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公認会計士補習所とは?試験合格後も勉強が必要?

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公認会計士の登録に必要な要件のひとつが、公認会計士補習所への通学です。

公認会計士の資格を取得する要件として、試験の突破が必要なことは広く知られている事実でしょう。

しかし公認会計士として正式に登録するには、試験に合格した後にも満たすべき要件があります。



それが公認会計士補習所で授業を受け、さらに修了考査に合格することです。


公認会計士の登録要件である、公認会計士補習所について解説します。

公認会計士に興味のある方はぜひご覧ください。

公認会計士補習所について確認する前に

公認会計士補習所について確認する前に、公認会計士の基本的な内容を改めて確認します。

最初に突破するべき試験の情報などは、公認会計士を目指す上で欠かせない部分です。

公認会計士とは

公認会計士とは、日本で唯一法定監査の実施ができる資格です。

日本における三大国家資格のひとつでもあり、会計分野におけるトップクラスの資格といえます。


公認会計士の独占業務は法定監査ですが、他にもコンサルティングや税務業務をおこなうケースも多くあります。

会計や経営に関する高レベルな専門知識を有しているため、さまざまな場面で活躍できます。

 


公認会計士は社会的な需要が非常に高く、信頼獲得や高年収が実現できる職業です。

したがって公認会計士に憧れる人、実際に公認会計士試験の勉強を検討する人は多くいます。

公認会計士試験の概要

公認会計士資格を得るためには、まずは試験の突破が必要です。

公認会計士試験は短答式試験と論文式試験があり、両方に合格する必要があります。

 


短答式試験の概要は以下の通りです。

 

  • 試験時期:12月および5月の年2回
  • 試験科目:財務会計論・管理会計論・監査論・企業法の計4科目

 


論文式試験の概要は以下のようになっています。

 

  • 試験時期:8月の年1回
  • 試験科目:会計学・監査論・企業法・租税法および選択科目1科目の計5科目

 


短答式試験と論文式試験の両方に合格し、公認会計士試験の突破となります。

試験合格に必要な勉強時間

公認会計士試験は非常に長い勉強時間が必要な試験です。


試験合格に必要な勉強時間は最低でも2,500時間、多くの場合は3,000時間以上の勉強が求められます。

状況によってはより多くの勉強時間となるケースもあります。

 


勉強期間は進め方によりますが、平均的には2年~4年程度です。

仕事など生活との兼ね合いや挑戦する回数によっては、より長い勉強期間が必要です。


公認会計士試験の勉強は、非常に長い期間の取り組みが必要となります。

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試験合格後は公認会計士補習所へ通う必要がある

公認会計士試験に合格してもすぐ登録できるわけではなく、公認会計士補習所への通学が必要です。

公認会計士補習所について紹介します。

公認会計士登録に必要な要件のひとつ

公認会計士登録に必要な要件は以下の通りです。

 

  • 公認会計士試験の合格または免除
  • 3年以上の実務経験
  • 実務補習の修了、内閣総理大臣による確認


公認会計士補習所とは、最後の要件である「実務補習の修了」を満たすための場所です。

公認会計士補習所への通学は、3年以上の実務経験獲と並行して進めるケースが一般的で、監査法人でスタッフとして働きながらという通っている人がほとんどです。

公認会計士補習所の受講形式

公認会計士補習所の受講形式は以下のとおりです。

 

  • 通常講義:教室で実施する講義。支所によってはDVDによるライブ講義のケースも有
  • eラーニング講義:インターネットを用いて自身のタイミングで受講する講義
  • ディスカッション:テーマについて班で議論や発表をする
  • ゼミナール:講義科目について分析などをし、班で議論や発表をする
  • 宿泊研修:宿泊を伴いビジネスゲームや実務研修をおこなう
  • 工場見学:製造業の工場など現場の見学

 

これらの講義に追加して、考査や課題研究、そして最後には修了考査が実施されます。

必修科目の受講に加え、必要とされる単位の取得が修了要件となっています。

スケジュール管理が大変

前述したように、公認会計士補習所は働きながら通うケースが多いです。

したがって通勤と公認会計士補習所の通学が必要ですが、それを実現するためのスケジュール管理は負担を感じやすいです。

 


公認会計士補習所の年限は原則として3年、最長でも通算6年となります。

毎日通うものではないとはいえ、単位を確実に取得するにはスケジュール管理が必要です。

とはいえ業務の都合などにより、思うような受講が叶わない恐れを否定できません。


公認会計士補習所の通学には、スケジュール管理が必要不可欠です。

しかし働きながら通学するため、理想通りに進まず調整が困難になる可能性があります。

公認会計士補習所に通う際に押さえたいポイント

公認会計士補習所に通う際は、事前に意識や対策をしておくと安心です。

公認会計士補習所に関して押さえたいポイントを紹介します。

場所や概要を確認

公認会計士補習所に通う前に、必ず場所や概要を確認しましょう。

自宅や勤務先からのアクセスを押さえておけば、より正確なスケジュール管理をしやすくなります。

とくに監査法人の場合はクライアント先を定期的にまわるため、勤務先が一定ではありません。

通学したい日に遠いクライアントに行かなければならないなどといったこともありますので、基本的なことですがアクセスについては注意しておきましょう。

もし距離が遠く通うのが困難な場合、負担軽減措置の申請が可能です。


また公認会計士補補習所には、受講時の服装など細かな注意点もあります。

そして業務など致し方ない理由であっても、遅刻や早退時は本来の単位を取得できません。

 

このような事項を知らないでいると、本来想定していたよりも取得できる単位が少ないという事態が起きてしまいます。


確実に単位を得るために、まずは場所や概要について確認しましょう。

公認会計士補習所の持つ重要性

公認会計士補習所への通学を前向きにおこなうためには、重要性についても理解が必要です。

公認会計士補習所の持つ重要性を押さえることで、受講する意味が明確になり、積極的な姿勢を持ちやすくなります。


公認会計士補習所に重要性を感じないまま義務感のみで受講すると、目的意識を持てず意欲的になりにくいです。

意欲が弱いとどうしても後ろ向きになってしまい、勉強にも身が入りません。

 


公認会計士補習所は実務に必要な力を身につけ、質の高い公認会計士を育成するという重要な意味を持ちます。

そのような重要性を理解することで、力や知識を得るために積極的な気持ちで勉強できるようになるでしょう。

修了考査についても意識しておくと安心

公認会計士補習所で必要単位をすべて取得したら、最後に修了考査を受ける必要があります。

修了考査に合格することで、ようやく公認会計士として登録できるようになります。


修了考査の合格率はその年によって違いますが、近年はやや低下しているようです。

最初に受ける短答式・論部式試験よりははるかに合格しやすいとはいえ、勉強や対策は必要です。


公認会計士補習所へ通学する間は単位の取得が優先ですが、まったく対策せずにいると直前に慌ててしまいます。

したがって公認会計士補習所と併せて、修了考査についてもある程度意識しておくと安心です。

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まとめ

公認会計士は法定監査をはじめ、コンサルティングや会計関連業務などを実施します。

資格取得のためには短答式試験と論文式試験、それぞれの合格が必要です。

試験合格に必要な勉強時間は3,000時間以上、勉強期間は多くの場合2年~4年程度となります。


公認会計士試験に合格したら、登録要件のひとつである実務補習のため、公認会計士補習所へ通学が必要です。

さまざまな形式の講義受講に併せ、課題や考査なども実施されます。

実務経験を積むための勤務と並行しておこなわれるケースが多く、スケジュール管理はやや大変です。


公認会計士補習所に通う際は、まず場所や補習所の概要について確認する必要があります。

意欲的に取り組むため、公認会計士補習所の重要性も押さえておきましょう。

公認会計士補習所だけでなく、最後に受ける修了考査についても意識をしておくと安心です。

 


公認会計士の資格をスムーズに得られるよう、公認会計士補習所についてもしっかりチェックしましょう。

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