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M&Aのメリットは何?意味や種類をわかりやすく解説!

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データを基にM&Aを進める人

近年、M&Aという言葉を耳にする機会も増えたかと思います。

そもそも、M&Aとは一体どういう意味なのでしょうか。

どのようなメリットがあるかを知らないという方もいるかもしれません。

 

 

今回は、M&Aについてわかりやすく解説していきましょう。

M&Aを考えている方はもちろん、M&Aに関わる仕事にチャレンジしたい方はぜひ参考にしてみてください。

M&Aとは

M&Aとは合併と買収という意味です。

ニュースでもたまに、「A会社がB会社を買収」と流れていることがあるかと思います。

吸収合併という場合もありますが、こうした単語の意味は「M&Aされた」ということです。

 

M&Aの目的は?

なぜ企業はM&Aをするのか疑問に思っている方もいるのではないでしょうか?

M&Aには買収する側と売却する側それぞれにいくつかの目的があります。

 

まず、買収する側は第一に時間を買うという目的があります。

この時間というのは事業を成長させるための時間のことです。

自分で事業を立ち上げるとなると、その事業が成長するまでに何年もの時間がかかります。

しかし、M&Aをすることですでに事業がある程度成長している企業を購入することができます。

そのため、時間をかけずに新しい事業を始めることができるのです。

また、お互いの弱点を補うことによって、より良い環境で仕事をできるようになっていきます。

 

次に売却する側の目的として、投資を回収するための時間を短縮することができます。

先ほど事業は成長するまでに何年もの時間がかかると説明しましたが、事業を成長させ、投資した分以上の利益を得るためにはさらに時間がかかってきます。

ある程度成長した段階で売却することによって、その事業に投資した分を短い期間で回収することができます。

 

また、現在多くの企業では後継者がいないという問題を抱えています。

そのような解決できるため、後継者を探している企業がM&Aを行うこともあります。

 

このように、M&Aは購入者側と売却者側にそれぞれいくつかの目的があります。

 

M&Aのメリットをわかりやすく解説

M&Aをすることで購入者側と売却者側にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

特に売却者側は今まで育ててきた事業を渡してしまうのはもったいないのでは?と考える方もいるかもしれません。

 

実は購入者側、売却者側にとてもメリットがあるのです。

 

M&Aにはどのようなメリットがあるのかをわかりやすく説明していきます。

 

メリット①技術・ノウハウを取得

購入者側は売却者側が時間をかけて習得したスキルを短い期間で取得することができます。

新しい事業をスタートさせようとした場合、そのためにさまざまなスキルを学ぶ必要があります。

それらも簡単に学べるわけではなく、多くの時間やお金を費やして少しずつ習得していくものです。

 

M&Aはすでにある程度成長した事業を購入するため、すでにしっかりとスキルを習得した状態で買うことができます。

M&Aは短い期間で高いスキルを習得した上で、新しい事業を始めることができます。

 

メリット②ブランド力を取得

次に購入者側はブランド力を取得することができます。

新しい分野で事業を始めた際に、その事業を成長させて、さらに信頼を得るためにはかなりの時間を要します。

それらの信頼はお客様や取引先とゆっくり関係を築いた上で得ることができるものなので、簡単には得ることができません。

 

M&Aをすることによって、きちんと信頼関係を築いて確立させた事業を短い期間で取得することができます。

 

メリット③人材の取得

購入者側は優秀な人材を確保することができます。

事業を成長させるためには優秀な人材が必要となってきますが、多くの場合すでに他の企業に優秀な人が集まっていることがあります。

そのため、新しく事業を始める際に十分な人材を集めるのはとても大変になってきます。

 

M&Aをすれば、すでにその事業に精通している優秀な人材を確保することが可能となります。

また、人材の確保は売却者側にもメリットがあります。

 

現在多くの中小企業は後継者問題に直面しています。

せっかく事業が成長したにも関わらず後継者がおらず続けることができないということもあります。

しかし、M&Aをすることによって跡取りがいないという問題を解決することもできるため、購入者側だけでなく売却者側にもメリットがあります。

 

メリット④コスト削減

そして、購入者側はコストを削減することもできます。

新しい事業を始めようとする際、仕入れルートなどさまざまなものを確保しなければいけません。

 

M&Aをして新しい事業をスタートさせれば、それらをすぐに確保できます。

また、自社の弱点を補うことができれば作業の効率化も図ることができ、コストを削減も実現できるでしょう。

 

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M&Aのデメリットをわかりやすく解説

これまでM&Aの目的はメリットを紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。

 

次に、M&Aをすることによってどのようなデメリットが生じるのかをわかりやすく説明していきましょう。

デメリット①収益が上がらない

購入者側は購入時に予想していた通りの収益が上がらないということもあります。

購入者側は新しい事業を始め更なる利益を求めるでしょう。

 

購入時の利益はあくまでも予想です。

それゆえに想定通りの利益が出ないということも当たり前にあります。

 

また、購入者は購入時にのれんという目に見えないものにもお金を払っているのです。

これらは目に見えない分、購入時に見込みで支払うことになるのですが、見込みに差が生じるとより利益を上げるのが厳しくなってしまいます。

デメリット②組織がまとまらない

M&Aとは2つの企業が合併し1つになることを言います。

今までは2つの企業として活動していたものを1つの企業として行っていかなければいけません。

 

そのため、組織がまとまらず上手くいかないということも頻繁にあります。

M&Aをすることによって経営理念や会社のシステム、人事やマニュアルなどが大きく変わってきます。

 

元々は別の企業だったため、そこにずれが生じるのも仕方ありません。

 

また、会社には似た思考の人が集まっているかと思いますが、2つの企業が合併することで全く異なる考えの人とも同じ方向を向いて仕事をすることになります。

もちろん思考が違うから上手くいかないというわけではありませんが、これまでの理念などが違うと衝突も生まれてしまいがちです。

 

 

システムも変わることで業務上の混乱も生まれてしまうため、より組織がまとまりにくくなってしまいます。

M&Aの相手の探し方とは

M&Aをしても利益が上がらなかったり、組織がまとまらず上手くいかなければ損をしてしまいます。

では、理想の相手を探すにはどのようにしたら良いのでしょうか?

 

まず最初に購入の目的や売却の目的をきちんと整理し、条件にあった会社を探していきましょう。

次にM&Aの相手を探すのですが、その際、基本的にはアドバイザーを仲介していきます。

 

そのため、信頼できる仲介者を探すことが大切になってきます。

 

購入者側は条件にあった企業を精査し希望する数社に声をかけるのですが、この際売却者側は匿名で会社の基礎的な情報だけを出すようにしましょう。

そうすることによってより良い条件の購入者と出会うことができ、よりニーズの合ったM&Aをすることができます。

 

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まとめ

M&Aとは合併と買収のことで、購入者側と売却者側にはさまざまなメリットデメリットがもたらされます。

主に購入者は確立されたブランド力や地位、技術やノウハウを獲得することができ、売却者側も後継者問題という重大な問題を解決できる上に、投資を短い期間で回収することができます。

M&A後の組織編成が上手くいかなかったり、思ったような利益が上がらないということもありますが、良い相手を探すことでそのリスクも減らすことができます。

 

より良い相手を探すためにはきちんと条件を並べ、信頼できる仲介者とともに行動していくことが大切になります。

 

M&Aの際には多くの企業と接触することになります。

この時にきちんと条件などをすり合わせ、自分たちのニーズに合っているかを精査するように心がけましょう。

 

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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