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Big4税理士法人への転職はできる?年齢、経験など転職しやすい方の特徴を紹介

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税理士は言わずと知れた難関資格です。そのため、税理士試験合格後のキャリアについては、それぞれの方が熟慮されるところだと思います。

そんな中で、せっかく税理士試験に合格したのだからという思いで第一目標として目指す方も多いのがBig4税理士法人です。

Big4税理士法人はハイキャリアであり年収も高いということは知っているけれど、他の特徴については詳しく知らないという方もいるかもしれません。

 

そこで今回は、Big4税理士法人の特徴ならびにBig4税理士法人に転職しやすい方とそうでない方との違いについても説明していきます。是非ご参考にして下さい。

Big4税理士法人とは?

まず、Big4税理士法人とは

  • EY税理士法人
  • KPMG税理士法人
  • デロイト トーマツ税理士法人
  • PwC税理士法人

の四つの税理士法人のことです。

それぞれ、ロンドンに本部のあるEY(Ernst & Young/アーンストアンドヤング)、アムステルフェーンに本部のあるKPMG(ケーピーエムジー)、二ューヨークに本部のあるDeloitte(デロイト)、ロンドンに本部のあるPwC(プライスウォーターハウスクーパース)という、海外の四大会計事務所のメンバーファームです。

 

これらの海外の四大会計事務所は、税務だけに限らず、会計事務所全体としてのシェアにおいて最大手の4つです。

海外において四大会計事務所の影響力は非常に大きいものとなっています。

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Big4税理士法人の業務内容

国際税務

Big4税理士法人においては日本国内でのみ取引していたのでは問題になる事がない国際的な税制である、タックスヘイブン税制および移転価格税制に関する業務を非常に多く行っています。

特に、移転価格税制は高度な知識が必要であると言われている非常に専門的な分野です。

組織再編(M&A、組織再編、事業再生、事業承継等)に関する税務コンサルティング

組織再編に関する税務コンサルティング自体はBig4以外の税理士法人も行っています。

ただ、利害関係者が多く税務以外においても非常に影響が大きく、大掛かりな組織再編の税務に関する助言や提言をしていることがBig4税理士法人ならではの強みです。

 

テレビのニュースなどで話題になるような組織再編であれば、多くの場合、Big4税理士法人のどこかが税務コンサルティングを引き受けているでしょう。

税務代理

税務代理においては各種税務申告書の作成、税務訴訟に対する支援サポート、税務に関するアドバイスなどが行われます。

税務代理自体はBig4以外の税理士法人も行っていますが、Big4税理士法人での税務代理は扱う金額の単位が特に大きい事が特徴です。

Big4税理士法人での税務代理においては、条文に紐付けた解釈を行うことも頻繁に行われます。

 

高度な論点や特殊な論点が多いこと、また、クライアントからも結果だけでなく、なぜそのような税務となるのか原因の説明を求められるケースが少なくないことが理由です。

所得税サービス(非居住者向け)

クライアントの海外に出向している従業員の所得税についてのサービスを提供しています。

クライアントと契約し、従業員の赴任国や日本での税務申告や社会保障関連のサポートを行っています。

 

外資系企業の役員など、海外から日本に赴任して働いている外国人の所得税に関するサービスも行っているケースも多いようです。

Big4税理士法人のクライアント

Big4税理士法人のクライアントは、大手企業やその関連会社、外資系企業、金融機関(銀行、証券会社、資産運用会社、投資ファンド)などが中心です。

基本的に、規模が大きい企業グループをクライアントにしているということが言えます。

Big4ならではの特徴

a.税務について非常に専門性が高い

中小規模の会計事務所では扱うことの少ない国際税務や連結納税など、非常に高度な知識を要する税制に関する業務をしっかりと経験できます。

また、個々人の専門性を深めるために、部門を細分化させているため、個人が受け持つのは税務の全般に関してではなく、特定の分野のみのケースが多いことも大きな特徴です。

b.クライアントごとにチームを編成

クライアントやプロジェクトごとに別々のチームが編成されます。

一人が複数のチームに属するのが通常です。

 

チームごとに仕事の進め方が違うことはよくあることなので、配属されたチームでのやり方に上手に馴染む必要があります。

c.決算業務や記帳代行といった一般の会計事務所が行う会計業務の経験を積むのは、基本的に、難しい

クライアントの多くは自前で経理や税務を行う部門を持っています。

そのため、決算業務・記帳代行といった中小の会計事務所の中心となっているような業務は、基本的に、経験できません。

 

それゆえに、将来独立を目指す方が経験を積む場所としてBig4税理士法人は不向きとの声もあります。

d.繁忙期が長い

Big4税理士法人の繁忙期は、12月中旬~6月くらいまでです。

一般的な会計事務所の繁忙期は、確定申告が始まる2月中旬から3月決算法人の法人税の申告が終わる5月くらいまでなので、非常に長いと言えます。

 

Big4税理士法人の繁忙期が長い理由として、外資系企業は12月決算の企業が多いことが挙げられます。

12月決算法人の法人税申告に関する業務が2月末まで続き、その後、すぐに3月決算企業の申告準備が始まるという流れになります。

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Big4税理士法人に転職しやすい方の特徴

税理士試験の3科目以上の合格者

簿記論・財務諸表論・法人税法の3科目には受かっておいてから転職活動をするのが基本的な流れです。

TOEIC700点以上

転職活動の際にはBig4税理士法人に限らず高得点なら有利に働くTOEICですが、700点以上あればBig4税理士法人への転職に関しても有利に働くでしょう。
ただし、国際的な部門を希望する場合は、これより高い英語能力が必要となります。
そういった部門への転職活動では英文履歴書の提出が要求されることもあるでしょう。

年齢

通常の転職と同じく20代が一番有利です。
しかし、近年、20代で税理士試験に合格している方は大きく減少していることの影響で、ある程度税務の実務経験がある30代前半迄の方であれば十分に転職できる可能性があると言えます。
40代以上の方でもそれまでの経験と能力次第で採用される場合も考えられます。

体力に自信がある方

Big4税理士法人の繁忙期は非常に多忙であると会計業界中で有名です。
また上記のようにその期間が非常に長い事も特徴です。
そのため、体力があり、かつ、面接において見た目や所作から体力があることが面接官に伝わるような方は、そうでない方より、転職活動上有利でしょう。

グローバルに活躍できる方

上記のように、海外の四大会計事務所のメンバーファームであり、国際税制も広く扱う税理士法人なので、国際感覚を持ち広い視野で物が見られる方が有利でしょう。
税務以外に関しても国際情勢をしっかりと捉えておくことがBig4税理士法人での活躍のバックボーンになります。

好景気の時は入りやすく、不景気の時は入りにくい

Big4税理士法人に関する転職だけに限りませんが、採用は景気にかなりの影響を受けます。
上記のように、好景気の時は入りやすく、不景気の時は入りにくいため、過去にBig4税理士法人を目指し落ちてしまったがどうしても諦められないという方は、仕事以外にTOEICなどの勉強もしながら、景気の良い時に再度挑戦するというのも一つの手です。

まとめ

ここまでBig4税理士法人の特徴ならびにBig4税理士法人に転職しやすい方とそうでない方との違いを見て来ましたがいかがでしょうか。
Big4税理士法人にはBig4税理士法人でしかできないような経験を積むチャンスがたくさんあります。
それらは税理士としてのレベルアップに大きく貢献することでしょう。
Big4税理士法人に転職したいという方は、専門性の高い業務の経験をじっくりと積んで、税理士としてのキャリアをより一層輝かせていって下さい。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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