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行政書士試験とは?試験における注意点や試験科目ごとの概要について解説

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行政書士の女性

行政書士になりたい場合、試験の概要を知らなければなりません。

科目の特性を掴み、戦略的な学習を行うことが大切です。

今回は、行政書士試験における注意点や試験科目ごとの概要について解説していきます。

そもそも行政書士の試験とは?

行政書士になるには、原則として行政書士試験に合格しなくてはなりません。

 

試験科目は大きく2分割され、分類を把握して適切に対策することが大切です。

また、試験合格以外にも行政書士に登録出来る人がいるので、行政書士として働いていきたい場合には、検討していくのも1つの手と言えます。

行政書士になるには原則試験に合格しなければならない

行政書士として働くには、行政書士に登録できる資格が必要です。

 

資格を得る方法がいくつかある中で、行政書士試験に合格するのが基本的な方法と言えます。

一方で、行政書士試験の合格率は、他の法律を主とした国家資格より高いですが、それでも1割程度しかありません。

行政書士試験に対する知見を深めて、計画的な学習を心掛けていく必要があります。

試験合格以外で行政書士に登録できる人

試験合格以外で行政書士として登録できる人は、他の国家資格を有しているか一定の事務を担当した経験がある人かのどちらかです。

 

試験合格以外で行政書士に登録できるのは、以下の者です。

 

  • 弁護士
  • 弁理士
  • 公認会計士
  • 税理士
  • 国または地方公共団体などで、通算20年以上役員または職員として、行政事務に相当する事務を担当した経験がある者

 

これらの人は、行政書士試験に合格しなくても行政書士に登録できます。

一方で、難易度が高いので行政書士として働いていきたい人がこれらの要件に該当しない場合には、基本的に試験に合格する必要があります。

試験科目は大きく2分割されている

行政書士試験では、行政書士の業務との関わりを重視して法令科目と一般知識科目に2分割されています。

 

それぞれ出題形式、問題数、配点が異なるので、戦略的に得点していかなければなりません。

科目の特徴を把握して、適切な対策を行うことで、効率的な勉強を実現できるようになります。

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行政書士に必要な法令等

行政書士は、公的な書類の作成を業務として行いますが、関連して作成代行や相談に乗ることも多いです。

 

闇雲に行える業務ではなく、法令に従って業務を遂行していかなければならないので、法令に関して多様な知識が必要になります。

初学者にとっては、法律を学ぶの自体簡単ではなく、ポイントを押さえて適切に学んでいかなければなりません。

法令科目は5科目に分けられているので、それぞれの特徴を理解していく必要があります。

基礎法学

基礎法学は2問出題され、配点は8点です。

 

法学の基礎として、全般的な知識が問われる科目と言えます。

配点は8点ですが、基本的に得点できる問題が1問は出題される傾向にあるので、得点できるように学んでいくのが大切です。

憲法

憲法は6問(例外あり)出題され、配点は28点です。

 

国の最高法規であり普遍的な部分であるため、表現が抽象的に感じることがあるかもしれません。

判例や条文を学んでいく必要があり、趣旨や背景を考えていくことで理解を深めていけます。

試験において考えさせる問題も出題されますが、時間を割き過ぎないように注意していくことが大切です。

行政法

行政法は22問出題され、配点は112点です。

 

試験で1番ウエイトがあり、鍵を握る科目と言えます。

行政に関する規則や法律が4つの分野に分かれて出題されるのが特徴です。

 

行政法で出題されるのは以下の4分野です。

 

  • 行政法総論
  • 行政手続法
  • 行政救済法
  • 地方自治法

 

これら4分野の出題がなされますが、記述式もあるので、対策をしなければなりません。

民法

民法は11問出題され、配点は76点です。

 

市民生活における関係や、家族関係に関して規定されています。

事例問題が多く、本試験において状況を把握する能力を研いていくことが大切です。

また、記述式による出題が2問あり、配点も40点と大きいので、得意になっておくのが賢明と言えます。

商法

商法では会社法を含め5問出題され、配点は20点です。

 

商法においては、商人や商取引に関して規律されています。

これに対して会社法は、株式会社や持分会社の機関設計、設立手続き、資金調達などが規律されている法律です。

 

範囲は広いですが配点の割合はそこまで多くないので、問題の取捨選択をしていかなくてはなりません。

行政書士に関連する一般知識

一般知識等に関する出題は政治・経済・社会を中心に、情報通信・個人情報保護、文章理解の3分野です。

 

予測が難しく、勉強効率が悪くなりがちな特徴があります。

文章理解や情報通信・個人情報保護をはじめとした、得点しやすい部分を落とさないようにしなければなりません。

政治・経済・社会

政治・経済・社会は、7問出題され、配点は28点です。

 

政治・経済・社会の科目では、出題範囲が広く、得点するのが難しい分野と言えます。

費用対効果が悪くなりがちなので、他の科目とのバランスをみて学んでいくのが大切です。

 

重要な用語を押さえていき、時事問題対策のために日々少しずつ学習を進めるのが賢明と言えます。

情報通信・個人情報保護

情報通信・個人情報保護は4問出題され、配点は16点です。

 

情報通信・個人情報保護の学習では、ITの用語を覚えたり法律の概要を理解していく必要があります。

過去に出題されている問題に類似した出題がされることもあり、応用できるように学んでいき、知識を活用していかなくてはなりません。

 

一般知識等の分野においては比較的得点しやすく、少ないミスで抑えたい科目と言えます。

文章理解

文章理解は3問出題され、配点は12点です。

 

文章理解の学習では、読解力が問われる問題が出題されます。

論旨を捉えて、接続詞に着目して、文章の流れを意識していくことが重要です。

 

当該科目において、3問すべて正当できる場合も多く、得点できればアドバンテージとなります。

行政書士試験に関する注意点

行政書士試験では闇雲な勉強をするのではなく、いくつかの注意点を意識していく必要があります。

 

出題形式を把握して、合格点を目指すために科目でどの程度得点しなければいけないのか理解していくことが大切です。

科目別と合計の合格基準点がある

法令科目と一般知識合計の合格基準点は、300点満点で180点です。

 

絶対評価の試験なので、合計6割解ければ合格できます。

一方、法令科目は244点中122点、一般知識科目は56点中24点が足切りです。

全体で6割を得点できても、不合格になる危険があるので、注意しなければなりません。

3つの出題形式を把握する

行政書士には、出題形式が3種類あります。

 

「5肢択一式」・「多肢選択式」・「記述式」です。

特に記述式は、1問20点と得点割合が高く、問題に関する知識を深く理解していなければ解けないので、注意が必要と言えます。

あくまでも合格点を目指す

行政書士試験の難易度は高いですが、目指すのは満点ではありません。

 

合格点を取れば合格できるので、問題の取捨選択が大切です。

戦略的に解き進めて、難しい問題には時間を割きすぎない必要があります。

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まとめ

今回は、行政書士試験における注意点や試験科目ごとの概要について解説してきましたがいかがだったでしょうか。

 

行政書士になるためには、原則試験に合格しなければなりません。

行政書士試験は、法令科目5科目と一般科目等3科目で、科目数が多いのが特徴です。

得意不得意をなくして、満遍なく得点することで、足切りを回避して合格点を目指すことが大切と言えます。

 

出題形式に慣れて、注意点を意識する戦略的な学習を進めていきましょう。

Profile レックスアドバイザーズ

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