転職お役立ち情報

会計事務所は専門知識や実務経験が求められるため、就職・転職のハードルが高いと考える人も多いかもしれません。
しかし実際には、簿記などの資格や経理経験などの強みがあれば会計事務所未経験でも十分にチャンスがあります。
そこでこの記事では、会計事務所に就職・転職するためのポイントや有利な資格、キャリアの築き方を解説します。
会計事務所の業務とは?
会計事務所の主な業務として以下の例が挙げられます。
- 記帳代行
領収書・請求書・現預金出納帳などの証憑書類を基にした仕訳入力および総勘定元帳を作成する業務です - 税務申告
総勘定元帳を基に財務諸表および税務申告書を作成します。申告書の提出および納付書作成まで行うのが一般的です - 巡回監査
クライアント企業を訪問し、会計記録が適切であるかの確認を行います - 経営コンサルティング業務
試算表や財務諸表から読み取れる情報をもとに課題の洗い出しやアドバイスなどを行います - 税務署対応
税務署とのやり取りの代行や税務調査の立ち合いなど税務代理は税理士の独占業務です - 給与計算
会計・税務・経理に関連する業務として、給与計算を行う会計事務所も多いです
会計・税務の専門知識が求められる業務だけでなく、関連する幅広い業務を行います。
会計事務所はなぜ「やめとけ」と言われるのか?仕事は多忙で難しい?
会計事務所への転職について調べる中で「会計事務所はやめとけ」という意見を見聞きした経験をおもちの人もいるでしょう。
この章では会計事務所が「やめとけ」と言われる理由として、考えられる要因について解説します。
会計事務所の仕事が「やめとけ」と言われる理由
「会計事務所はやめとけ」と言われる理由について、まずは仕事内容の面から考えてみましょう。
「やめとけ」という意見が出る主な理由として以下の4つが挙げられます。
- 業務の幅が広く仕事量も多いため常にプレッシャーがある
- 期日が厳格かつ厳しいルールも多く定められているため、スピード感と正確性の両方が求められる
- 繁忙期と閑散期で業務量の差が激しい、繁忙期は残業が多くなりやすい
- 事務所ごとに独自のルールがあり、新しい仕事に挑戦しにくい場合もある
業務の忙しさと難しさに加え、会計事務所特有の雰囲気・傾向から「会計事務所への就職・転職はやめた方が良い」と考える人がいるのも事実です。
会計事務所の大変な点・難しい点
会計事務所の大変な点・難しい点の1つとして、求められるレベルが高い点が挙げられます。
クライアントは会計事務所のスタッフに対して「ミスがなくて当たり前」という認識をもっています。
例え20代であろうと未経験であろうと、資格がなかろうと関係ありません。
しかし、各種税金の計算方法や会計処理は複雑である上、税務や会計に関する法改正は毎年行われます。
理解の甘さや些細なミス・漏れにより誤った申告をしてしまうと、クライアントも会計事務所も、社会的信用を大きく失ってしまうことになりかねません。
また、業務を黙々とこなせばいいというわけではなく、時には会社の経営者から相談を受けたりアドバイスをすることもあります。
そのため業務に関する知識や経験のほか、相当程度のコミュニケーション能力も必要です。
このように専門性の高い業務を正確に行えるのは大前提であり、かつ、高いコミュニケーション能力も求められます。
さらに、小規模な会計事務所の場合はクライアントだけでなく事務所内の人間関係でも大変な思いをする可能性に注意が必要です。
理由として以下の2つが挙げられます。
- 小規模な事務所は狭い人間関係になるため、相性の良し悪しや好き嫌いによって仕事のしやすさが大きく変わる
- 小規模な会計事務所は所長税理士の権限が強く、独自ルールが設けられていることも多い
事務所によって働きやすさの違いが大きいですが、実際に入所するまで自分に合うかの判断が難しいため、最初から「やめとけ」と考える人も多いです。
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会計事務所が向いている人
会計事務所の仕事に向いている人として以下の例が挙げられます。
- 税法に関する深い知識がある
記帳代行、税務申告、巡回監査などいずれも税法に則って行うことが大前提のため、税法の知識がある人は会計事務所業務に向いているでしょう - 数字に強い
会計事務所の仕事では数字を扱う場面が多いため、数字に強い・数字が苦手ではない人に向いています - 問題解決能力がある
経営コンサルティング業務、万が一ミスや漏れが起きたときの再発防止策の考案、課題の分析など、問題解決能力が求められる場面が多いです - クライアントとのコミュニケーション能力がある
前述のようにクライアントとコミュニケーションをとる場面が多く存在するため、コミュニケーション能力も必要です - コツコツと勉強できる、勉強が苦ではない
税制改正をはじめ知識のアップデートが必要な場面が多いため、コツコツと勉強できる人や、勉強が苦ではない人に向いています
会計事務所が合う・合わないは知識の有無だけでなく、本人の性格や気質による部分も大きいといえるでしょう。
未経験から会計事務所に就職するのは難しい?年代別対策も紹介
会計事務所への就職の難易度は、資格の有無や経験年数によって大きく異なります。
とはいえ近年は人手不足の事務所が多いため、資格を持たない未経験者でも採用されるケースが増えています。
税理士資格を持たない場合は会計事務所の一般スタッフとしてスタートし、実務を学びながら資格取得を目指すパターンが一般的です。
この章では会計事務所への就職における資格やスキルの重要度、未経験者がとるべき行動、年代別の対策等を紹介します。
会計事務所に就職する際に有利となる資格やスキル
|
主な業務 |
活かせる資格 |
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記帳代行、税務申告書作成補佐 |
日商簿記検定 |
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事務作業全般 |
MOS(Microsoft Office Specialist) |
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経営コンサルティング業務 |
ビジネス会計検定、中小企業診断士 |
|
給与計算、人事労務関係 |
社会保険労務士 |
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国際税務、外資系企業に対するサービス |
TOEIC高スコア |
|
相続、資産運用(マネープランの検討) |
FP(ファイナンシャルプランナー) |
会計事務所の実務に直接活かせる資格として、日商簿記検定が挙げられます。
日商簿記検定2級を必須条件または歓迎条件に挙げる会計事務所の求人も多いです。
3級から1級までありますが、1級は非常に難易度が高く未経験者の状態で取得するのは難しいため、まずは2級までを目指しましょう。
業務上WordやExcelのスキルも必須なため、MOS(Microsoft Office Specialist)の資格もアピールポイントになります。
表のように、仕事内容によっては他の資格を活かせる可能性もあります。
自分が希望する仕事内容や転職を希望する職場に合わせて資格取得に向けた勉強を進めるのが良いでしょう。
【年代別】未経験者が意識すべき対策
未経験で会計事務所に就職する際、どのような対策が必要となるかを、年齢ごとに解説します。
- 20代
会計事務所は、近年人手不足となっているため、売り手市場であり、未経験でも、資格がなくても個人の会計事務所なら就職することは可能です。
一方、規模が大きく人気のある会計事務所なら、税理士試験合格や英語力が必要になるところもあります。 - 30代
30代の場合には、個人の会計事務所であっても未経験で資格もなければ就職は厳しいでしょう。
資格であれば、税理士試験の科目合格をしていると会計事務所の就職には有利ですが、税理士試験は難しいので、まずは日商簿記試験2級の取得を目指すこともおすすめです。
また、実務経験については、会計事務所のみでなく、一般企業での経理職なども有利とされます。 - 40代
40代での転職では、即戦力として活躍できる人間であるかが重視されます。
そのため会計事務所そのものの経験はなくても、経理や財務など会計関連の実務経験をアピールすることが大切です。
また、40代以上ではマネジメント能力や人材育成の力も求められます。
そのためマネジメント経験やリーダーシップを発揮した経験などもアピールできるのが理想です。
年代によって求められる要素や重視される部分が異なるため、年代に合う対策を行う必要があります。
失敗しない会計事務所の選び方とチェックポイント
会計事務所を選ぶ際は単純な条件面だけでなく、教育・社風・資格支援を見極めることが大切です。
求人を慎重にチェックするのはもちろん、会計事務所のホームページも確認するべきといえます。
会計事務所を選ぶにあたってチェックするべき点を紹介します。
【求人内容】
求人は細かな部分まで慎重に確認するのが理想ですが、特に重要なポイントは以下の7点です。
- 給与、残業、仕事内容などの条件が自分の希望に合うか
- 教育体制が整っているか
- 資格支援制度があるか
- 職場の人数は何人か(少人数の場合は所長の考え方や人柄が事務所の雰囲気に強く影響するため)
- 離職率はどの程度か
- 資格取得者の割合はどの程度か
- 仕事と勉強の両立がしやすい環境であるか
【会計事務所のホームページ】
求人内容からは把握できなかった要素に加え、以下のポイントもチェックしましょう。
- 職場の雰囲気
- 所長の考え方、事務所としての理念・方針
- クライアントの傾向
【口コミ、知り合い、転職エージェント等】
会計事務所が発信するものだけでは把握できない情報を得るために、口コミ、知り合い、転職エージェント等からも情報を得るのが理想です。
会計事務所の実態をより詳細に把握できる可能性が高くなります。
関連記事:転職する際の税理士事務所を選ぶポイント
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会計事務所に就職したら、どのようなキャリアを積むことができるか?
会計事務所に就職した後は、スタッフとして働きながら税理士試験の勉強を続け、昇進を目指すこともひとつの道です。
また、よりよい待遇を求めて、別の会計事務所に転職をすることも考えられるでしょうし、独立することもひとつの道です。
大企業の経理部を目指して転職活動をするのもいいでしょう。
転職に成功すれば、業務の幅も広がり、好待遇も期待できます。
まとめ
会計事務所は、専門性が高く、やりがいがあり社会的意義のある職場です。
ただし、慢性的な人手不足などで長時間勤務が常態化しているところもあります。
適切な業務量と職場環境をチェックし、自分に合った事務所なのか可能な限り見極めることが重要です。
Profile レックスアドバイザーズ
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