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【経理職につきたい人必見!】経理が持っていると有利な資格5選
経理は数ある職業の中でも人気の職業の1つです。
経理は会社の過去の取引・売上を総まとめし、経営者や株主に提出する資料を作るとても重要な仕事です。
そんな重要な使命を持つ仕事ですので、やはりお金の知識が全く無いのでは、経営者は安心して会社のお金を任せられません。
経理職を希望するのであれば、ある程度のお金に関する知識を持っていたり、それを証明する資格を持っている方がいいでしょう。
「経理になりたいけどどんな資格を持っていたほうがいいんだろうか?」
「経理につくことになったので、知識をもっと深めるために勉強がしたい!」
そんな方のために、経理が持っていると有利になりやすい資格を5つご紹介します!
経理職の仕事内容とは
一言に経理と言っても、行う仕事は様々です。まずは仕事内容を理解しましょう。
比較的規模の小さい会社では、経理が総務の仕事を担うこともあります。
そんな中でも今回は、どの企業の経理も行う基本業務をご紹介します。
日ごとの業務
経理の大切な仕事の一つは、毎日のお金の動きをしっかりと管理することです。
- 販売した商品などの売掛金
- 購入した原材料などの買掛金
- 営業が利用した経費
これらを帳簿にまとめ、日々管理します。
値段を間違えたり入力を忘れたりすると、支払う税金の金額が変わってきますので、間違いの無いようしっかりと入力します。
月ごとの業務
経理の月ごとの仕事は、このようなものがあります。
- 月次決算書作成
- 給与計算
- 税金等支払い(住民税など)
- 売掛金回収
- 買掛金支払
経理は、帳簿につけた日々の売上をまとめ、1ヶ月分の決算書を作ります。
1ヶ月毎に作ることで、会社の経営状況を正確に把握でき、決算時の負担を軽減できるからです。
また、経理は給料を含む各種支払いも行います。
金額を間違えたり支払い忘れがあったりすると、会社の信用に関わってきたり、延滞税が課されてしまうケースも発生します。
会社の信用維持のため、毎日の取引を正確に把握することが求められます。
年ごとの業務
経理の年ごとの業務は多岐に渡ります。その中でも特に主要な業務は
- 算定基礎届提出
- 労働保険料計算、納付
- 納期の特例(該当企業の場合)
- 中間申告
- 年末調整
- 決算申告
が挙げられます。
特に決算申告は重要で、毎日、毎月作成した取引や月次決算を総まとめし、一年間の会社の成績を国に報告します。
曖昧な取引をそのまま放置していると、決算時に膨大な手間がかかったり、国税庁から脱税していると見なされてしまう場合があります。
必ず細かく確認し、正確に取引をまとめていくことが必要です。
経理・財務経験者向け
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経理職に就くには?
経理はコロナ禍以前から人気のある職業でした。
そんな人気の経理職ですが、就職倍率はどれくらいなのでしょうか?
コロナ禍前後も合わせて見てみましょう。
経理職の就職倍率について
こちらのデータを参照します。
参照元:【転職求人倍率】求人倍率は+0.29ptの2.15倍。求人数は増加し、転職希望者数は減少したことで、求人倍率は上昇。 |転職ならdoda(デューダ)
まずはコロナ禍中の直近のデータを参照しましょう。
2021年8月の事務・アシスタント系の求人倍率は0.24となっています。
つまり、1件の募集に対して4人の応募がある計算となっています。
次はコロナ禍以前の2020年1月の募集を見てみましょう。
この時期の事務・アシスタント系の求人倍率は0.34、つまり1件の募集に3人が応募している計算です。
このように、事務系の仕事は常に求職者過多の状態が続いており、他の求職者と比べて秀でた能力を持っていないと就職が難しい状況なのです。
経理職に必要な知識とは
これまで述べてきたとおり、経理は非常に正確にお金を管理する仕事です。
帳簿の付け方に関する知識はもちろん、給与計算のやり方、税金の種類など、お金に関する知識全般を身に着けておかなければなりません。
税法などの非常に専門的な知識まで必要ということはありませんが、ある程度の知識は持っていないと、人気の経理職に就くのは難しいでしょう。
では、どんな知識の勉強をすればいいのでしょうか?
次は、経理職が持っていると有利になる資格を5つご紹介します。
経理職が持っておくといい資格5選
経理が人気の職種だというお話をしてきました。
そんな中採用を勝ち取るには、強みをもっていることが大切です。
ここからはそんな経理に役立つ資格を5つご紹介します!
日商簿記検定
とても有名な資格なので、恐らく聞いたことのある人も多いでしょう。
商工会議所が行っている日商簿記検定は1級〜初級まであり、毎年数万人の人が受験している試験です。
簿記は帳簿の付け方に関する知識を問われる試験で、全ての取引はこの簿記の知識に基づいて記帳されていきます。
経理職に就くためには2級程度の知識は必須とも言えるでしょう。
合格率は毎回大きく変わりますが、おおむね
- 3級は40〜50%程度
- 2級は20%程度
- 1級は10%程度
の合格率です。
また、勉強時間は3級で100時間程度、2級で200時間程度必要と言われています。
つまり、1日3時間毎日勉強すると
- 3級→1ヶ月程度
- 2級→2〜3ヶ月程度
かかるという目安です。
FASS検定(経理・財務スキル検定)
FASS検定(経理・財務スキル検定)は、より実務に特化した能力を問われる試験です。
簿記は実務というよりも、理論を問われる試験内容になっています。
ですが実際の仕事は、理論だけで進めることは出来ません。
そこで「理論だけに留まらず、より総合的に実務の力を身につける」ということを目的にしてFASS検定が誕生しました。
FASS検定は簿記と違い、合否の判定はありません。得点によってA〜Eの5段階で評価されます。
- A 689〜800 非常に十分な知識レベル
- B 641〜688 十分な知識レベル
- C 561〜640 日常業務を行えるレベル
- D 441〜560 やや知識が不足している
- E 〜440 知識が不足している
理論的な知識が問われる簿記のみならず、実務的な知識が問われるFASS検定の能力があれば、他の求職者と差を付けることができるでしょう。
PASS(経理事務パスポート)
FASS検定は「経理業務につく人に特化した試験」です。
一方でPASS(経理事務パスポート)は「事務職全般に必要な知識」が問われる試験です。
- FASS検定に比べて事務一般に関する試験なので、事務職の未経験者や経理以外の仕事を兼任する人に向いている試験と言えるでしょう。
- PASSはFASS検定に比べ、事務職としてより幅広い知識が問われるのが特徴です。
また学習方法としてeラーニングを利用することができ、本を読んで学習する時間の確保が難しい人にも優しい制度が整っています。
それぞれの級の合格率などは発表されていませんが、FASS検定や簿記と比べると、事務一般に関する試験なので、比較的取り組みやすい試験と言えるでしょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)
FP(ファイナンシャルプランナー)は資産、負債、キャッシュフローを把握し、未来の為のお金の使い方を考えるスペシャリストです。
簿記とFPの資格を持っていると、帳簿の付け方、お金に関するデータ分析両方ができるという印象が与えられるため、就職の際にはより有利に働く可能性が高いと言えます。
FP試験は学科と実技があり、資格を取得するためには両方に合格しなければいけません。
それぞれの合格率は
- 3級
学科→80%程度
実技→85%程度 - 2級
学科→45%程度
実技→55%程度 - 1級
学科→10%程度
実技→95%程度
参照元:1級の学科試験は金融財政事情研究会で実施のため、データは金融財政事情研究会から。他は日本FP協会のデータを参照)
1級の試験に限れば非常に難易度は高い試験です。
しかし、他の級では比較的合格率が高く、準備すれば取れることがわかります。
BATIC
BATICは商工会議所が実施している、英語版の簿記のような試験です。
経理というと、社内で仕事するイメージが強いかもしれません。
しかし近年は海外に子会社を持つなど、グローバルな会社が増えてきています。
また、国際的な会計基準を採用する会社も増えており、会計知識を用いてグローバルに活躍したいと考えている人には重要な資格と言えるでしょう。
日商簿記は70%以上で合格ですが、BATICはスコア式です。
400点満点の多肢選択式および記述問題の試験で、FASS検定のように得点によってランク分けがなされます。
- 初級レベル(50%) ・・・Entry
- 中級レベル(80%) ・・・Middle
- 上級レベル(90%) ・・・Advanced
BATICはすべて英語で出題される試験です。
一般企業の事務を目指している人にはあまり必要ないかもしれません。
既に海外に進出した企業、これから海外進出を考えている企業などへの転職を考えている場合は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
英語力の証明にもなる資格です。
まとめ
今回は、経理職希望者向けの資格についてご紹介してきました。
経理職は非常に倍率が高く、他の求職者と差別化が出来なければ就くのが難しい仕事です。
今回ご紹介した資格を参考にして、就職の際には是非希望の企業に入れるように頑張ってくださいね。
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