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経理の志望動機はどう書く?経験別の例文を具体的に紹介!

更新日:2025.08.15

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経理の志望動機はどう書く?経験別の例文を具体的に紹介!

志望動機は転職活動の成否を左右する要素の1つです。
採用担当者からの高評価を獲得するためには、志望先に対する熱意や自分のスキル・経験が伝わるような志望動機を作成する必要があります。
今回は経理職の志望動機を書く上でのポイントや、実際の転職活動で活かせる志望動機の例文などを紹介します。

【この記事からわかること】

  • 経理転職の志望動機を作成する上で押さえるべきポイント
  • 経理経験者・経理未経験者それぞれの志望動機の例文
  • 経理転職の志望動機の書き方とNG例

経理の転職:志望動機を書き始める前に

どんな面接でも志望動機は採用の可否を大きく左右する重要なポイントです。
まずは、転職を希望している会社で働きたいという意欲を強くアピールするようにしましょう。
「なぜこの業界を選んだのか」「業界内にある多くの企業の中でなぜこの企業を選んだのか」など、その会社でなくてはならない理由を明確にしておくことで、意思の強さとやる気を伝えることができます。
上手な志望動機を書くためには、それに必要な資料や情報を整理するなどの準備が必要です。

これから紹介するポイントをよく理解して、志望動機をうまくまとめられるようにしておきましょう。

関連記事:経理転職に関しての履歴書の書き方!志望動機が大事!

 

選んだ企業を徹底的にリサーチしておく

経理に転職を希望するなら、まずはその企業を徹底的にリサーチすることから始めてみましょう。

上手な志望動機をまとめるためには、企業についての知識を深め、その会社の魅力や強みなどを細かく把握しておく必要があります。
公式ホームページを見れば、大抵の情報は集められます。

たとえば、企業の会社沿革や業務内容、経営方針や企業理念などもしっかり確認しておきましょう。
その他にも会社が取り組んでいるもの、目指しているものなどがあれば、すべてメモなどに記載しておくことをおすすめします。
場合によっては、会社のパンフレットを取り寄せてみたり、書籍で経営者の理念などを読んでみたりするのも良いでしょう。

中小企業の経理を目指す場合についてはこちらの記事もご覧ください。
中小企業の経理求人のメリットとは!大手企業との違いも解説

新しい環境下で何に挑戦したいのかを明確にする

上記にも記載したとおり、経理への転職では「本気のやる気」をアピールすることが大切です。
自分がその企業に入社した場合に、「新しい環境下でどんなことに挑戦していきたいのか」を明確にしておくことが重要なポイントとなります。
前職ではなし得なかったこと、なぜできなかったのかという理由を踏まえ、新しい会社で挑戦していきたいことをまとめておきましょう。

また、経理として今後身につけていきたいスキルや実務経験、さらには、なぜそれを目指すのかという将来的な理由も合わせて考えておくことも、面接の大切な準備です。

企業の求める人材像とマッチしているのか

未経験で転職する場合、経理に限ったことではありませんが、企業が求める人材であるかどうかをアピールする必要があります。

前職で経験してきた数字の管理やパソコンのスキル、経理に役立てられる経験や資格などがあれば、そうした物理的な要素を伝えましょう。

同時に

  • 責任感の強さ
  • コミュニケーション能力の高さ
  • 気配り上手で明るく前向きな性格

など経理向きのスキルを記載することもおすすめします。
自己分析に基づいた自己アピールを記載して、いかに企業が求める人材像とマッチしているのかを伝えるようにしましょう。

 

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経理経験者の志望動機の例文

経理経験者の場合、今までの経験とスキルをしっかりアピールしましょう。
「経理の実務経験がある」という事実だけでなく、実際の仕事内容や具体的なエピソードなども入れることが大切です。
経理経験者の志望動機の例文を3つ紹介します。

 

資格がない場合

私はこれまで中小企業で経理業務全般を担当し、仕訳入力から決算業務まで一貫して担当してきました。
より規模の大きな企業の経理職を経験したいと考え、業界を代表する大手企業である貴社を志望いたしました。

高度な経理業務にも対応できるよう、現在は日商簿記検定2級の取得に向けた勉強を進めております。
多岐にわたる業務経験を通じて身につけたスキルや対応力を活かしつつ、新たな知識の習得も続け、貴社の発展に貢献できるよう尽力したいと考えています。

資格(日商簿記2級など)を持っている場合

私はこれまで約5年間にわたり、経理担当者として日々の仕訳処理から決算業務、財務分析に至るまで幅広い業務に携わってまいりました。
また、学生時代に日商簿記検定2級を取得しております。
実務経験と簿記検定の勉強で得たスキルを土台に、より高度な経理業務にも挑戦したいと考えていたところに、貴社が上場に向けて経理部門の強化を進めているというお話を聞きました。
これまで培ってきた経理の専門知識と経験を活かし、貴社の発展に貢献できるよう全力を尽くしたいと考えております。

月次・年次決算業務などの経験がある場合

現職では経理部門で仕訳入力から月次決算・年次決算業務まで一貫して担当していました。
将来的には経理部門のプロフェッショナル人材になることを目指しており、より高度な経理業務に携わりたいと考えております。
国内外に複数のグループ会社をもつ貴社では、関係会社間取引や連結決算などの業務にも関わることができると思い志望いたしました。
これまでに培った知識や経験を活かしつつも研鑽を続け、組織全体の発展に貢献できるよう尽力したいと考えております。

経理未経験者の志望動機の例文

経理未経験の場合は、関連する仕事の経験や経理関連の資格・スキルをアピールすることが大切です。
未経験分野である経理職への転職を目指す理由や熱意、学ぶ姿勢などもしっかりみせましょう。
経理未経験者の志望動機の例文を3つ紹介します。

PCスキルをアピールする場合

前職では約5年間にわたり営業事務として勤務しており、データ入力や資料作成、請求書や支払関連の事務処理などを担当してきました。
Excelや会計ソフトを活用してデータの管理を効率的に行うスキルや、正確かつ迅速なデータ入力を行うスキルなどを習得しています。

数字を扱う仕事にやりがいを感じており、専門的なスキルを身につけたいと考えている中、経理部門の強化を進めている貴社のお話を伺いました。
営業事務の業務を通じて培ったPCスキルを土台に、実務を通じて経理の専門知識を深め、将来的には経理の専門職として貢献できる人材になりたいと考えております。

ほか事務職の経験がある場合

私はこれまで事務職として、請求書や経費精算の管理、データ入力、顧客対応など幅広い業務に携わってきました。
中でも数字やデータを扱う業務に特にやりがいを感じ、より深く企業の経営を支える仕事に挑戦したいと考えるようになり、経理職へのキャリアチェンジを志しました。
貴社は業界で高い信頼を誇り、経理業務においても効率化や透明性の向上に力を入れていると伺っております。
これまでの事務経験で培った正確性や業務の調整力を活かしながら、経理の専門職として貴社の発展に貢献できるよう尽力したいと考えています。

資格(日商簿記3級など)を持っている場合

前職は食品メーカーの営業職でしたが、お金の流れや経営状況を把握するスキルが必要と感じ、日商簿記検定3級を取得しました。
試験に向けた勉強を進める中で、経理や会計が会社経営において重要な役割を担うことを知ると同時に経理の仕事に興味をもつようになり、経理職へのキャリアチェンジを志しました。
現在は日商簿記検定2級の取得に向けた勉強を進めております。
営業職の仕事で培ったコミュニケーション能力や対応力、そして簿記の知識を活かし、貴社の発展に貢献できる人材になれるよう尽力したいと考えています。

経理の転職:志望動機の書き方

経理職の志望動機

志望動機は、限られたスペースで的確な内容で記載する必要があります。
経理の転職で上手な志望動機を書くためには、未経験であることをカバーしつつ、現時点でのアピールをし、成長ポテンシャルも示さなければなりません。
盛りだくさんになりますが、読みやすくまとめる必要も不可欠です。

可能であれば、家族や友人にみてもらい第三者からのフィードバックをしてもらいましょう。
人の目を通すことで問題点が発見しやすく、修正箇所がよくわかるようになります。

なぜ経理に転職したいのかを明確にする

経理事務は、会社のお金の流れを管理したり書類作成を行ったりするいわば「縁の下の力持ち」として欠かせない事務職の一つです。
基本的な業務の流れは、共通するところも多いこともあって「経験者優遇」の記載が多い職種です。

経理を希望するなら、誰よりも経理に転職したいという強い意志を伝えることが重要です。
「なぜ経理に転職したいのか」という理由をしっかり明確にしておきましょう。

例えば「データ分析を通して会社の成長に貢献することにチャレンジしたい」「新しい手法などを取り入れて改革をし、会社の会計の部分をリードする存在になりたい」など。
できるだけ具体的で簡潔な理由を志望動機に書くことがポイントです。

 

経理の難易度についてはこちらの記事もご覧ください。
経理の難易度は?未経験でも転職できる?

これまでの仕事の実務経験から何が活かせるか

志望動機に経理を希望する理由を書くときに、これまでの実務経験がより強力な武器になることもあります。

例えば未経験で販売職からの転職であった場合。
「店の売上や仕入れなどにも携わっていた」ことや、「コミュニケーション能力の高さ」などが経理として活かせるスキルになることでしょう。
オペレーターやコンピューター関連で習得した「パソコンスキル」や、飲食店で学んだ「気配り」なども経理で積極的に活かしていきたいスキルです。
学生時代のアルバイトや前職での実務経験を振り返り、そこで身につけたノウハウやスキルとともに、自分がどれだけ経理に向いているのかを効果的にアピールしましょう。

もちろん、経験があればそれをしっかり書くことがアピールになります。

 

その企業に入れた時にどのように活躍したいのか

中途採用の場合、即戦力としての活躍を期待されることが多くなります。
経理未経験の場合は、業務の流れを把握したり業務内容を理解したりなど、すべてが一からのスタートになってしまうため、多少不利であることは覚えておきましょう。

経験者は豊富な知識やスキルを持っていることをアピールし、自分がその企業に入った場合の将来像を伝え、どれだけ会社に貢献できる人材であるかを伝えることが大きなポイントです。
前述の実務経験をもとに役立てられるスキルがあることを踏まえ、できるだけ具体的に能力を発揮できる、活躍できる人材であることをアピールしましょう。

 

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経理の転職:このような志望動機はNG!

経理に転職をする際に、志望動機の注意点についても気を付けたいところです。
しっかり理解しておきましょう。

志望動機を書く際のNG点について、具体例をご紹介します。

なぜ経理で働きたいのかがわからない

経理に関わらず、すべての面接におけるNGな志望動機は、「なぜそのポジションで働きたいのかがわからない」という点です。
「興味があるから」「待遇がいいから」など安易な考えだけで経理を目指すのは絶対にやめましょう。
漠然とした考えでは熱意を伝えることはできません。
多くの人と接している面接官には、すぐに見透かされてしまう可能性もあります。

具体的なNG例としては、その企業が掲げる「経営方針や企業理念に共感したから」という志望動機の書き方です。
「我が社の経営方針のどういったところが共感できたのか」、「なぜ、そこに共感したのか」の根拠が見られないので、あいまいな印象になってしまいます。

前職でのスキルが経理の仕事にどのように関わるのかがわからない

経理として、いろいろな仕事に携わってきたという人も多いでしょう。
これまでの経験をどのように活かせるかを志望動機に書くことはとても効果的であるということは先述の通りです。
企業が中途採用で求人を募集している場合、即戦力となる人材を求めていると考えてまず間違いはありません。

しかし、そういった経験を上手く伝えられない、伝えられるものがないままでいると、「いったいこの人は何ができるんだろう」という不安感を相手に感じさせてしまいます。

会社は学校ではありません。経験がなくとも、「これから覚えていきたいので御社で学んでいきたいと思います」などの依存的な理由は絶対にNGであることを理解しておきましょう。

経理として入社した後のキャリアビジョンや目標が明確でない

志望動機は入社を目指す理由や仕事で活かせる強みだけでなく、入社後のビジョンもアピールする必要があります。

自分(求職者)の採用が企業にとってプラスになるという印象を与えられれば、選考が有利に進むでしょう。
反対に入社後のキャリアビジョンや目標が不明確では、採用担当者側も採用後をイメージできず、結果として選考で落とされてしまう可能性が高くなります。

採用担当者に「この人を採用したい」「この人の採用が我が社にとってプラスになる」と思ってもらえるよう、なるべく具体的なビジョンを伝えましょう。

なお、未経験であることは経理への転職に際して必ずしも不利な条件になるわけではなく、未経験でも転職できた事例は多数存在します。
そのため志望動機の作成にあたって経理未経験であることを隠す必要はありませんが、いくつかの注意事項や推奨事項は存在します。

詳しくは以下の記事をご覧ください。
経理は未経験だと転職できないのか?経理の仕事内容とやりがい、転職成功への5つのポイントを解説

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まとめ

志望動機は選考を大きく左右する要素であり、充実した志望動機を伝えられれば経理未経験でも採用される可能性は十分にあります。
反対に、経理として働きたい理由や仕事に活かせる強み、入社後のビジョンが伝わらない志望動機はマイナス評価です。
たとえ豊富な実務経験や知識があっても、志望動機が不十分では魅力的な人材に映らず、選考に落ちてしまう恐れがあります。

今回紹介したポイントや例文を参考に、経理への転職活動に向けた志望動機を作りましょう。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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