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経理の転職状況は?有効求人倍率や採用を勝ち取るためのノウハウをご紹介

経理の転職お役立ち情報

経理の転職を成功させるには

2021年1月における経理の有効求人倍率は0.57倍と、転職希望者にとっても厳しい状況にあります。
中途採用においては、経理の実務経験がない求職者は応募要件を満たすことすらできない場合も多いです。
このような状況下において、どのように動けば転職を成功させることができるのでしょうか。

 

この記事では、経理職への転職を目指している方が知っておくべき知識として、経理の有効求人倍率や採用を勝ち取るためのノウハウなどについてご紹介します。

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1. 経理の転職の最新有効求人倍率はどれくらい?

経理職への転職を考えた時に、やはり気になるのは有効求人倍率ではないでしょうか。
ここでは、そもそも有効求人倍率とはどのようなもので、経理の有効求人倍率はどれくらいあるかについてご紹介します。

そもそも有効求人倍率とは?

厚生労働省は、月ごとに『一般職業紹介状況(職業安定業務統計)』において、有効求人倍率を発表しています。

 

有効求人倍率とは、ハローワークのデータをもとに求職者数に対してどれくらいの求人数があるか、その割合を示す指標です。
有効求人倍率は景気により変動する性質があり、景気が良いと有効求人倍率も高くなります。
有効求人倍率が高いほど求人が多いことを表しています。有効求人倍率が高い業種には、建築・土木関連や保安系の仕事などがあります。

経理の有効求人倍率はどれくらい?

厚生労働省の発表によると、2021年1月時点における経理の有効求人倍率は0.57倍でした。
経理の有効求人倍率0.57倍というのは、求職者1人に対して0.57件しか仕事がないことを意味しています。
有効求人倍率が1を切っているのは、求職者よりも求人の方が少ない状況であることを表しているため、就職するのが難しい状況にあると言えます。

2. 経理の転職市場について

経理の仕事は有効求人倍率が0.57倍であるにも関わらず、経理不足に悩む企業が増えているという現象が起きています。
数値だけから考えれば、経理職を希望する求職者の数の方が多いのですが、なぜこのような状況が起きているのでしょうか。

 

ここでは、経理の転職市場についての知識として、転職者が置かれている状況と企業が経理不足に悩んでいる背景についてご紹介します。

転職で経理職に就くのは難しい

中途採用で給与や福利厚生など待遇が良い大手の経理職に入るのは難しいです。
というのは、中途採用の場合、企業が求職者に求める資格や経歴のハードルが高く、応募の要件を満たすことも難しい求人が数多くあるためです。
海外とビジネスをしているグローバル企業の場合は、TOEIC700〜800レベルの高いビジネス英語の力も求められます。

 

経理職に転職する際にはどのような資格や経歴が求められるのか、大手企業の求人事例を見ていきましょう。

A社/製造業
(必須要件)下記のいずれか
・上場企業における連結決算・開示の経験があること。
・監査法人や会計コンサルティングファームにおける監査、コンサルティングの経験があること。

(歓迎要件)
・TOEIC600程度のビジネス英語力
・製造業の経理実務経験者
・USCPA(米国公認会計士)または公認会計士の資格取得者
B社/ITサービス提供企業
(必須要件)
・3年以上の経理財務業務の実務経験
・TOEIC700以上

(歓迎要件)
・公認会計士または税理士の資格所有者
・海外における経理の実務経験者
・TOEIC800以上
C社/自動車メーカー
(必須要件)
・仕訳や月次試算表作成、決算書作成に関する業務スキル
・一般企業または会計事務所における3年以上の経理の実務経験
・Excel、Word、PowerPointに関する基本的な知識

(歓迎要件)
・公認会計士または税理士の資格試験受験経験者
・ TOEIC800以上

経理不足に悩む企業も多い

経理の有効求人倍率が低いのに、経理不足に悩む企業が多いという現象が起きています。
経理が不足している背景は2つあります。

 

経理不足の背景にあるのが、経理業務の高度・複雑化です。
企業が求める要件を満たすことができる人材が不足していること、要件を満たしている場合は待遇の良い企業にすぐに取られてしまうことから、経理不足に悩む企業が出てきます。

 

この他の要因として、経理職離れもあげられます。
経理職は将来的にAIやITにとって代わられるのではないかとの不安や、年収がそれほど高くないなどのネガティブなイメージから、経理職をめざす人が少なくなっている傾向があります。

3. 経理職への応募でアピールできること

経理職への転職を成功させるためにできることを考えていきましょう。
経理未経験者と経理の実務経験者とに分けて、すべきことについてご紹介します。

経理未経験の転職希望者向け

中途採用で経理職に就く者には即戦力が重視されることから、経理経験者の方が未経験者よりも採用時に優遇されます。
しかし、経理未経験者が経理職に転職できないということではありません。

 

経理に関する知識があることを企業にアピールするために、日商簿記検定2級以上の取得を目指しましょう。
グローバル企業の増加に伴い、経理職に英語力を重視する企業も増えていることから、TOEIC700以上を取得し企業にアピールしましょう。

応募の要件で経理の実務経験を問わない企業なら、これらの資格を取得することで企業にアピールすることができます。

経理経験ありの転職希望者向け

経理の実務経験者は、実務経験があるというだけで採用時にアドバンテージを得ることができます。
しかし実務経験があるからと言って簡単に採用されるわけではありません。
というのは経理職の有効求人倍率が高くないことから、狭い求人枠を経理の実務経験者同士で争うことになるためです。

 

また、経理の実務経験者は転職活動を行う際に知っておくべきことがあります。
経理職は大企業なのか中小企業なのかにより行う業務に違いが見られます。
大企業では経理業務が細分化されているため狭く深い知識が求められます。
一方、中小企業では経理全般に関する知識やスキルが求められます。
自身の経歴がフィットする企業を選ぶことが重要です。

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4. まとめ:経理(転職)の有効求人倍率は厳しい!現状を分析し、採用を勝ち取ろう。

この記事では、経理の有効求人倍率や経理の実務経験者と未経験者別に、転職を成功させるためにすべきことについてご紹介しました。

 

経理の有効求人倍率は1以下であること、転職枠については優秀な人材から埋まっていくことなどから、転職活動は易しいものではありません。
現状を分析し、準備を進め、採用を勝ち取りましょう!

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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