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税理士試験と税理士の業務内容の難易度について

税理士の転職お役立ち情報

若手税理士イメージ

税理士は一般的に資格取得には難易度が高いです。
仕事においても法律をもとに業務を進め、さらに数字に対しても正確でなくてはならず、非常に高度な知識が必要になります。
また、知識だけでなく、コミュニケーション能力の高さも必要になってきます。

 

この記事では税理士試験や業務の難易度、稼げる税理士となるためにはどうすれば良いのか解説していきます。

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税理士試験の難易度

税理士試験は一年に一度の試験となります。
多くの資格試験は年に数回実施されますが、税理士試験は毎年8月上旬ごろに3日間の日程で実施されます。

 

ここでは税理士試験制度を解説し、一般的にどのくらいの勉強量が必要なものとなってくるのか説明します。

税理士試験制度

税理士試験は「科目合格制」という制度を取っています。
これは、なかなか勉強時間を確保することができない社会人受験生にとっては有利な試験制度であり、一度合格した試験科目は一生有効なものとなります。

 

税理士試験は試験科目11科目の中から5科目を選択。
5科目合格することができれば税理士登録することができます。
毎年1科目ずつ受験して5科目合格していくということもできますし、複数科目を受検していくこともできます。
ただし、1科目合格するのに10年かかる人もいるほど、非常に難易度の高い試験です。

 

試験科目は、会計学に属する科目である「簿記論、財務諸表論」と、税法に属する科目「所得税法、法人税法、消費税法又は酒税法、相続税法、国税徴収法、住民税又は事業税、固定資産税」の合計11科目です。
会計学の2科目は必須で、税法にも必須や選択などの条件を見たして3科目、合計5科目を取得する必要があります。
合格基準は一般的に各科目とも6割以上とも言われますが、7割以上のときもありますし、上位10%程度だけが合格するというときもあります。

税理士試験の勉強量

税理士試験に合格するための勉強量としては、科目によっても内容やボリュームが異なるため、はっきりとは言えませんが、一般的には下記のとおりです。

 

科目 勉強時間
簿記論 450時間
財務諸表論 450時間
所得税法 600時間
法人税法 600時間
消費税法 300時間
相続税法 450時間
酒税法 150時間
国税徴収法 150時間
住民税 200時間
事業税 200時間
固定資産税 250時間

 

ただし、上記勉強時間はあくまで目安であり、税理士試験は前述したように競争試験であり、上位10%に入るためには目安時間の3倍以上は勉強時間が必要になってきます。

税理士の業務内容の難易度

税理士試験を取得するまでも非常に難易度の高いものではありますが、実務の世界でも常に難しい論点が出てきます。
業務を進めていくのにおいても非常に高度な知識が必要です。

税理士の業務内容

税理士の業務は勤務先の規模や専門領域によって詳細な内容は異なってきますが、ここでは一般的によく街でも見かける「〇〇税理士事務所」や「〇〇会計事務所」の業務内容を説明します。

 

主たる業務は、クライアントに代わって会計記帳や税務申告書類の作成になります。
その他には、クライアントの給料計算や社会保険関係の手続き、近年では新型コロナウイルス対策の助成金関係の手続き、節税案の提案など、多岐に渡ります。

税理士の業務の大変な部分

税理士の業務は税務、会計、労務など多くの知識を必要としているため、数年間の実務経験を積み、やっと年間の業務内容が把握できる様になるといえます。
幅広い知識が必要となる上、毎年税制改正が行われるので、常に最新の情報にもアンテナをたてておく必要があります。

難易度の高い税理士業として稼いでいくためには

税理士資格を取得するまでと、税理士の業務内容について述べてきました。
資格の難易度や業務の高度からも伝わると思いますが、税理士は社会的地位が高く、一般的に高収入です。
ただし、税理士業に限らずどんな職業においても、クライアントがいないと稼ぐ事はできません。


税理士として経験を積んだのち、独立開業まで考えている方に向けて、クライアント獲得方法について解説していきます。

クライアントの獲得方法①:既存顧客からの紹介

クライアントを獲得していく方法として、既存顧客からの紹介が挙げられます。
既存顧客と良好な関係を構築できていれば、業務のつながりがある他の会社などを紹介してもらえることがあります。
既存顧客に対して真摯かつ丁寧な対応をし、経営者が「サポートされている」「助かっている」と感じてもらうことが重要です。
クライアントの紹介目的ということではなく、日ごろから顧客目線に立ち、誠心誠意対応するよう心がけましょう。

クライアントの獲得方法②:人脈

既存顧客からの紹介以外にも、自分自身の人脈も重要です。
税理士は知識のアップデートや勉強会での横のつながりがあり、また、セミナーなどで講演することで人脈が広がっていきます。
顧客の紹介だけではなく、業務における協力や相談など、人脈は非常に重要です。
プライベートを削ってまで…と考える方もいるかもしれませんが、将来の自分のキャリアのために検討してみるのも良いでしょう。

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まとめ

税理士の資格取得から業務内容、顧客の獲得方法などについて解説しましたが、税理士の仕事は日々時代と共に変化していく、非常にやりがいのある仕事です。
近年ではAIによって仕事がなくなるなど言われていますが、AIではできない人の感情を考慮して仕事をしていく必要があるため、税理士の仕事がなくなる事はないでしょう。
税理士に興味ある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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