税理士として仕事しながらできること：資格取得・副業・趣味

税理士として仕事をするのはとても忙しい日々です。

時期によっては1日のほとんどを仕事に費やさなければいけないこともあります。

しかし、そうでない時期に税理士は仕事以外の時間をどのように過ごしているのでしょうか。

まずは仕事に関連する過ごし方について。

税理士は法律家であり、主に法人税法、所得税法、相続税法、消費税法などの知識を武器に日常業務を遂行しています。

これらの法律は税法と呼ばれ、毎年4月頃に税制改正が行われます。

税制改正によって最新の税法を常に理解しておく必要があるので、税理士として仕事をしていく上ではいつまでも税法の勉強をしている必要があります。

また、何十年と業界に身を置くベテラン税理士であっても、分からない内容に直面するケースも多々あります。

会社の形態や事業はどんどん変化しているので、分からないケースというのはきっとなくならないでしょう。

このようなケースに直面しても対応できるよう、情報をキャッチアップをしなければなりません。

これらは仕事中になかなか時間を費やすことができないため、仕事以外の時間にやらなければいけません。

税理士はやりがいのある仕事ですが、常に頭の中に仕事があるような状態でもあります。

前述したように税理士の仕事は法律を扱う仕事であり、毎年法改正されるため、常に勉強している必要があります。

税理士は一般的に努力家であり、勉強家です。

仕事は主に税法に基づく税務申告書類の作成や会計入力などですが、給与計算や社会保険関係といった労務関係の仕事や役員登記などの相談もされるケースが多々あります。

労務関係などの業務は主に社会保険労務士が担っており、仕事依頼がクライアントから来た際には提携している社労士に連絡して業務を行ってもらいます。

また役員登記や代表取締役の住所変更などの登記情報に変更がある場合、税理士は登記手続きはできず、登記手続きを担っているのは司法書士です。

先ほどの労務関係の業務と同じく、このような依頼がきたときは提携している司法書士へ仕事を依頼します。

このように、労務関係や登記関係の業務をクライアントから相談されても、税理士はアドバイスはできても手続きはできないため、提携先に依頼することになります。

仕事の質を高めるため、もっとクライアントの役に立ちたいと考え、社会保険労務士や司法書士の資格取得をめざして勉強している税理士も数多く存在します。

他にも業務上で役立つ資格としては、中小企業診断士や不動産鑑定士をめざす方もいます。
資格取得までいかずとも、勉強することで知識吸収ができます。

税理士が仕事以外の時間で行うものとしては、副業も多く挙げられます。

以前は副業を禁止している会社がほとんどでしたが、近年は多様な働き方が推奨され、比較的多くの会社で副業可能なところも増えてきています。

税理士が行う副業の内容は、他の税理士事務所の顧問税理士として税務相談に乗る業務や、知人などの税務申告書類の作成や、税務知識を武器として節税案などを記載したブログの作成など様々な副業を実施しています。

ここまで「仕事以外」の時間の税理士の日々の過ごし方について述べてきましたが、いずれも仕事につながる内容でした。

しかし、税理士も人間です。

仕事ばかりしているのは大変ですし、むしろ生産効率が下がってしまうケースもあります。

ぜひ趣味を持っておきましょう。

クライアントや同僚とのコミュニケーションにも役立ちます。

ランニング、釣り、サーフィン、ゴルフなどのスポーツ。

とくにゴルフは、税理士の交流コンペなどもあります。

クライアントの経営者にもゴルフが趣味という方は多く、いっしょに出かけることもあるでしょうし、スコア自慢に花が咲くかもしれません。

また、所属している税理士会には草野球チームやフットサルチームが活動しているところもあるので、趣味や人脈づくりのために参加しても良いのではないでしょうか。

食べ歩き、温泉、旅行、ドライブなどは、休日に場所を変えて完全リフレッシュができるでしょう。

映画鑑賞、音楽鑑賞などは、仕事帰りにサッと行くこともできるので試してみてはどうでしょうか。

趣味として読書をあげる人も多いですが、勉強家の税理士はついつい仕事関連の本に手が伸びがちです。

そうなると情報収集や資格の勉強になってしまうので、読書はカウントせずに他の趣味を見つけることがオススメです。

本稿では、税理士が仕事しながらやっていること、やると役立つことについて説明しました。

税理士も人間なので、仕事以外の時間は勉強したり、趣味に没頭したり、副業をしたりとさまざまです。

仕事ばかりでなく、それ以外の時間も有意義に使い人生を豊かにしていきましょう。