転職お役立ち情報

さまざまな企業に必ずある経理部門への転職の機会は、人事や総務等のほかの管理部門の職種に比べて多い傾向にあります。
例えば、ベンチャー企業が急成長を遂げている過程では、管理系の人員数が不足することがよくあり、特に経理部門の人員拡充が急務となることがあります。
大企業であっても、外部の経理経験者を採用することで新しい考え方や見方を経理部門に吹き込んで、改善を目指す場合もあります。
経理部門の求人募集は、転職サイトや転職エージェント経由で広く募集しています。
しかし転職の成功確率を引き上げるためには、転職エージェントを利用することが望ましいでしょう。
この記事では、以下を解説します。
- 2025年の情報を反映した、経理職の転職動向に関する最新情報
- 経理職の転職活動で転職エージェントを活用するメリット
- 転職エージェントと転職サイトの違いとそれぞれの選び方、経理職が転職エージェントを活用して転職に成功した事例
2025年の経理職の転職動向とは?

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)から、経理職の転職動向に関する情報を紹介します。
まず、令和5年度における経理職の有効求人倍率は0.59倍でした。
こちらは求職者一人に対する経理求人の数が0.59件であることを意味します。
経理職への転職を目指す人よりも求人数の方が少ないため、経理職の転職は競争率が高いと判断できます。
一方で、経理職は人手不足といわれる職種の1つです。
有効求人倍率が低いにもかかわらず人手不足に陥る原因として以下の3つが挙げられます。
- 簿記や会計の専門知識が必要で求められるレベルが高い
- 閑散期と繁忙期の業務量の差が大きい
- 人件費や教育コスト等の懸念から、経理職を含むバックオフィスにリソースを割くのが難しい
なお、job tagによると経理職における入職前の実務経験の期間について、「特に必要ない」と考える人が54.5%です。
すなわち経理職のうち半数以上は未経験で経理職に転職したと考えられます。
経理職の転職動向についてまとめると、要点は以下の3つです。
- 有効求人倍率が0.59倍と低い
- 有効求人倍率が低いにもかかわらず、求められるレベルの高さ等から経理職の人手不足で悩む企業が多い
- 経理職へ転職する人の半数以上が未経験で転職したと考えられる
参考:経理事務|職業情報提供サイト(job tag)
経理職の転職理由とは?

理職に多くみられる転職理由として以下の3つが挙げられます。
- スキルアップ
「別の仕事に挑戦したい」「今の会社ではできない業務に携わりたい」等 - 年収アップのため、評価制度に対する不満
「今の職場ではこれ以上の年収を見込めない」「今の職場の制度では、正当な評価をされていないと感じる」 - 会社の環境に対する不満
「家庭や家事と両立するために、残業が少ない会社へ転職したい」「仕事で苦手な人と関わる必要があり苦痛」
職場によって仕事内容や環境は大きく変わります。
そのため同じ経理職でも転職をするケースは珍しくありません。
転職エージェントとは?経理転職に役立つ理由

転職エージェントの役割は、求人を検討している企業からの依頼を受けて、採用したい人材像・経験・スキル等の基本情報を確認します。
これらの情報にマッチする転職希望者を探し出して、求人企業へ紹介するのが転職エージェントの主な仕事です。
転職エージェントの仕組みとサービス内容
転職エージェントは転職希望者と採用を検討する企業の間に入り、双方のマッチングを支援します。
そんな転職エージェントの主なサービスとして以下の3つが挙げられます。
- 希望条件、強み、職歴等に適した求人の紹介
- 履歴書の添削や面接対策などの選考対策
- 面接の日程調整、年収や勤務条件の交渉など企業とのやり取りの代行
なお、転職エージェントの紹介により採用・入社が決まった後に、企業から転職エージェントに対して報酬が支払われる仕組みです。
求職者は無料で転職エージェントのサービスを利用できます。
転職エージェントを経由して転職する場合の流れ
まずは転職エージェントに登録しましょう。
すると、転職エージェントの担当者と面談をすることになります。
転
職面談やキャリア相談と呼ばれるもので、エージェントで対面で行ったり、最近では電話やオンラインで行うことが多いようです。
どのような仕事をしたいのか、希望する年収や待遇等がどのようなものかを確認します。
その後、求人情報のデータベースから転職希望者(求職者)の経験や希望に近い求人を探し出して紹介します。
求人を比較検討し、応募したい求人があれば担当者に応募することを伝えましょう。
応募やその後の選考の手続きは、転職エージェントを経由して進みます。
書類選考に通過すると、面接の日程・時間を求人企業と求職者との間で調整してくれます。
仕事をしながらの転職活動では、日程の調整は重要なポイントです。
急ぎの仕事でどうしても面接に行けなくなったときなどは、エージェントに連絡をすればうまく調整をしてくれます。
また、選考を通過して内定となる仮定では、年収や条件の調整、入社時期の交渉などでも間に入ってくれます。
サポートやバックアップは、最初の相談から入社まで続くことになります。
経理・財務経験者向け
キャリアアップ転職相談
経理職が転職エージェントを使うメリット
メリット1:転職成功確率の向上
転職エージェントには、これまでに培ってきた転職支援のためのノウハウがあります。
求人企業に対して複数人の転職を成功させている実績があれば、信頼関係をしっかり構築しているという場合もあります。
そのため、自力で求人情報を探して自ら応募するよりも、書類選考が通る可能性が高まりますし、エージェントから企業側の面接官等に対して転職希望者の実績や人柄を事前に伝えることで、選考がスムーズに進むことがあります。
これは求人企業にとっても、信頼を置いているエージェントからの推薦であれば不要な書類選考の手間を削減ができますし、より理想に近い人材を探すことができるメリットがあります。
求職者にとっても求人企業にとってもメリットがあり、転職の成功率が高まるといえます。
メリット2:年収や待遇などの調整
転職希望者が1次面接、2次面接と無事に通過していくと、条件の話が本格化してきます。
もちろん求人票に書かれている募集条件がベースになりますが、選考の過程で年収はもちろん、どのポジションで入社するかなどの調整が出てきます。
自分で直接応募している場合は、この調整をすべて自分で行わなければなりません。
もうすこし年収をアップしてほしい、他の応募先で〇〇万円という条件が出ているので、同じくらいにしてもらわないと比較できないなど、なかなか自分では言えないという方が多いようです。
希望してもかなわない場合もありますが、交渉したうえでダメだったのか、交渉もできなかったのかでは大きく異なりますし、調整の過程で、次年度以降の昇給について確認することもできるので、転職にあたっては重要なポイントとなります。
エージェントであれば、しっかりと調整し、不可だった場合の背景や今後についてもヒアリングしてくれますので、選択するうえでの材料も得られますし、結果として満足度の高い転職となるでしょう。
メリット3:未経験・キャリアアップ転職に強いサポート
転職エージェントは経験年数やポジションを問わず幅広い転職者のサポート経験を有します。
そのため未経験からキャリアアップまで、さまざまな条件の転職支援が可能です。
未経験分野への転職はどうしても経験者より不利になりやすく、一人では上手く進められないケースも多くみられます。
そのため、豊富なノウハウをもつ転職エージェントのサポートを借りるのが良いでしょう。
キャリアアップ転職についても、転職エージェントの力を活用することで好条件での転職ができる可能性が高くなります。
転職エージェントと転職サイトとの違いとは

転職サイトとは、求人企業の求人情報を掲載し、広く人材を募集しています。
形式としては求人広告となります。
多くの転職希望者に対し、さまざまな企業への転職の機会を提供しているサービスです。
転職希望者は、希望に合った条件を提示する企業を自分自身で選択して、応募する仕組みになっています。
転職エージェントのサービスと異なり、基本的には入社まで全て自分で対応しなければなりません。
書類選考を通過するためには、求人企業側の募集条件とご自身の経歴やスキルがほぼ完全に合致していなければなりません。
エージェントを経由するよりも、機械的なフィルタリングをされる傾向が強いです。
自分自身がどのような経験を積んできたのか、それをどのように発揮することができるのかを明確にしておかなければ、 やみくもに応募しても書類選考が通過する確率は低い結果となるでしょう。
また面接においても、その企業がこれまでどのような面接を行っているかなどの情報はありませんので、入念な準備が必要となります。
もちろん、すべての連絡を自分で行うため、転職活動のスケジューリング、年収や条件の調整も自分で行います。
自分の転職活動を自分自身ですべて進められるというメリットはありますが、管理能力が必要となります。
経理が転職する際はどのエージェントを使うべきか
転職は求人企業が募集した時期と、転職希望者が転職したいと考えた時期が合致しているときに出会いが生まれますので、一期一会のような状況にあるといえます。
転職の機会を逃さないようにするためにも、転職エージェントと転職サイトにはそれぞれ複数を登録しておくと良いでしょう。
そして、気になる求人案件を見つけることができたら、速やかに応募するスピード感が大切です。
できる限り採用コストを抑えたいと考える企業では、転職エージェント経由での採用より、転職サイト経由での採用選考を優先することもあります。
新卒採用や第2新卒採用、新規事業の立ち上げに伴い大量にスタッフレベルの人員を採用する状況が該当します。
ただしせっかく採用できたにもかかわらず、短期間で辞めてしまう方がいることも企業側は経験しています。
少人数を採用する場合や、経理部門のように企業の内部情報に関わる人材を探す場合には、ある程度のコストをかけてでも、しっかりとした人材を採用しようとする企業が多いようです。
リーダーや管理職レベルの採用では、転職エージェントを経由して採用する率が高まります。
転職エージェントの選び方
転職エージェントを選ぶ際には、いくつかの目安となるポイントがあります。
転職エージェントのビジネスモデルの見地から考えると理解しやすくなります。
転職エージェントの報酬は、転職希望者が企業に入社した時点ではじめて発生する「成果報酬型」が一般的です。
転職エージェントの立場に立てば、一回一回の転職希望者の支援に関して、成功確率を高めるために努力する必要があります。
そのため、転職エージェントは、転職希望者の職務経歴書の添削をすることや、求人企業に向けて推薦文を添える等、書類選考が通過しやすくなるように進めてくれます。
この部分を丁寧に対応してくれるかどうかが、重要な目安になるでしょう。
また、転職の可能性を高めるという意味では、転職希望者が考えてもいなかったような新たな業種・職種の紹介をしてくることもあります。
転職希望者からすれば、なぜこのような案件を紹介してくるのか?と、疑問を感じることが少なくありません。
転職の可能性をより広げるということで、目を通すことは決してマイナスにはならないはずです。
あるいは、転職という一大イベントに対して、転職エージェントが理解を示してくれるかどうかも大切なポイントになります。
初回の相談で転職することに悩みがありその意向が低いかもしれないと分かった途端に、転職エージェントからの連絡がなくなるケースは少なくありません。
優先順位が下がるのはやむを得ないのですが、その後ぱったりと連絡が途絶えるようであれば、別の転職エージェントを探す方がお互いのためでしょう。
転職サイトの選び方
ある程度の転職経験がある方や、目指したい業界や職種が明確になっている方は、細かく希望条件を設定でき、大量の求人情報を掲載している転職サイトを利用するのも良いでしょう。
気になる求人案件を見つけたら迷わずに直接応募をする、を繰り返し、書類選考通過をめざしましょう。
ある程度の回数をこなしてくると、自分自身の転職市場における価値を見極めることができるようになります。
大手の転職サイトでは、書類選考通過後に「担当アドバイザー」がついて、書類選考のためのアドバイスや、求人企業との面接時期を調整してくれるサービスもあります。
都心部や大都市圏で求人を探す場合には、大手の転職サイトを利用すればほぼ網羅されている状況にありますが、地方の求人情報や、特定の業種に限っては極端に求人情報が少なくなることがあります。
できれば、特定の地域または業種を専門的に扱う転職サイトも併用するようにしましょう。
レックスアドバイザーズで転職して成功した事例紹介
レックスアドバイザーズで転職支援を行い、転職に成功した事例を3つ紹介します。
【スキルアップに成功した事例】
基本情報 |
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転職前のポジション・年収 |
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転職後のポジション・年収 |
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転職を希望した理由 |
上場企業の孫にあたる小さな会社で、将来マネジメントの経験やスキルアップができる環境ではないと感じたため |
希望条件 |
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支援の内容 |
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https://www.career-adv.jp/recruit_info/case/03/7154/
【年収アップに成功した事例】
基本情報 |
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転職前のポジション・年収 |
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転職後のポジション・年収 |
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転職を希望した理由 |
外資の買収対象になり、経営のイニシアチブが取れなくなったため |
希望条件 |
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支援の内容 |
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【キャリアチェンジに成功した事例】
基本情報 |
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転職前のポジション・年収 |
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転職後のポジション・年収 |
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転職を希望した理由 |
順調に企業内税理士としてのキャリアを積んできたものの、所属する管理部門に縮小の動きがあったため |
希望条件 |
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支援の内容 |
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経理・財務の求人
まとめ
昨今は経理の人手不足で悩む企業が多い反面、経理職の有効求人倍率は低い状態が続いています。
このような状況で効率良く経理の転職を実現させるため、転職支援の豊富な実績やノウハウを有する転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職成功率が向上するだけでなく、年収アップや待遇交渉、未経験者やキャリアアップを目的とした転職支援にも強みを持ちます。
求職者は無料で利用可能です。
「まだ転職するか決めかねている」「まずは話を聞きたい」という場合でも、ぜひお気軽にご相談ください。
Profile レックスアドバイザーズ
公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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