転職お役立ち情報

税理士になるには?年収や税理士登録までの流れ

税理士の転職お役立ち情報

ビジネスマン

税理士とは、税金計算のプロです。
その税理士になるためには、税理士試験に合格し、実務経験を2年以上積むことが必要になります。
税理士になった場合の平均年収はどの程度になるのかを、詳しく説明していきます。

税理士になるには?平均年収や試験の合格率

税理士になるには、何よりもまず税理士試験に合格する必要があります。
この税理士試験には複数の科目がありますが、それぞれ合格率は高くありません。
合格率の高くない難しい試験に合格し、税理士となった場合には、どの程度の平均年収が期待できるのでしょうか。

税理士の平均年収は?

勤務税理士の平均年収は、男性と女性で異なり、男性が630万円、女性が430万円となります。
難関資格を取得したにしては低い印象を受けるかもしれません。
ただし、勤務税理士ではなく、自分で事務所を開業する開業税理士となれば、1,000万円以上の年収となることも珍しくありません。
また、税理士は経験が年収に大きな影響を与えます。
そのため、税理士として若しくは税理士補助として長い期間税務に携わっていたのであれば、年収は高くなります。

税理士試験の合格率は?

税理士試験は、5つの科目を合格、若しくは大学院に行くことで一部科目を免除することにより、初めて税理士試験合格となります。
令和2年の税理士試験の各科目の合格率の平均は、20.3%となります。
20%と聞くと低い印象は受けないかもしれません。
ただしこの中には、5つ取らないといけない科目全てを合格した人の合格率ではなく、一部科目合格者の合格率も含まれているため、20.3%という合格率になります。
実際、5科目全てに合格し税理士となれる人は、20%もいないでしょう。

税理士になるには?税理士試験の合格

税理士になるために避けては通ることができないものが、税理士試験です。
この税理士試験には受験資格があり、受験できる科目も多く、必須で受けなければならない科目もあるため、少し複雑です。
また、一部科目を免除することもできます。
これらについて詳しく説明します。

税理士試験の受験資格と科目合格

税理士になるために受ける税理士試験は、毎年8月に年1回行われています。
この税理士試験には、受験資格があります。
学歴、資格、職歴、認定と項目がありますが、代表的なものは以下のものがあります。

  • 大学、短大又は高等専門学校を卒業した者で、法律学又は経済学に属する科目を1科目以 上履修した者
  • 公認会計士試験短答式試験合格者
  • 日本商工会議所主催簿記検定試験1級合格者​​
  • 事務又は業務に通算2年以上従事した者​​

また、税理士試験には複数の科目があり、会計科目が2科目、税法科目が9科目あります。
具体的には以下のとおりです。

 

会計科目

  • 簿記論 
  • 財務諸表論 

 

税法科目所得税法

  • 法人税法 
  • 相続税法 
  • 消費税法又は酒税法 
  • 国税徴収法 
  • 住民税又は事業税 
  • 固定資産税

 

このうち、会計科目2科目と税法科目3科目に合格する必要があります。
税法科目では、所得税法と法人税法のいずれかを必ず受験し、合格しなければなりません。
また、消費税法と酒税法や、住民税と事業税のように、いずれか1つしか受験する事ができない科目もあります。
これらの科目の合格基準は60点となっています。
今では、合格発表の際に自分の点数がわかるようになりました。

では、税理士試験に合格することはどのくらい大変なのでしょうか。
税理士試験の5科目合格の平均年数は4〜6年となります。
かなり長いですよね。
これは、各科目のボリュームが多いため、複数科目合格を狙う事が難しいことが理由です。
勉強時間の平均は3,000時間〜5,000時間となっています。
国家資格の中でも難しいと言われている、司法試験や公認会計士試験と近い勉強時間になっています。
これらのことからわかるように、税理士試験は難易度の高い難関資格となります。

大学院卒業による科目免除

税理士試験に合格するためには、会計科目2科目、税法科目3科目の合計5科目を合格する必要があることは、前述したとおりです。
ただし、大学院で税法に属する科目の単位を取得し、修士論文が認められると、税法科目2科目が免除されることになります。
大学院で税法に属する科目の単位を取得するためには、大学院に2年間通い、税法に属する科目を選択し学習した後に、修士論文を書いて認められる必要があります。
この税法科目2科目の免除は、とても大きなメリットがあります。
税法科目2科目を合格するためにかかる平均年数は、2年〜3年となります。
それを大学院に通う2年間で2科目免除となるため、時間的なメリットが大きいです。
修士論文を書くことは大変なのではないかと考えられると思いますが、これは実際大変です。
ただし、入学する大学院の教授によっては、とてもスムーズに修士論文がクリアできることもあるため、興味がある方は調べてみてください。

希望の条件を妥協しない!
今の働き方を変えたい税理士・税理士科目合格者向け
転職相談会

詳細はこちら

税理士になるには?実務経験

税理士になるためは、前述した税理士試験に合格し、2年以上の実務経験を積む必要があります。
その後税理士名簿に登録され、晴れて税理士となります。
この実務経験は、会計事務所に勤務することはもちろん、一般企業の経理部門に在籍してた場合にも要件を満たす場合があるのが特徴です。
ただし、スムーズに税理士登録をしたいのであれば、会計事務所や税理士法人で実務経験を積む事がおすすめします。
税理士として独立開業したり勤務税理士として役職などにつく場合には、それ相応の責任と判断ができるようになる必要があり、先輩税理士のいる会計事務所や税理士法人に勤務して、経験を積む事がベストであるといえます。

求人情報はこちら

税理士科目合格の求人・転職情報一覧

会計事務所・税理士法人の求人・転職情報一覧

税理士になるには?年収や税理士登録までの流れ〜まとめ〜

税理士になるためにはどのようにすれば良いのか、そして平均の年収について説明をしてきました。
まず、税理士となるためには税理士試験に合格し、実務経験を2年以上積む必要があります。
税理士試験は全体として20.3%という合格率がありますが、5科目全てを合格する人はそこまで多くありません。
そのため、一部の科目を免除できる大学院で税法に属する科目の単位を取得し、修士論文が認められると税法科目2科目が免除され、税理士登録への近道です。(免除制度については他の記事もご参照ください)
また実務経験要件については、会計事務所や税理士法人、一般企業の経理部門などでの実務経験になりますが、税理士登録後の事を考えると、会計事務所や税理士法人で実務経験を積む事がベストでしょう。
また、税理士となった後の平均的な年収は、勤務税理士で男性が630万円、女性が430万円となります。
ただし、税理士として開業をする事ができれば、1,000万円以上の年収を確保することもできるでしょう。
大変な試験に合格する必要があるためとても大変ですが、税理士自体はやりがいのある仕事なので興味があれば是非チャレンジしてみてください。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
■公認会計士・税理士・経理の転職サイトREX
https://www.career-adv.jp/
■株式会社レックスアドバイザーズ
https://www.rex-adv.co.jp/

公認会計士・税理士・経理・財務の転職は
レックスアドバイザーズへ

カジュアルキャリア相談 カジュアルキャリア相談