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本記事で説明する内容は以下のとおりです。
- 投資のプロとして、企業の財務諸表分析や調査を行う証券アナリストの役割
- 第1次・第2次試験からなる資格の概要、および受験料・実務経験に関する注意点
- 証券アナリスト資格を取得することで得られる金融知識や就職・転職におけるメリット
証券アナリストの資格とはどのような内容なのでしょうか。
気になっている、知りたいという方も多いでしょう。
証券アナリストの資格について、事前に知ることで対策も可能となります。
証券アナリストの資格概要や費用、取得するメリットについて解説します。
そもそも証券アナリストとは?
証券アナリストとは、投資を行う際に必要な情報の調査・分析を行います。
現状の把握を行い、投資先として適しているか多角的な視点で分析をするのも証券アナリストの大切な役割です。
証券アナリストについて、3つに分けてご紹介します。
- 証券アナリストは投資のプロ
- 財務諸表分析により現状を把握
- 企業の調査を行い変化を読み解く
順を追って解説します。
証券アナリストは投資のプロ
証券アナリストは、金融市場の分析を行い投資の管理をしています。
投資に必要な助言をするので、多角的な知識を獲得しておくことが大切です。
想定できる投資案の中から、最適な意思決定を行わなくてはなりません。
投資先だけではなく経済における動向に柔軟に対応するため、洞察力が肝心です。
財務諸表分析により現状を把握
会社は、会社法・金融商品取引法・税法に基づき「貸借対照表」や「損益計算書」などを作成しています。
投資を行う場合には、財務諸表分析により投資対象として優れているか、把握することが大切です。
安全性や収益性、成長性など事前に分析していくことで、安定した投資を実現することができます。
企業の調査を行い変化を読み解く
証券アナリストは、定量的に分析を行うだけではありません。
会社に足を運び、質問を通じて定性的な判断をする場合も多いです。
実際の数値の変動だけではなく、なぜ変動しているのか内容を紐解きます。
将来の方向性を知り展望を考察していくのも、証券アナリストの大切な役割です。
証券アナリスト資格の概要
証券アナリストには資格があり、プロとして働くためには資格を取得することも大切です。
資格を取得するためには、資格の概要を把握して計画的に学んでいく必要があります。
証券アナリスト資格の概要について、3つに分けてご紹介します。
- 第1次・第2次に分かれている
- 第1次試験は3科目
- 第2次試験は午前・午後の2分割
第1次・第2次に分かれている
証券アナリストの試験は、第1次・第2次があります。
また、それぞれを受験するためには、講座を受講しなくてはなりません。
第1次の通信講座を受講後、翌年から第1次試験を受験することができます。
試験に合格した年から、第2次の通信講座が受講可能です。
第2次の通信講座受講後、翌年より第2次試験を受験できます。
長期間に及ぶので、計画的学習が必要です。
第1次試験は3科目
第1次試験はマークシート形式で、科目合格制が採用されているのが特徴と言えます。
以下の3分野それぞれに合格しなければなりません。
- 証券分析とポートフォリオマネジメント
- 財務分析、コーポレートファイナンス
- 市場と経済の分析、数量分析と確率・統計、職業倫理・行為基準
基本的にテキストからの出題なので、基礎学習が大切です。
第2次試験は午前・午後の2分割
第2次試験は午前と午後に分かれており、記述式です。
第1次試験と同じ分野からの出題もあるので、計画的に学習しておくと有利になります。
出題分野は、以下の4分野です。
- 証券分析とポートフォリオマネジメント
- コーポレートファイナンスと企業分析
- 市場と経済の分析
- 職業倫理、行為基準
職業倫理は、足切りが設定されているので注意しなければなりません。
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証券アナリストを目指す注意点
証券アナリストを目指す際には、注意点を事前に理解しているのが賢明です。
経済的な面だけではなく、資格として登録を行う場合や通信教育修了と受験期間に注意していかなければなりません。
証券アナリストを目指す上での注意点を、3つご紹介します。
- 受験料が高い
- 実務経験が必要
- 受験可能期間が設定されている
1つ1つ解説していきましょう。
受験料が高い
証券アナリストの試験は、受験するのに受験料と講座費用がかかります。
受験料は第1次試験は13,000円、第2次試験は15,000円です。
一方で講座は第1次が60,000円、第2次が57,000円であり受験料に比較して高額と言えます。
総合すると費用が高くなるので、勉強に集中するためには、事前にある程度資金を準備しておくのが賢明です。
実務経験が必要
「日本証券アナリスト協会検定会員」に登録するためには、試験に合格すれば良いだけではなく実務経験が必要です。
第2次試験合格後に、証券分析業務などにおける実務経験が3年以上必要となります。
第2次試験に合格したのに実務経験が3年ない場合は、検定会員補として登録することができます。
受験可能期間が設定されている
証券アナリスト試験には、通信講座受講後3年間の受験可能期間があります。
第2次試験は年1回の実施なので、3回まで受験可能です。
受験可能期間を過ぎても合格できていなければ、通信講座の再受講が必要になります。
受講料は安くないので、出来る限り受験可能期間内に合格できるようにするのが望ましいです。
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証券アナリストを取得するメリット
証券アナリストは、取得することでさまざまなメリットがあります。
事前に把握しておくと、メリットを享受していくことが可能です。
証券アナリストを取得するメリットは主に3つあります。
- 金融知識を獲得できる
- 業務の幅が広がる
- 就職・転職に有利
金融知識を獲得できる
証券アナリストは、最適な投資先を見付けていくために市場の動向に注意を払っていなければなりません。
財務諸表分析だけでは、企業の将来的な展望を把握することは難しいからです。
証券アナリスト試験を受験していくにあたって学んでいく知識から、金融知識を獲得することができます。
業務の幅が広がる
証券アナリストの学習内容が多岐にわたることから、さまざまな業務に対応できるようになります。
試験に合格することで社会的に信用性が高まり、専門家として認知されるので有益です。
語学力などがあれば、海外における調査・分析を行うこともできるので、業務の幅が広がっていきます。
就職・転職に有利
証券アナリストは、金融業界における就職・転職に有利です。
証券会社・保険会社・銀行など、さまざまな会社で活躍することができます。
証券アナリストの資格を保有しているだけでも社会的評価は高いです。
就職・転職を行う際には、積極的にアピールしていくべきポイントと言えます。
よくある質問
証券アナリストとはどのような役割を持つ人ですか?
証券アナリストは、投資を行う際に必要な情報の調査・分析を行い、投資先が適しているかを多角的な視点で分析します。
その上で投資の管理や助言を行う投資のプロフェッショナルです。
証券アナリスト資格試験はどのように構成されていますか?
資格試験は第1次試験と第2次試験に分かれ、それぞれを受験する前に通信講座の受講が必要です。
第1次試験は3科目、第2次試験は4科目で構成されています。
証券アナリスト資格を取得する主なメリットは何ですか?
金融に関する多角的な知識を獲得でき、社会的な信用性が高まることで業務の幅が広がるでしょう。
証券会社や保険会社などの金融業界への就職・転職に有利になります。
まとめ
今回は証券アナリストの資格概要や費用、取得するメリットについて解説してきましたがいかがだったでしょうか。
証券アナリストは金融のスペシャリストであり、調査・分析に長けています。
金融関係のさまざまな会社で活躍していけるので、とても有益な資格です。
合格率は高いですが、簡単なわけではなく専門性の高い勉強を日々継続していかなければなりません。
戦略的な学習を継続していくことで、卓越した証券アナリストになることができるでしょう。
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