財務・経理職におすすめの資格3選！

経理や財務としてキャリアアップを目指すなら、資格を取得しておくことをおすすめします。

転職においても人気の高い財務職と経理職。

共に企業のお金を管理する仕事です。

経理・財務は年収も安定しているので、競争率も高くなります。

アピールできるさまざまな資格を持っていると、役立つでしょう。

自分のスキルを磨くことにもつながります。

今回は持っていた方が有利に働く、経理・財務におすすめの資格について解説します。

財務や経理の仕事に就くにあたって、必須の資格は特にありません。

ですが、いざ就業するとなると、高度に専門的な知識を要します。

そのため、未経験や無資格では就職、転職するのが決して易しくはないという現状を理解しておきましょう。

資格を持っていれば、評価のひとつの基準になります。

他の求職者と差をつけられる可能性が高まるでしょう。

これは大きなメリットであり、就職や転職を有利に進める手助けになります。

財務と経理は似ている職種ですが、役割が異なります。

どちらにも有利な資格、それぞれに有利な資格を紹介しましょう。

まずは、経理・財務共通で持っていたほうが良い資格を紹介します。

簿記の知識は、会社資金に直接関わる全ての職の人が持っておいたほうがいい知識と言えるでしょう。

会社の帳簿はこの簿記の原則に従って記帳されており、簿記の知識を身につけていないとデータ分析や記帳そのものが出来ないからです。

日商簿記検定には、日本商工会議所による、その名の通り簿記の資格試験です。

1〜3級と級があります。

財務や経理の職に就きたいと考えるならば商業簿記・工業簿記も問われる2級レベル以上の知識は望ましいです。

今は無料で勉強できるサイトなども充実しています。

専門学校など、講座を受講することも良い方法です。

年に何度か試験があるので、受験もしやすいでしょう。

1級はかなり難易度が高いことで知られますが、2級や3級は、時間をかけ効率よく勉強し、しっかり準備すれば合格はそこまで難しくありません。

ただし、基本的には日本の経理についての資格なので、米国など外資系企業を目指す場合、会計システムが違う場合もあります。

経理職は基本的に社内での仕事になります。

スキルアップに繋がる資格が、有利に働いてくれるでしょう。

それでは、具体的な資格を挙げていきます。

MOSはマイクロソフトオフィススペシャリストの略で、その名の通りマイクロソフトに関するスペシャリストに与えられる資格です。

WordやExcel、パワーポイントなどはビジネスパーソンには必須のソフトです。

必要不可欠なスキルと言っても過言ではなく、特に給与計算、会計処理、請求書の作成など、経理職として社内で仕事をする人には使用頻度も高いでしょう。

MOS資格は習得した能力を客観的に認定されたという証明になります。

採用する側にも信頼度が生まれ、就職が有利になるでしょう。

PASSは、事務全般に関する実務知識を問う試験です。

比較的専門性は高くはありません。

資格を持っていると事務職に関する知識を保有しているとみなされます。

そのため、事務職未経験の人など、学習の第一歩、キャリアの取っ掛かりとしておすすめしたい資格です。

FASSは簿記と比較すると、より実務に特化している会計の試験です。

簿記は会計の基本原則、および理論を学びますが、FASSでは実用的な活用例を学んでいきます。

簿記の資格に加えてFASSの資格を有していれば、他の求職者に差をつけられることでしょう。

財務職は、社外の人と関わり、資金調達や投資を行います。

より高度で一般的な認知度のある資格を持っていた方が、エキスパートとみなされます。

就職の折、実際の交渉の場でも有利に働くことがあるでしょう。

財務担当者として、客観的な能力の証明ができるからです。

財務業務に関連した具体的な資格をご紹介します。

FPは年金、資産運用、資産形成など、あらゆるお金に関する知識を持ち、適切にアドバイスをするお金のスペシャリストです。

NPO法人 日本FP協会、一般社団法人 金融財政事情研究会が実施する試験です。

その知識は金融、社会保険、不動産など多くの分野で活用できます。

就職が有利になるのは勿論ですが、仕事上でも大いに活用することが出来ます。

FPは1〜3級に分かれています。

転職や実務で役立てるには、2級以上を取得するのが望ましいと思います。

特に1級は合格率が10％前後の非常に難関な資格の1つです。

独立を目指すレベルといえるでしょう。

FP資格を取得すると、仕事上でも顧客からの大きな信頼を得られるなど、ビジネスの場で役立てられるはずです。

公認会計士は、言わずと知れた最難関国家資格の1つです。

短答式試験、論文式試験があります。

財務諸表の監査に関するプロフェッショナルであり、社会的な信頼も非常に高いのが特徴です。

企業ではコンサルティング業務を対応することも多いです。

公認会計士資格保有者が監査した財務諸表を銀行に提出すれば、相手からの社会的信用度も高くなります。

融資を受けやすくなるなど、公認会計士がいることは企業にとって大きなメリットです。

ただし、試験範囲自体がとても広く、合格率も10％程度と非常に難しい資格でもあります。

もちろんある程度費用もかかりますし、働きながら取得するのはかなりハードな道のりですが、転職や独立など、選択肢を広げられる資格です。

挑戦してみる価値は十分にあるでしょう。

税理士は税金に関する専門知識を有するスペシャリストです。

公認会計士とは違い、監査される資料を作成するのが主な業務にはなります。

こちらも非常に有名な国家資格であり社会的な信用も高いです。

融資や交渉の際には有利に働くこともあるでしょう。

税理士試験も難関として知られます。

科目ごとの合格率も決して高いとは言えません。

そもそも税理士試験は、税法を受験する際に受験資格が設けられています。

それでも、転職、独立開業などキャリアに幅広い選択肢が生まれることもあり、おすすめしたい資格です。

経理と財務は共にお金の管理をする仕事です。

しかし、両者の仕事内容を区別できる人はあまり多くないでしょう。

実は、同じお金の管理をする仕事でも、その仕事内容は全く異なります。

改めて、仕事内容を紹介しましょう。

経理職では、毎日発生したあらゆるお金の流れを把握して管理します。

具体的には

• 伝票の作成
• 買掛金の支払い
• 売上高の入金確認
• 帳簿への記入
• 税務申告

これらの仕事が挙げられます。

経理は既に発生した取引を管理し、会社の経営状況を理解する仕事と言えるでしょう。

また、損益計算書や貸借対照表などの財務諸表の作成も経理の大切な仕事の1つです。

会社運営をするに当たっては多額の資金が必要になります。

特に現代では、1つの事業のみに専念して生き残っていくのは難しい現状です。

企業を長期に渡って存続させる為には、新たな事業展開や経営戦略を立てて実行していくのが不可欠となります。

財務職の仕事内容の1つとしては、新たな事業展開に際して必要となる資金の調達が挙げられます。

また、その他の仕事内容として

• 各事業部への予算編成、検討、および管理
• 投資等による資産運用

が挙げられます。

財務職は、会社の未来に関わるお金を管理する仕事なのです。

さらに、経理・財務それぞれに求められる能力をご紹介していこうと思います。

共にお金を管理する仕事でありながら、その仕事内容は全く異なる財務と経理職、求められる能力はどんなものがあるのでしょうか？

どちらの仕事にも必須の能力として、

• データ分析
• プレゼン力

が挙げられます。

例えば財務職が資金調達を行う際。会社の経営状況を第三者（銀行等）に説明し、納得してもらわなければ目的であるお金は借りられません。

経理職も、会社の現在の財務状況を理解、把握し、経営者などに分かりやすく説明しなければいけない場合があります。

その際、データを正しく読み解く能力がなければ、相手に正しく情報を伝えることはできません。

更に、相手を納得させるだけのプレゼン能力がないと、資金調達が出来なかったり、経営者に不信感を抱かせてしまうこともあります。

経理、財務共にデータ分析、プレゼン能力は必要であり、転職でも重要なポイントです。

経理職は、社内の人間たちとの連携で仕事を行います。

仕事内容も基本的にはルーティンワークです。

経営計画や事業方針によって大きく変わることはあまりありません。

ただし、適切な管理や書類の作成などが求められます。

経理職に求められる能力・条件は次の4つが挙げられるでしょう。

• コツコツと作業をこなし、処理が行える
• フォローアップが得意である
• 高い危機管理能力で現状を維持できる
• PCスキル・技能が高い

財務職は社外の人間と関わることの多い仕事です。

時には英語で海外の企業と商談するなど、グローバルな局面に取り組むこともあるでしょう。

仕事内容も、ルーティンワークと言うよりは、経営計画や事業方針によって柔軟に変化させていかなければなりません。

財務職に求められる能力は次のような3つが挙げられます。

• 社外含め人と関わりコミュニケーションがとれる
• 変化に対し、柔軟に対処できる
• 新しいことに挑戦できる

今回は経理・財務におすすめの資格を、仕事内容と、求められる能力と併せて解説しました。

経理・財務の仕事は、経営の根幹にかかわる仕事です。

キャリアアップ含め、目指してみる価値はおおいにあるでしょう。