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英文経理の仕事や年収、将来性は?転職時に役立つ資格やコツも解説

更新日:2026.03.10

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英文経理の仕事や年収、将来性は?転職時に役立つ資格やコツも解説

英文経理では経理の知識・スキルと英語力の両方が必要です。

近年は国をまたいだ取引を行う企業が多く、英文経理の求人が増加傾向にあります。
英語力のある経理人材を求める企業が増えているために将来性が期待できる上、年収が一般経理より高い点も魅力です。

 

本記事では、英文経理の仕事や年収、将来性、転職で役立つ資格、コツを解説します。

英文経理の仕事内容

英文経理の仕事内容

日本国内において、英文経理とは以下いずれかの仕事を指します。

 

  1. 日本の会計基準に従って英語表記で経理処理をする
  2. 米国会計基準で経理処理をする
  3. 世界共通の会計基準である「国際会計基準(IFRS)」に則った経理処理をする


英文経理で用いる証憑書類や帳簿は英語が中心であるため、英文経理の担当者には基本的な経理スキルだけでなく英語力も求められます。
2に該当する仕事の場合は米国会計基準の知識、3に該当する場合は国際会計基準の知識も必要です。


また、日本法人の財務諸表は日本の会計基準で作成し、本社への報告用の資料は米国会計基準で造り直すケースもあります。
この場合は日本の会計基準と米国会計基準の両方の知識が必要です。

このように一口に英文経理といっても企業によって求められる知識に違いがあるため、求人票を十分に確認しましょう。

英文経理の将来性

英文経理の将来性

英文経理は以下のような理由から、今後さらに需要が高まると考えられます。

 

  • 近年は事業規模や業種を問わず海外と取引を行う企業が多く、経理で英語の資料を使う場面も増えている
  • 経理全体が人手不足の傾向にある以上、より高度なスキルが求められる英文経理はより人が足りない状況になる可能性が高い
  • 経理はAIによる完全な代替が難しい仕事であり、今後も経理人材が不要になるとは考えにくい

英文経理を必要とする企業の特徴

キャリアアップを目的とした転職で、「自分の英語力を活かせる経理の求人を見つけたい」と考えている人は多いでしょう。

英語を使った経理事務は、一般的な経理の求人と比べてどんな違いがあるのでしょうか。

ここでは、英語力を活かせる経理の求人3つの特徴について詳しく見てみることにしましょう。

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大手企業・外資系企業が多い

英語力を必要とする経理は、外国に支社を持つような大手企業や有名企業、外資系企業からの求人がほとんどです。

外国に支社を持つ日本企業の場合、日常の会話は日本語ですが、海外支社とのメールのやりとりや書類作成時のみ英文を使用するということがほとんどです。

しかし、外資系企業になると、書類や帳簿、メールをはじめ、日常会話や会議、ミーティング時などのすべてのシーンにおいて会社の標準語が英語であるという企業もあります。

 

この場合、ビジネス英語を含めた

 

  • リスニング(聞く)
  • スピーキング(話す)
  • リーディング(読む)
  • ライティング(書く)

 

4つの技能の豊富な知識とスキルが不可欠となります。

年収が高い

英文経理は、技能や知識が必要なため、一般的な経理職よりも年収が高い傾向があります。

英語のスキルが高ければ高いほど、業務の幅が広がるので、キャリアアップとともに年収アップも期待することができそうです。

 

英文経理の年収については、次項で詳しく解説します。

英文経理の年収

一口に英文経理といっても、仕事の内容や、雇用形態、そして地域によっても給与の差があります。

英文経理にチャレンジしようと思っていても、求人がないこともあり得るのです。

 

まずは、英文経理の年収の現状を、地域別・条件別にみていきましょう。

地域別

まずは、地域別の英文経理の収入を表に示しました。

 

地域 平均時給
関東 1,600円
近畿 1,466円
その他 1,334円

(出典:求人ボックス 給料ナビ)

 

一番高いのは関東、特に東京でした。

グローバル企業が多数存在するエリアであり、英文経理の求人がもっとも多く出る地域です。

求められるスキルも高いですが、そのぶん給与も高くなるでしょう。

雇用形態別

次に、雇用形態の違いから、給与を見てみましょう。

 

雇用形態 平均値
正社員 平均402万円
派遣社員 時給1,500円~1,700
アルバイト 時給1,200円前後

(出典:求人ボックス 給料ナビ)

 

正社員の場合、400万円前後が一番多いようです。

経理職としては、スキルが必要なぶん、やや高めと考えられるでしょう。

派遣やアルバイトは勤務時間により年収は変わりますが、派遣は時給1,600円台、アルバイトは時給1,200円前後の求人が多くみられます。

英文経理の求人で役立つ資格

経理の求人は数多く存在していますが、英語力を活かせる経理の求人は、一般的に公開されていないものも多くあります。

派遣会社や転職エージェントに登録したほうが、より有利に転職活動を進められるでしょう。

 

そのために、経理に役立つ資格を取得しておくのもポイントです。

 

英文経理への転職で役立つ資格について解説します。

日商簿記2級

日商簿記は、日本商工会議所が主催する簿記のスキルを証明するための資格です。

簿記は企業の経営活動に不可欠であり、経理の主な仕事は、毎日の金銭の流れを記録し、月ごと、年ごとに必要な財務関係の書類を作ることです。

 

簿記は、経理に必要な貸借対照表や損益計算書の作成方法を学ぶことができ、一定のルールに従って会社のお金の流れを正しく記録し、管理するスキルを身につけることができます。

 

日商簿記には、商業簿記の基本的なスキルが学べる3級、商業簿記と工業簿記の両方のスキルが学べる2級、商業簿記、工業簿記に加えて会計を学んで税理士の資格試験の受験資格を得ることができる1級があります。

英文経理の転職に必要なスキルとしては、最低でも2級程度の資格取得を検討することをお勧めします。

公認会計士

公認会計士試験は、金融庁の公認会計士・監査審査会が主催する国家試験の一つです。
試験はマークシートによる短答式試験と論文式試験の2つから構成されています。
短答式試験は年2回、論文式試験は年1回実施されています。

 

公認会計士資格を取得するためには、試験の合格に加えて3年以上の実務経験も必要です。
筆記試験に合格し、実務試験も無事終了すると、日本の総理大臣から正式な許可がおり、初めて公認会計士として登録することができます。

 

英文経理を目指す人にとっては、実務経験よりも公認会計士としての知識を身につけ、レベルアップしたスキルを習得することが重要です。

税理士

税理士のための試験は、税理士を目指すために必要な知識や応用能力が身に付いているかどうかを証明するための資格です。

 

税理士試験は全11科目のうち以下の5科目に合格することで試験合格者と認められます。

 

区分 科目の種類
必須2科目
  • 簿記論
  • 財務諸表論

選択必須科目

いずれか1科目の合格が必須

(2科目受験も可能)

  • 所得税法
  • 法人税法
選択科目
  • 相続税法
  • 消費税法又は酒税法
  • 国税徴収法
  • 住民税又は事業税
  • 固定資産税

 

必須科目である会計科目には受験資格の定めはありません。
一方、税法科目には受験資格を満たす必要があります。
税理士の受験資格は、学識・資格・職歴の3つの分野で決められており、いずれか一つでも満たしていれば受験することができます。


詳しくは、国税庁HPの税理士試験概要から抜粋した以下をご確認ください。

【学識による受験資格】
・大学、短大または高等専門学校を卒業した者で、社会科学を1科目以上履修した者
・大学3年次以上で、社会科学を1科目以上含む62単位以上を取得した者
・一定の専修学校の専門課程を修了した者で、社会科学を1科目以上履修した者
・司法試験合格者
・公認会計士試験の短答式試験に合格した者
【資格による受験資格】
・日商簿記検定1級合格者
・全経簿記検定上級合格者
【職歴による受験資格】
・法人または事業を行う個人の会計に関する事務に2年以上従事した者
・銀行、信託会社、保険会社等において、資金の貸付け・運用に関する事務に2年以上従事した者
・税理士、弁護士、公認会計士等の業務の補助事務に2年以上従事した者

となっています。

税理士資格は、公認会計士以上に高い能力が求められる試験です。

将来的なキャリアアップを目指したい人にお勧めです。

USCPA

USCPAは、U.S. Certified Public Accountantの略語で、アメリカで認定されている公認会計士の資格です。

 

日本の経理を英語で行うのとは異なり、経理そのものを米国基準で行うという国際的な資格で、日本で受験する場合は、「日本国民であること」「日本の永住者、もしくは長期居住者であること」が必要です。


日本では、転職や就職のキャリアアップだけでなく、近年のグローバル化に伴い、年々その需要が高まっています。

 

外資系企業での経理を希望する場合は、必須の資格とも言えるでしょう。

 

財務・経理職におすすめの資格はこちら!

英文経理の転職を成功させる3つのコツ

募集対象(未経験者・経験者)の把握

キャリアアップを目指す転職とはいえ、英語力を活かした経理の求人では、どのような人材が求められているのかをきちんと理解しておく必要があります。

 

英文経理の求人では、英語力を活かせる経理として未経験者なら一般的な経理職や事務全般での募集が多いです。

経理責任者や財務管理などを行う業務であれば、豊富な経験を持った人材の募集などもあります。

 

経験者の場合は、経理の経験と英語力に加え、マネジメント経験や学歴を重要視する企業が多い傾向にあるようです。

企業研究の深掘り

あらゆる転職活動において、転職先の企業を詳しく理解することは必要不可欠です。

 

会社のホームページはもちろん、会社のパンフレットや資料などを参考に企業研究をしてみましょう。

資本金や従業員数、支社の場所や数、会社の経営理念や企業方針、業務内容、会社の風潮など、調べられるものはできるだけ詳しくこまめに調べることが大切です。

 

SNSや会社の評判、経営者が出版している書籍を読むなど、企業への理解を深めるためにも様々な角度からの研究が必要です。

 

また、英文経理の求人は外資系企業のものが多くみられます。
外資系企業は12月決算が多く、次年度の予算策定は秋頃に行われる傾向です。
このようなスケジュールとの兼ね合いから、正社員採用は以下の時期に活発化します。

 

  • 決算直後(1~2月)
  • 予算編成後(10~11月)

 

日本企業とは採用活動が活発化する時期に違いがあるため、目指している企業の採用時期を必ず確認しましょう。

英文でのレジュメ用意

当然のことながら、英語力を活かした経理職を目指す場合、自分の語学力を効果的にアピールしなくてはなりません。

 

そのためにはまず、面接前の書類審査として英文でのレジュメを用意する必要があります。
英文でのレジュメは日本の履歴書と同じものですが、特に決まったフォーマットがあるわけではありません。

 

一般的なレジュメとしては、冒頭には「氏名」、「住所」、「電話番号」を記載し、その下に希望職種や希望理由を記載しましょう。
さらにその下に、持っているスキルや資格などを記載、最後に職歴を新しい順に記載していきます。

 

英文の場合、住所の記載方法や職歴の書き方などが日本と異なるため、注意しましょう。

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まとめ

英文経理は人気の求人です。
英語力に加え、経理への理解・高いスキルが求められます。
応募自体に資格が必要なこともあります。

 

その分、年収がアップする可能性は高いでしょう。
将来性を見込んだ一般的な経理からのキャリアアップにも最適です。

 

給料が一般経理よりも高く設定されていることが多い英文経理。
今「英語力に自信がない」、「転職に有利な資格がない」という人は、少しずつでも勉強を始めてみるのも良いのではないでしょうか。

 

この機会にキャリアアップを狙った転職活動への準備をすることをおすすめします。

Profile レックスアドバイザーズ

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