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経理求人で押さえたいポイントを業界別に徹底解説します!

更新日:2025.04.11

経理の転職お役立ち情報

経理求人で押さえたいポイントを業界別に徹底解説します!

転職活動をする際の情報収集方法として一般的なのは、インターネットや情報誌などの活用です。
企業が作成・公開している求人をもとに転職先の候補を選んでいきます。

 

良い転職を実現させるには、求人の選び方や注意点などのポイントを押さえる必要があります。
ちょっとした工夫で、良い求人を選び、転職を成功へと結びつけられる可能性が高まるでしょう。

 

本記事では経理の転職に絞り、経理求人のポイントについて紹介します。
経理職における転職を検討している方はぜひお読みください。

経理の転職市場動向とは

経理は、一定のルールに従って取引を記録しており、どの企業においてもなくてはならない存在です。

専門性の高さから、経理の求人は安定しているので、転職市場でも幅広い選択肢があります。

昨今、売り手市場にありますがその中でもコロナ禍におけるデジタル技術の進展に伴い、IT業界が著しい成長を遂げています。

経理は、ITを取り扱う企業においても必要な存在であり、転職市場での求人数が特に増加傾向です。

経理として勤めるためには、実践的な知識を獲得していかなければならず、未経験の人は中長期的に知識の獲得に努めていく必要があります。

一方で、経理経験者は即戦力として働いてもらえることが想定できるので、転職市場におけるニーズが高いです。

経理転職における「業界選び」のポイントと注意点

経理は、多種多様な業界で活躍する機会があるので、どの業界で働いていくのか慎重に選択していかなければなりません。

経理の転職において、どのようなことに注意しながら活動していけば良いのか、注意点について理解しておきましょう。

業界別で求められる経理スキルや働き方の違いとは?

経理の業務は、どの業界でも基本的に変わりありませんが、厳密には求められるスキルや働き方が業界ごとで異なります。

業界によって、取り扱っている商品やサービスが異なり専門分野が違うので、特有の会計処理が必要な場合も多く、専門知識を兼ね備えていかなければなりません。

また、業務を効率化していくために在宅勤務を積極的に導入している業界もあり、働き方が大きく異なってきます。

実際に、自分が望んでいる環境で働くためには、業界による働き方の違いについて把握しておくのが賢明です。

業界による経理業務の特徴

業界による経理業務には、それぞれ特徴があり、事前に理解していくことが大切になってきます。

どのような知識や、スキルが必要なのか理解していると事前に知識を獲得したり、経験を積んでいくことが可能となるので有益です。

 

IT業界

IT業界では、研究開発やソフトウェアなど専門性の高い会計処理が頻繁に発生するのが特徴です。

取引が専門的なので、IT用語を経理が理解できていると効率的に業務を行っていけるようになります。

また、自動化を推進する傾向にあるので会計システムへの深い理解と、運用能力があると有利です。

金融業界

金融業界は、「お金」を商品として直接的に取り扱うため、金融に関する専門知識が必要です。

業界の動向が、経済に影響を与えるのでリスク管理を徹底するだけではなく、さまざまな報告書を作成しなければならないのが特徴と言えます。

製造(メーカー)業界

メーカーは、商品を製造・販売しているため、原価計算に関する知識を必要としているのが特徴です。

また、財務分析における生産性分析もメーカーで経理を行う場合には、とても大切と言えます。

従業員一人当たりが生み出す成果として、労働生産性を高めていけるように管理していかなければなりません。

アパレル業界

アパレル業界は、多種多様な商品を仕入れて販売しているので、他の業界よりも売上原価や期末棚卸資産を計算するのが複雑になりがちと言えます。

そこで、値入れ率の類似性でグループ化して、原価を計算する売価還元法による場合も多いのが特徴です。

商社

商社では、商品を国内から仕入れるのではなく、海外から仕入れて国内で販売している場合が多いです。

為替変動リスクへの知見を深めていくだけではなく、外貨換算を行っていかなければなりません。

また、連結会計やIFRSなど海外の基準への理解や、輸出入にかかる関税も把握している必要があります。

ホテル業界

ホテル業界では、宿泊代やレストランの売上など多様な収入があるので、入出金管理を徹底しなければなりません。

また、クレジット決済や電子決済で支払いを行う人もいるので、正確に入金されているか特に注意が必要です。

インバウンドの顧客も増加しているので、柔軟な対応をするために語学力があると有利になるのも特徴と言えます。

医療業界

医療業界は、受診料などの基本診療料や医学管理などの特掲診療料が基本的な売り上げです。

一方で、支払いの負担割合は患者が10割の自由診療だけではなく、支払いの負担を健康保険組合や協会けんぽ、県や市が行っている場合もあります。

数ヵ月後に支払われるのが一般的なので、漏れや誤りがないか確認を行わなければなりません。

不動産業界

不動産業界では、売買だけではなく賃貸や仲介も行っており、売買の場合取引金額が高額になるので慎重に会計処理していく必要があります。

土地は、消費税が課税されないことや減価償却できないなど、不動産の会計処理特有の知識を身に付けていかなければなりません。

経理未経験者向けにおすすめの業界選びとその理由

経理未経験者におすすめの業界はIT業界です。ITの知識を身につけることで、経理職としてのキャリアアップがしやすくなります。

 

未経験の状態から、キャリアを形成していく場合、中長期的な市場の成長性について考えていかなければなりません。

IT業界は、RPAやAIの発展により今後も成長が見込まれるため、専門性を身に付けていくことができます。

昨今では、手作業ではなく会計システムで帳簿を作成するので、うまく使いこなせる人材は重宝されるのです。

また、業界の成長率から給与も高水準なだけではなく、業務をPCで行うことが多いので在宅勤務も可能であり働き方は多様と言えます。

経理未経験であれば、転職をする場合にもアピールポイントになる専門的知識を身に付けていくのが大切です。

経理求人で押さえたいポイントとは?

まずは経理求人を確認する際に押さえたいポイントの紹介です。
求人のチェックは転職活動の成果に大きな影響を与えます。

募集要項の詳しさ

募集要項の詳しさは最初に押さえるべきポイントです。
転職するにあたって必要な情報が、募集要項にしっかり掲載されているか必ず確認しましょう。

 

ひとくちに経理職といっても、どのような業務を行うのか、財務や労務との兼任はあるのか、部署の人数によって、任される範囲や難易度に相違があります。

 

求人を見るときは年収や休日などの労働条件をチェックしがちですが、経理の現状や業務内容についてだけ詳しく書いているかが重要です。

 

なお文章量の多さそのものと情報量が比例するとは限りません。
文章の長さはわかりやすい指標ですが、情報量の多さに着目しましょう。
情報量が多いということは、募集ポジションの役割が明確であり、同部署の業務についてもしっかりと役割分担がされていると想定できます。

曖昧な内容や注釈の有無

求人に記載されている文章に曖昧な内容や注釈が多い場合、注意が必要です。
細かな部分まで読み込まなければ、転職後に認識の相違によるギャップが起きてしまう恐れがあります。

 

複数の解釈ができる曖昧な内容の場合、認識の相違が明らかになっても、形勢が不利なままになりがちです。
また注釈に気付かなかった場合にも、求人に記載されている以上は強い主張はできません。

 

経理業務の範囲や給与や休日関連の部分に、曖昧さや注釈がある場合は注意しましょう。
トラブルを回避するためにも、複数の解釈が可能な文章、認識の相違が起きやすい部分の有無は確認が大切です。

 

例えば業務内容に「決算」と書いてある場合、月次なのか四半期なのか年次なのか。
自分が主担当として関われるのか、それともアシスタントなのかと、解釈はいくらでもできます。
現在は月次決算だけをやっていて、転職によって年次決算に関わりたいと考えている場合は重要なポイントとなります。

 

また、本決算の時期に繁忙となりやすい経理の場合、「繁忙期は土曜出社あり」と記載されていることがあります。
繁忙期とはいつなのか、土曜出社がある場合はその代休や振替休日は取得できるのかを確認しましょう。

写真など雰囲気が伝わる素材があると安心

どんなに文章量を多くし情報を掲載しても、文字だけでは伝えきれない部分が多く存在します。
そのため写真のように、見ただけで雰囲気が伝わる素材があると安心です。

 

経理求人であれば経理部、もしくは事務関連の人たちの写真があると雰囲気がわかりやすいでしょう。
社員の顔写真だけではなく、実際に働いている場面やオフィス内の写真があると雰囲気が伝わります。
ただし情報保護の観点から、オフィス内や業務中の写真は掲載できないケースもあります。
写真は便利でわかりやすい素材ですが、あくまで必須ではないという理解が必要です。

 

自分に合いそうな雰囲気だなと感じた場合は、面接選考の際に現場の方と面会したいと依頼することもできます。
「求人の写真がとても感じが良かったので、ぜひ現場の方にやりがいなどをうかがいたいです」などと要望するとスムーズです。

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経理求人を見る際の注意点

続いては経理求人を見る際に注意するべきポイントを紹介します。
求人の読み方を少し工夫するだけでも、転職活動がスムーズに進む可能性が高まります。

特定の項目だけでなく隅々までしっかり読む

経理求人を確認する際は、特定の項目だけでなく、隅々までしっかり読むことが大切です。
例えば年収や勤務地など、重視する、そして譲れないポイントがある場合は先にそこだけをチェックする読み方もあります。
しかし、ピックアップしたあとは必ず隅々までしっかりと確認をしましょう。

 

これは面接選考突破にもつながります。
面接選考ではよく「何か質問はありませんか?」と逆に聞かれることがあります。
このとき、求人にすでに記載してあるようなことを質問してしまうと、「求人を読んでいないのか」「ウチに関心がないのか」と思われてしまいます。

 

求人の内容をしっかりと理解することは、入社後の活躍にもつながってきますので、面倒がらずに読み込みましょう。

違和感を無視するのは厳禁

いくつかの経理求人を読む中で、なんとなく違和感のある求人情報に出会うケースもあります。
明確な理由がわからない場合でも、違和感があれば無視せず警戒が大切です。

 

違和感が起きる原因はさまざまですが、危険や不信感を察知した場合に起きることが少なくありません。
例えば残業時間についてまったく記載がない、〇年後の想定年収が低すぎるなどがあります。
ほかにも、管理職などの重要ポジションが長い間ずっと募集され続けているなど、「あれ?」と思うときは無視せずにしっかりと見きわめましょう。

 

たとえば無意識のうちに誤字に気づいた、日本語の誤用があったなど、違和感の理由が小さなことであるケースもあります。
このような問題はすぐに解決します。

 

解決しない違和感があれば、一度立ち止まって確認しましょう。
面接で聞くこともできますし、転職エージェントに訊ねることも有用です。

興味のある求人があれば企業の公式サイトも併せて確認

興味のある経理求人が見つかったとしても、すぐに応募するのは避けましょう。
企業の公式サイトを確認し、より深い情報収集をすると安心です。

 

経理求人に掲載されている情報は、転職活動と直接関係のある内容が中心です。
そのため企業そのものに対する理解を深めるには不十分な可能性があります。

 

興味のある経理求人を見つけたら、企業の公式サイトも確認しましょう。
どのような事業を展開しているのか、業界の成長性はどうか、経営理念はどのような内容かをチェックするのは重要です。
企業の理解が深まるため、志望動機の作成や具体的な対策にも役立ちます。

より良い経理求人を選ぶには

より良い経理求人を選ぶ方法を紹介します。
転職活動を成功させるためには、自分自身の希望や条件を整理することも大切です。

転職先に求める要素を決める

経理はどの企業でも必要な職種であるため、求人数が非常に多いです。
膨大な経理求人から選ぶのは大変なため、まずは自分自身が転職先に求める条件を決めておきましょう。

 

求人選びで悩んでしまう理由のひとつが、そもそもどの求人が良いのか、選ぶ基準が明確でないことです。
転職の条件をあらかじめ決めておけば、絞り込みが容易になりスムーズな転職活動につながります。

 

ただし条件を多く設定しすぎてしまうと、それはそれで選択肢が狭まりすぎてしまい適切といえません。
複数の要素を求める際は、マストの条件、妥協しても良い条件など、優先順位を決めるのがおすすめです。
また、年収などについては〇〇万円~〇〇万円などの幅を持たせるとともに、絶対に下回ることのできないミニマム条件を設定しておくと良いでしょう。

妥協し過ぎもこだわり過ぎも危険

転職活動は妥協しすぎとこだわりすぎ、どちらもスムーズな転職活動を妨げる恐れがあり危険です。
前述のように転職先に求める条件を決めつつ、細かすぎる条件・幅のない条件設定は避けましょう。

 

経理求人の場合、まずはやりたい仕事ができるか、苦手な仕事の対応有無はどうかを確認する必要があります。
ここで妥協してしまうと、せっかく転職活動をしたのに前向きに働けないという恐れがあります。
とはいえ理想が100パーセント叶う職場は残念ながら難しいため、ある程度妥協しこだわりすぎないことも大切です。

 

経理求人を選ぶ際はバランスを意識しましょう。

転職エージェントへ相談すると安心

転職活動には成功させるコツやノウハウが多数存在します。
インターネットで調べれば転職活動を成功させるための記事が見つかりますが、経験がない状態から自分一人で進めるのは困難です。

 

スムーズかつ理想的な転職活動を実現させるには、転職エージェントへの相談がおすすめです。
転職活動のサポートを専門に実施しているため、実績にもとづく十分なノウハウを兼ね備えています。
個人が転職をする機会はそれほど多くはありません。人によっては一度も転職しないままのケースもあるくらいです。
個人ではノウハウを身につけるのは難しいですし、経験があったとしても、それは5年前や10年前のことで、すでに変化しているものです。

 

転職エージェントは、転職をサポートするのが仕事ですから、ノウハウの蓄積が膨大です。
さらに転職エージェントのサービスは、求職者側は無料で利用できます。
より良い経理求人を見つけ出し転職活動を成功させるため、ぜひ転職エージェントの利用もご検討ください。

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まとめ

経理求人を確認する際、まずは募集要項を詳しく確認する必要があります。
その際に複数の解釈ができる曖昧な内容や、細かな注釈がないか注意しましょう。
文字だけで伝わる情報には限りがあるため、写真が掲載されている場合は目を通しておくのが賢明です。

 

経理求人を使って転職活動をする際は、特定の項目だけでなく、全体にしっかり目を通すことが大切です。
何らかの違和感を覚えた場合、無視して読み進めるのではなく、一度立ち止まりましょう。
興味のある経理求人が見つかれば、企業の理解を深めるため、コーポレートサイトも確認します。

 

より良い経理求人を選ぶためには、まず転職先に求める条件を明確にすると効率的です。
とはいえこだわりすぎと妥協しすぎはどちらも危険であるという意識も欠かせません。
スムーズな転職活動のためには、転職エージェントへの相談も有用です。

 

経理でも、求められている具体的なスキルや働き方が異なってくるので、業界ごとに把握しておくと分かりやすいです。

自分のキャリアプランを明確にして、理想としている働き方を実現できる業界を選択していくのが大切になってきます。

 

経理求人を使う際のポイントを押さえ、転職活動を成功させましょう。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
■公認会計士・税理士・経理の転職サイトREX
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■株式会社レックスアドバイザーズ
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