転職お役立ち情報

公認会計士試験は独学で合格できるのか

会計士の転職お役立ち情報

ノートと電卓

公認会計士試験は独学で合格できるのでしょうか。

高難易度の試験として有名ですが、SNSなどには独学で合格したという人も見かけます。

 

試験について解説していきましょう。

公認会計士試験の難易度は?

まずは公認会計士試験の難易度試験内容からみていきましょう。

 

公認会計士は弁護士、医師と並んで三大国家資格とされています。

三大国家資格とされているだけあって、試験自体の難易度はかなり高くなっています。

公認会計士試験を合格するためには合計で4,000時間程度の勉強が必要であると言われています。


公認会計士試験は、受験資格についての要件は特にありません。

三大国家資格とされていますが、その面を見ると受験しやすい資格となっています。

 

短答式試験と論文式試験の2段階の試験となっており、短答式試験を合格しなければその先の論文式試験に進むことはできません。

公認会計士短答式試験

短答式試験の試験科目は4科目となっており、年2回行われています。

試験科目は財務会計論、管理会計論、監査論、企業法の4科目で、財務会計論のみ200点でその他の科目は100点で合計500点満点になっています。


そのなかでも財務会計論は公認会計士試験の中でも一番重要な科目と言われており、簿記と財務諸表論から成り立っています。

短答式試験については、従来、総点数の70%を基準として、公認会計士・監査審査会が相当と認めた得点比率として決定されています。

 

ただし、1科目でもその科目の満点の40%を切った場合には不合格となります。

なお、欠席者を除いた実質の合格率は15%から20%となっています。

公認会計士論文式試験

論文式試験の試験科目は5科目です。

会計学、監査論、企業法、租税法が必須科目となっており、経営学、経済学、統計学、民法のうち1科目が選択となっています。

会計学は短答式試験と同様で主要科目となっており、簿記、財務諸表論、管理会計論が含まれており、満点は300点満点です。


その他の科目は短答式試験と同様で100点満点となっており、会計学の重要性がよくわかるでしょう。

合格点の目安は52%となっており、短答式試験と同様で40%未満の科目があった場合には不合格になります。

 

なお、合格率は40%前後と言われます。

公認会計士試験の受験のすすめ

どちらの試験にもありますが、短答式試験は1度合格すると2年間の免除期間が与えられます。

論文式試験は科目合格制度があり、科目合格すると2年間は免除されることになります。

短答式試験、論文式試験ともに免除制度を上手に活用し、最短で合格を目指しましょう。


短答式試験は1日の短期勝負とはなりますが、財務会計論は2時間でその他の科目は1時間となっています。

一方、論文式試験は3日間の長期戦になります。

 

会計学は管理会計論と財務会計論に分かれ、財務会計論は3時間の試験になります。


その他、管理会計論も含み2時間の試験になります。

2時間×5科目、プラス3時間と長時間の試験となっています。

「公認会計士・公認会計士試験合格者限定」
履歴書・職務経歴書
個別添削サービス

詳細はこちら

公認会計士試験を独学で勉強するには

そんな公認会計士試験ですが、独学で勉強するにはどのようにすればいいのでしょうか。


一般的には独学で勉強するのではなく、専門学校などに通って勉強する人が多いです。

独学で勉強するには、兎にも角にもテキストが必要になります。

そしてそのテキストは本屋などには売っておらず、なかなか手に入れることはできません。

 


では、どのように勉強するかというと専門学校などのテキストを入手するか、コピーするかなどしか方法がありません。

現在ではフリマアプリやネット販売が盛んになったことでこれらで探して入手することが可能になりました。

テキストを入手して自分で勉強していくというのが独学の一つの方法です。


そうした場合にも専門学校で開催される答練などは受けることができるので、必要に応じて受けることになります。

それ以外の方法はなかなか方法がないというのが現実になります。

公認会計士試験を独学で勉強するメリットは?

実際には少ない公認会計士試験の独学での勉強ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

独学で勉強するメリットとしてはとにかくお金を抑えることができるという点があげられます。

専門学校にいくと60万円程度はかかりますので、独学にすればテキスト代などは必要になるとはいえ、相当安くすることができます。

また、独学で勉強することで自分の好きなペースで勉強することができます。

専門学校に行くと授業の時間などは決まっており、自分がやりたい時間に自由に勉強できる訳ではありません。

 


その他、専門学校では各科目のテキストが用意されていますが、独学でする場合には自分の好きなテキストなどを使うことができます。

もちろん、フリマアプリやネット販売ではそんなに多くの種類が売り出されている訳ではありませんが選ぶことはできます。


これらが独学で勉強する際のメリットとなります。

メリットはお金がかからない点、自由に自分のペースでできるというところが大きいです。

公認会計士試験を独学で勉強するデメリットは?

一方、公認会計士試験を独学で勉強する際のデメリットはなにがあるのでしょうか。

それは勉強時間が専門学校に行った場合よりかかってしまう点です。

 

一概に時間がかかるかはわかりませんが、圧倒的に勉強効率は専門学校に行った場合より落ちてしまいます。

専門学校では学習のポイントになる点や試験の傾向などを分析して授業をしており、効率的に学習ができます。

 


独学の場合、テキストをフリマアプリなどで購入することで勉強することになり、ポイントなどメモが書かれていれば問題はないですが、メモがなければなかなか理解するのに時間がかかります。

また、タイミング的にも一歩遅れたテキストを入手することになるため、試験の傾向も変わっているかもしれません。


さらに勉強仲間ができない点もデメリットになります。

もちろん専門学校に行って話して帰るだけの友達であれば試験勉強にとってマイナスですしょう。

 

しかし、張り合うような相手であれば負けないためにも勉強しますし、教え合ったりもすることができます。

仲間ができることで自分の勉強進度などが遅れていないか確認もできます。

 

そういった仲間ができなければ、自分の勉強進度なども確認ができないというデメリットがあります。

 


その他、試験対策で弱い点や自分の現状の位置がわかりにくいということがデメリットになります。

もちろん答練や模試などのみ専門学校に行くことで緩和することができますが、専門学校ではそれ以外にも対策の授業などあるので補うことはなかなか難しいです。

求人情報はこちら

会計士試験合格の求人・転職情報一覧

公認会計士の求人・転職情報一覧

公認会計士試験は独学で合格できるのか:まとめ

では、公認会計士試験ですが、独学で合格できるのでしょうか。

結論からすると、なかなかハードルが高いといえます。

そもそも公認会計士試験は三大国家資格にもなっているような試験であるため、試験自体、大変難しいです。


そのために専門学校がありますし、専門学校で勉強している人が受験者の大半を占めます。

専門学校で習ったことはもちろんそれらの受験生の人はできますし、逆に専門学校でやっていないようなことはほとんどの受験生はできないので差になりません。

試験では大半の人ができることを着実にやっていくことが重要なのです。


ただ、絶対合格できないかというとそんなことはありません。

最後は自分の意思の強さが差になります。

独学で合格を目指すと決めたのであれば、独学の弱点を補いながら、自分のやると決めた気持ちを持って突き進むのみです。

 

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
■公認会計士・税理士・経理の転職サイトREX
https://www.career-adv.jp/
■株式会社レックスアドバイザーズ
https://www.rex-adv.co.jp/

公認会計士・税理士・経理・財務の転職は
レックスアドバイザーズへ

カジュアルキャリア相談 カジュアルキャリア相談