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税理士業界を5年経験した税理士が転職市場で求められるもの

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転職を考える税理士の男性

近年、税理士業界はAIによって仕事を奪われるなどと言われたり、AIによって無くなる資格でもランクインされている税理士資格ではありますが、実際のところそのようなことにはなりません。

 

本記事では税理士の業務内容や専門領域などを解説するとともに、経験5年の税理士が転職市場で求められるものや、どういった性格がこの業界に向いているのかを解説します。

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税理士の業務について

税理士の業務は何かと問われた際に、一般的に挙げられるのが「他人の税務申告業務」です。
医者なら手術、美容師なら他人の髪を切る、パイロットなら飛行機の操縦、料理人なら料理を作るなどと同じように、税理士なら「他人の税務申告業務」になります。

 

以下では、税理士の仕事の独占業務を説明した後に1年間の業務について解説していきます。

独占業務

税理士の独占業務は、前述したように「他人の税務申告業務」となります。

 

個人の場合に限定して説明すると、確定申告は毎年2月16日から3月15日までの間に前年の1月1日から12月31日までの期間の収入を計算して、税金を納付する必要があります。
これは日本国憲法第30条「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」と規定されており、国民の三大義務の一つとされています。

 

自分の1年間の収入を集計して税金を計算する作業は、一般の人が自分で計算する事はなかなか難しいため、専門知識を持っている税理士が行うことが多くなります。

これが税理士の独占業務である「他人の税務申告業務」となります。

繁忙期

税理士の繁忙期は、前述したように個人の確定申告時期が2月16日から3月15日なので、やはりその時期が繫忙期となってきます。
ただし、普段の業務としては一般的な街の税理士事務所であれば、中小企業の税務申告業務を実施していることがほとんどなので、個人の確定申告業務というよりは、法人の確定申告業務がメインになってきます。

 

法人の場合には、決算月の2か月後が税務申告の納付・提出期限となります。
よって、日本では3月決算が多いため、3月決算の申告業務が終わる5月末までが税理士の繁忙期となります。

閑散期

個人の税務申告業務、法人の税務申告業務を考えると、12月から5月末までが通常の税理士事務所の繁忙期と考えられます。

 

一方で、法人の申告業務が終わった6月から11月頃が閑散期となります。
12月頃からは「年末調整」といって確定申告が不要なサラリーマンなどの給与所得者の年間の税金計算をしたり、「法定調書合計表」といって1年間に支払った報酬や家賃などを集計したり、「償却資産税申告書」といって器具備品や機械装置などの固定資産に対する償却資産税の計算をしたりする業務があるので、この時期から閑散期は終わり、繁忙期に入ります。

5年目の税理士として求められるもの

税理士業務5年を経験した税理士として求められるものは何か。
規模別の税理士事務所ごとに解説していきます。

大規模な会計事務所

大手税理士法人やBIG4と言われる税理士法人の場合には、取引先が海外であったり、大手上場企業が主となります。

よって、街の税理士事務所とは業務内容も異なり、IPO支援や国際税務、上場企業の管理体制の整備などがあります。

 

クライアントの規模も大きいため、ひとりで全ての業務を行うのではなく、チームを汲んで対応することがほとんどで、全てではなく一部の業務を担当するケースがほとんどです。

小規模な会計事務所

いわゆる私たちがよく街で見かける○○税理士事務所や○○会計事務所などが該当します。
前述した大手税理士法人とは異なり、基本的にクライアントは中小企業がメインとなり、業務内容も一部分ではなく、全ての業務をサポートすることになります。

 

税務申告書類の作成だけでなく、売上や仕入、人件費の集計などの会計記帳業務や、給与計算や社会保険関係なども問い合わせがくるので、基本的にはクライアントの悩めることは全て税理士がお手伝いするといったイメージです。

専門特化型な会計事務所

税理士は税金の専門家なので、基本的に税金については何でも知っていると思われがちですが、医者が内科、外科、眼科、皮膚科など専門分野があるように、税理士にも得意な税法の分野があります。

 

専門特化型として多いのは、相続税などのいわゆる資産税に特化している事務所です。
資産税特化型の事務所では、法人業務に関しては資産管理会社のみとし、資産税のコンサルティング業務や、相続税の税務申告書類の作成にフォーカスしたサービスを展開しています。

税理士業界に向いている人

5年税理士として仕事をすれば、一人前とは言えずともある程度の業務はこなせるようにはなります。

ステップアップの時期とも言えるかもしれません。

 

どのような人が税理士業界に向いているのでしょうか。

向いている性格

  • 調べる事が好き
  • 本が好き
  • 色々な事に興味がある

 

このような人は税理士業界に向いている性格だといえます。

 

仕事上、法律を基に業務を進めていくので常に分からない事にぶつかります。その時に自分で調べて解決出来る人が向いています。

 

また、仕事で連絡を取るのは取引先の経営者や経理の方です。
クライアントが小規模であれば、ほとんどの場合は経営者と連絡することになるので、話題は非常に幅広くなります。
そのクライアントの業界のこと、ライバルのこと、一般的な経済の話、世界情勢などはもちろん、ゴルフやお酒など、仕事以外の趣味の話も飛び出してくるでしょう。
クライアントをよく理解するだけではなく、経営者と信頼関係を結んで仕事をしやすくするためにも、色々な事に興味を持てる人がこの業界では合っています。

向いていない性格

前述した内容とは逆で、リサーチ力がなく学習意欲のない人は、残念ながらこの業界には向いていないかもしれません。
税制は毎年変更が行われるため、そのたびにアップデートしなければなりません。
ただ理解するだけでなく、経営者にアドバイスをするレベルに到達しなければならないので、とても大変です。
税理士試験は難関で資格取得が難しいと言われていますが、取得したあとも勉強をしなければならないのです。

 

また、税理士といえば数字にコツコツと向き合うというイメージがあり、コミュニケーション力は必要ないと思われがちです。
もちろんコツコツと集中して取り組む面も必要なのですが、コミュニケーション力は非常に大事です。
先述のとおり、経営者にアドバイスし、信頼関係を得るためにも積極的なコミュニケーションを取れることが必要なのです。

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まとめ

いかがでしょうか?
税理士として会計業界を5年程度経験してきた方は、そろそろ次のステップに進みたい、キャリアアップしたいと考えている頃ではないでしょうか。

 

現在の自分の転職市場価値について考えたり、この先どのようになっていきたいかを検討したりする際、この記事がすこしでも参考になればと思います。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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