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デロイトトーマツ税理士法人の年収—初任給や昇給について解説

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日本における4大税理士法人の1つに、デロイトトーマツ税理士法人があります。
デロイトトーマツ税理士法人は、税理士法人の中では最も年収が高いといわれています。
この記事では、デロイトトーマツ税理士法人の年収について、具体的に解説していきます。

デロイトトーマツ税理士法人とは

日本には、Big4と呼ばれる4大税理士法人があります。
そのうちの1つが、デロイトトーマツ税理士法人です。
デロイトトーマツ税理士法人のクライアントは、海外に展開する企業や、外資系企業、金融機関などの大手企業が中心となります。
また、海外に出向している日本人や、日本で働く外国人に対する税務サービスも行っています。

提供している主なサービスは以下の通りです。

・税務コンサルティング
 M&Aや組織再編、事業承継、企業再生などの税務コンサルティング

・税務コンプライアンス
 税務申告書の作成や税務代行、税務相談など

・国際税務
 関税・間接税、移転価格、タックスヘイブン税制など

デロイトトーマツ税理士法人の年収:初任給や待遇・福利厚生

ここでは、デロイトトーマツ税理士法人に新卒で入社する場合の初任給について解説します。

デロイトトーマツ税理士法人に新卒で入社する場合、初任給は296,000円となります。

新卒採用では、税理士試験合格などの応募要件はなく、どの学部からでも入社することができます。

また、海外留学経験のある学生を積極的に採用しています。

採用後の待遇は以下の通りです。

 

仕事内容:移転価値サービスなどのコンサルティング業務
諸手当:通勤手当、時間外勤務手当、休日出勤手当
昇給:年1回(10月)
賞与:年2回(2月、8月)
休日休暇:完全週休2日制、有給休暇、試験休暇など
福利厚生:資格取得支援、カフェテリアプランなど
勤務時間:9時30分~17時30分

 

デロイトトーマツ税理士法人の初任給は、他の企業や税理士法人と比較しても高い水準です。

ただ、毎年の採用人数は9名(2019年)、4名(2018年)、10名(2017年)と少なく、採用大学も東京大学や慶応義塾大学などの難関大学が多いため、入社難易度はかなり高いでしょう。

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デロイトトーマツ税理士法人の年収:職階ごとの年収

次に、デロイトトーマツ税理士法人の職階ごとの年収の目安をご紹介します。

アソシエイト

アソシエイトの年収の目安は、450~650万円です。
デロイトトーマツ税理士法人への入社後は、アソシエイトからキャリアをスタートすることになります。
アソシエイトは、様々な研修を受けながら、現場の実務担当者として活躍しています。

シニアアソシエイト

シニアアソシエイトの年収の目安は、550~800万円です。
アソシエイトとして3~4年ほど働いた後、シニアアソシエイトに昇進します。
シニアアソシエイトは現場の上位補助者として、アソシエイトの仕事を管理しています。

マネージャー・シニアマネージャー

マネージャー・シニアマネージャーの年収の目安は、800~1500万円です。
早ければ、入社7年目にはマネージャーに昇進することができます。
マネージャー以上になると、自身の担当する案件のマネジメントを行ったり、新たなクライアントや案件の獲得などの業務を行っています。
マネージャー以上になると管理職扱いとなるため、残業代が支給されません。そのため、一時的に年収が下がる場合もあります。

パートナー

パートナーの年収の目安は、1500万円以上です。
パートナーの年収は、個人の実績などによって幅があり、中には3000万円以上の年収があるパートナーもいます。
パートナーは、税理士法人の出資者(社員)となり、共同経営者としての立場で業務を行うことになります。

デロイトトーマツ税理士法人の年収:中途採用の求人例

デロイトトーマツ税理士法人では、中途採用も積極的に行っています。
中途採用では、税理士や公認会計士などの資格や、会計事務所・税理士法人での勤務経験が求められるケースがほとんどです。

ここでは、デロイトトーマツ税理士法人の中途採用の求人例をご紹介します。

 

(求人例1)  
職種 米国法人税務サービス(アソシエイト、シニアアソシエイト)
仕事内容 米国税務相談業務、米国税務申告書作成業務
応募資格 米国税務実務経験3年以上、米国公認会計士(USCPA)や米国税理士歓迎
給与 650~750万

 

(求人例2)  
職種 移転価格コンサルティング(マネージャー)
仕事内容 移転価格調査、グローバル戦略の立案
応募資格

移転価格サービスの経験3年以上、英語力(TOEIC750以上)

給与 経験に応じる

 

(求人例3)  
職種 国内税務業務(マネージャー)
仕事内容 法人税、相続税等の申告業務、税務相談業務
応募資格 税理士または税理士試験4科目以上合格者や、国税局または税務署において10年以上の勤務経験のある方
給与 660~1000万

 

(求人例4)  
職種 国際人事・税務コンサルティング
仕事内容 海外赴任者の所得税確定申告、日経多国籍企業に対するコンサルティング業務
応募資格 英語力、税理士事務所での勤務経験
給与 400~800万

デロイトトーマツ税理士法人の年収:他の税理士法人との比較

4大税理士法人(Big4)間での比較

4大税理士法人(Big4)はほかにEY税理士法人、KPMG税理士法人、PwC税理士法人がありますが、その間では年収の差はほとんどありません。
とくにアソシエイトやシニアアソシエイトの間はほとんど横並びです。
それよりも、法人内での業務内容や昇進の早さなどによって年収は大きく左右されるようです。

中小税理士法人との比較

4大税理士法人(Big4)間以外の中小税理士法人の平均年収は、約670万円といわれます。
よって、中小税理士法人と比較すると、デロイトトーマツ税理士法人の年収はかなり高い水準といえます。

デロイトトーマツ税理士法人への就職・転職:年収以外のメリット・デメリット

最後に、デロイトトーマツ税理士法人の年収以外の魅力や、就職・転職の際に注意すべき点を解説します。

デロイトトーマツ税理士法人へ就職・転職するメリット

デロイトトーマツ税理士法人へ就職・転職するメリットとして、専門性の高い業務ができる点が挙げられます。
デロイトトーマツ税理士法人では、中小税理士法人では取り扱っていないような高度な税務業務や、国際税務業務を行っています。
サービスごとに部門が細分化されており、個人の専門性を高めることができます。

デロイトトーマツ税理士法人へ就職・転職するデメリット

デロイトトーマツ税理士法人へ就職・転職するデメリットとしては、繁忙期の長さが挙げられます。
一般的な税理士法人のクライアントは3月決算が多く、繫忙期は2月から5月くらいです。
一方、デロイトトーマツ税理士法人は外資系企業のクライアントも多く抱えており、外資系企業の決算は12月が多いため、12月決算と3月決算のクライアントを両方担当する場合、11月から5月にかけてはかなり忙しくなります。

また、将来独立開業を考えている方は、デロイトトーマツ税理士法人への就職・転職には注意が必要です。
デロイトトーマツ税理士法人では、記帳代行や決算業務などの基本的な業務はあまり行っておらず、独立開業のための経験を積むことが難しいと言われています。
クライアントの規模も大きく、独立開業したときの主なクライアントとなる中小の非上場企業の税務を経験することはほとんどないでしょう。
また、サービスごとに部門が細分化されているため、幅広く業務を経験することも難しくなっています。

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まとめ

以上がデロイトトーマツ税理士法人の年収の目安、転職についての解説となります。
デロイトトーマツ税理士法人に新卒で入社するのはとても難しいですが、入社から7年ほどで年収1000に到達することもあるほど、高収入を得られる税理士法人です。
中途採用も積極的に採用しています。
デロイトトーマツ税理士法人への就職・転職を考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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