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簿記3級の難易度とは?資格の活かし方も解説

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日商簿記3級は経理・会計の基礎知識が問われる資格です。

知名度の高さや入門という立ち位置のイメージから、取得を目指す人が多くいます。

 

資格取得を検討する際に気になるポイントは、合格難易度です。

日商簿記3級を目指すのであれば、事前に難易度の高さを確認しておくと良いでしょう。

 

本記事では日商簿記3級の難易度について解説します。

簿記3級に興味のある方は、ぜひお読みください。

簿記3級の難易度とは

はじめに簿記3級の難易度をイメージするうえで役立つ情報を紹介します。

 

合格率や必要な勉強時間、独学での合格可否について取り上げました。

合格率

日商簿記3級の合格率は、おおむね40〜60%あたりを推移しています。

商工会議所が公開している各回の合格率も、40%台や50%台が多いです。

 

 

しかし簿記3級は回によって難易度の差が大きく、合格率20%台の回も時折現れます。

実際に2021年の6月・11月に開催された試験では、いずれも合格率30%未満でした。

一方で2021年2月開催回のように、合格率67%と高い水準のケースもあります。

 

簿記3級は絶対評価の試験であり、難易度に関係なく70点以上で合格です。

したがって合格率の目安はあるものの、回によって大きく変動する可能性もあります。

必要な勉強時間

簿記3級の合格に必要な勉強時間は、50〜100時間です。

1日の勉強時間がそれほどとれない場合でも、3ヶ月ほど勉強を続ければ合格ラインに達すると考えられます。

 

簿記3級は基礎的な内容であり、これまで会計の勉強をしたことがない人も多く受けます。

それでも100時間も勉強すれば必要な知識を十分に身につけられる試験です。

 

必要な勉強時間を考えると、簿記3級の難易度はそれほど高くないといえるでしょう。

独学での合格は可能?

簿記3級は独学でも合格を狙える試験です。

勉強時間をしっかり確保し、テキストの読み込み・問題の反復練習をこなせれば、合格ラインに届きます。

 

ただし独学の場合、不明点があった場合でも一人で解決しなければなりません。

また毎日勉強するにあたって、モチベーション管理も必要です。

 

独学でも合格を狙える難易度ではありますが、あくまで必要な勉強を十分にこなせた場合のみです。

もし一人での勉強に不安を感じるなどの場合、通信講座や通学を検討しても良いでしょう。

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簿記3級を取得するメリット・難易度とのバランス

日商簿記3級はそれほど難易度が高い試験ではないとお話しました。

続いては簿記3級を取得するメリットについて解説します。

会計知識の保有をアピールできる

日商簿記3級は基礎的な会計知識が問われる試験です。

すなわち簿記3級に合格していれば、会計知識を保有していることを明確にアピールできます。

 

会計・経理業務では、ある程度の専門知識が必要です。

実務経験があればともかく、未経験の場合は知識を保有しているとアピールできないと、転職が困難な恐れがあります。

 

日商簿記3級は実務未経験でも取得しやすく、会計知識をアピールできる資格です。

自身のアピールポイントを増やすためにも、取得しておくと良いでしょう。

ビジネスを会計的な視点でも見れるようになる

日商簿記3級の知識があれば、ビジネスを会計的な視点でも見れるようになります。

 

どのようなビジネスでも、必ずお金の流れが存在します。

会計の意識がなければ、お金をイメージしながら俯瞰的に見ることは困難です。

しかし簿記3級の知識があれば、会計という視点からもビジネスを考えられるようになります。

 

簿記3級はあくまで基礎知識のため、会計に関する深い見方ができるわけではありません。

しかし大まかなイメージができるだけでも、ビジネスの見方に影響を与え、成長にもつながるでしょう。

難易度が高すぎる試験ではないため取得を目指すべき

メリットが小さい資格の場合、取得のために費やす労力と見合わず損となる恐れがあります。

しかし簿記3級は難易度が高すぎる試験ではなく、メリットも多く存在します。

難易度とのバランスが良いため、積極的に取得を目指していきたい資格です。

 

簿記3級の試験は、独学でも無理なく十分に合格を狙えます。

受験にあたってのハードルはそれほど高くないでしょう。

また会計・経理の基礎知識を得るうえでも、簿記3級の勉強は非常に効果的です。

 

 

会計関連への転職を希望する、もしくは会計・経理の勉強をしたいと考える方は、まず簿記3級の取得から目指すのがおすすめです。

日商簿記3級の難易度を突破するには

簿記3級はそれほど難易度が高くないとはいえ、より合格可能性を高めるために工夫・対策ができる余地があります。

 

試験の難易度を突破するために押さえたいポイントを解説します。

スケジュールの管理が大切

資格試験の勉強は長期間になるため、スケジュールの管理が大切です。

日商簿記3級は比較的勉強期間が短めですが、合格可能性を高めるにはスケジュールに沿って計画的に勉強する必要があります。

 

スケジュールを設定する際は、まず試験日から逆算した大まかな計画を立てましょう。

そこから月単位・週単位と細かな計画を詰めていきます。

 

なお厳密すぎるスケジュールは、少しのズレが全体に大きく影響してしまうため危険です。

少し多めに時間を確保する、予備日を設定するなど、ある程度の余裕を持たせることをおすすめします。

問題演習を多く行う

日商簿記3級に合格するための十分な力を身につけるには、問題演習を多く行うのが効果的です。

もちろんインプットも欠かせませんが、ある程度の勉強が済んだら問題演習を優先させることをおすすめします。

 

簿記3級の試験は問題のパターンを覚え、問題形式へ慣れることが大切です。

これらの勉強を効率良く進めるには、問題演習を繰り返す必要があります。

なるべく早いうちから問題演習に移れるのが理想的です。

 

なお多くの問題数をこなすよりは、一度解いた問題を完全に理解できるまで繰り返す方がおすすめです。

幅広い問題集や過去問に着手するのではなく、特定のものを徹底的に反復すると良いでしょう。

苦手は放置しない

日商簿記3級の勉強を進めるにあたって、苦手と感じる分野を放置してしまうのは危険です。

苦手は重点的に勉強し、なるべく早く潰す必要があります。

 

簿記3級は絶対評価の試験であり、試験の難易度に関係なく70点以上で合格です。

苦手な範囲が存在すると、その分解けない問題に遭遇する恐れが大きくなります。

解けない問題が多いほど点数を落としやすくなり、結果として合格の可能性が低くなってしまうのです。

 

解ける問題の数を多くするため、苦手は放置せず早めの対策が必要です。

どのような問題が出てきても、自信を持って解けるような状態まで仕上げられれば、合格の可能性がかなり高くなります。

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まとめ

日商簿記3級の合格率は回によって差が大きいですが、平均すると40〜60%程度です。

必要な勉強時間は50〜100時間ほどで、それほど大きな勉強量が求められるわけではありません。

独学でも十分に合格を狙える難易度です。

 

日商簿記3級を取得していれば、基礎的な会計知識を保有していることをアピールできます。

ビジネスを会計的な視点で見れるようになる点も、簿記3級の勉強で得られるメリットのひとつです。

難易度はそれほど高くないもののメリットが大きいため、積極的に取得を目指したい資格といえます。

 

日商簿記3級の難易度を突破するためには、ある程度スケジュールを管理したうえでの勉強が必要です。

なるべく多く問題演習を行うことで、効率良く勉強ができるでしょう。

絶対評価の試験なため、苦手を放置せず点を取れる箇所を増やすことも大切です。

 

簿記3級の難易度について、本記事が参考になれば幸いです。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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