないということはありません。

これらの理由から、公認会計士になりたいという希望を高校生の頃から考えているのであれば、大学の選定の段階で検討するとよいでしょう。

公認会計士は大学卒ばかり?

では、公認会計士は大学卒でなければ合格できないのでしょうか。

 

実は公認会計士試験の合格者は9割近くの人が、大学あるいは大学院の在学生かあるいは卒業生になります。

ここで在学生か卒業生かと書いたのは在学中に合格できる人は一部で卒業後までかかって合格する人もいますし、一度どこかで働いたのち目指す場合もあるので卒業生となっています。

働きながら公認会計士試験を合格するのはかなり難しく、目指すのであれば勉強に専念する人が大部分を占めます。

勉強範囲も広く覚えることも多いのですが、会計士試験は短期集中型と言われるため、20代での合格が大多数です。

 

そのうち合格者の9割が、大学あるいは大学院の在学生、または卒業生です。

残りは大学を卒業していない合格者となります。

繰り返しになりますが、公認会計士の受験には条件がなく、誰でもチャレンジできる試験です。

大学あるいは大学院の割合が多いことは事実ですが、必ずしもそうでなければ合格できないという訳ではありません。

 

公認会計士の合格者のほとんどは大学にいきながら専門学校に行くというダブルスクールになっています。

つまり、公認会計士の勉強をするために大学とは別で勉強をしているのです。

 

そうなると、大学に行っている必要があるかというと必ずしもそんなことはありません。

そう考えると大学卒でなくても目指せると思えるのではないでしょうか。

実際、高校を卒業したあとに専門学校で勉強をして会計士になる人もいます。

要は大学あるいは大学院ということが重要ではなく、やろうとするかしないかが重要なのです。

困難な道のりなので気持ちがとても大切です。

 

公認会計士に『大学』は影響しない?

結局、公認会計士に大学は影響しないのでしょうか。

影響しないことはないがそれを覆すことは可能だということが言えます。


考えるべきは2段階あり、それが目指す段階と合格した後の就職段階になります。


ここまで見た通り、目指す段階で言えば大学が影響を受けなくはないといえます。

周りの環境などを考えると合格者の数が多い方が色々と優れている面も多くありますし、時間もとりやすいということが言えます。

ただし、それは必ず必要な条件ではなく、合格者が多い大学でなければ合格できないということはないので、やると決めたらそれを目指して進むのみということになります。

そして幸いなことに公認会計士の受験資格には、大学卒業というような要件はないので大学卒でなくとも目指すことができます。

 

もう一つが合格後の話ですが、こちらは目指す段階よりも影響は小さくなります。

合格をしてしまえば大学などは関係なくなり、自分の努力がそのまま結果に結びついてきます。

 

むしろ大学などは関係なく、就職後に自分でどのようなことを身につけたのかが重要になってくるので、自分の力をつけていけば良いのです。

まとめ

ここまで公認会計士と出身大学は影響があるのかについてみてきましたがいかがでしたでしょうか。

大学は影響する部分もたしかにありますが、大半は影響しないため、目指したいのであればどんな学歴でも目指すことができます。

 

やるという気持ちが一番重要な要素なので、大卒かどうか、どこの大学かは関係なく、目標に向かって頑張っていきましょう。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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