転職お役立ち情報
経理で転職する際の履歴書の書き方とは
履歴書を書く前の準備
履歴書は転職活動に必須のアイテムです。
しかし、やみくもに書けばよいというわけではありません。
履歴書を書く前に準備することをまとめます。
履歴書のフォーマットは自分が書きやすいものを選ぶ
1つ目の準備は自分が書きやすいフォーマットの履歴書を用意することです。
履歴書には厚生労働省が作成した「履歴書様式例」の他に様々な形式のものがあります。
標準的な履歴書の他に、長所や個性をアピールしたいタイプの履歴書や趣味・特技もアピールしたい人向けの履歴書、志望動機や自己PRを中心にした履歴書などがあります。
もし、就業経験が少なくアピールできる実績があまりないのであれば志望動機や自己PR中心の履歴書の方が書きやすいでしょう。
その反対に資格やアピールできる実績が多い人は資格欄・実績欄が設けられているような履歴書を使用したほうが良いでしょう。
基本的に履歴書はA4用紙2枚、見開きでA3用紙1枚にまとめるのが一般的です。
その範囲で自分に向いた履歴書を用意しましょう。
履歴書用の写真を用意する
履歴書用の写真のサイズは「縦40mm×横30mm」が一般的です。
写真館などで撮影する場合、「履歴書用です」と事前に伝えておくとそれに見合った写真に仕上げてくれます。
有効期限は3か月以内が多いですが、応募先の募集要項にある指示に従ってください。
背景色はブルーや白、グレーなどを用います。
急いでいる場合は証明写真機で撮影してもよいですが、相手に与える第一印象を考えると写真館などでの撮影が望ましいでしょう。
企業が求める人物像を把握する
企業が求める人物像の把握も重要です。
求人票に「求める人物像」を明記している場合がありますので、事前に内容をチェックしておきましょう。
書かれている内容が「コミュニケーションをとれる人」「チームワークを大切にできる人」「努力を惜しまない人」のような抽象的な内容であれば、あまり気にしなくても大丈夫です。
しかし、「〇〇ができる人」のように具体的であれば自分がその条件に当てはまっているか吟味し、場合によっては別の会社を探したほうがよいでしょう。
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履歴書と職務経歴書の違い
履歴書と職務経歴書は何が違うのでしょうか。
まず、履歴書はある程度形式が決まっていて、その中に書き込んでいく形式が主流です。
一方、職務経歴書は履歴書よりも定型が確立していないため自由に項目を立てられます。
履歴書で重視されるのは経歴などがコンパクトにまとまっていることです。
履歴書に書ききれない職務経験の詳細は職務経歴書に回したほうがよいでしょう。
履歴書は自分の経歴の要約書であり、「その1枚を見るとどのような経歴を持つ人物か一目でわかる」履歴書が理想的です。
転職で重視される履歴書の項目
履歴書はコンパクトに自分の経歴をまとめる書類ですが、採用担当者はどの項目を見ているのでしょうか。
重要な項目についてご紹介します。
職歴
1つ目の重視項目は職歴です。
新卒採用の場合、その人がどのような能力を持ち、どんな経歴を経てきたのかを知るために学歴が重視されます。
しかし、社会人であれば学歴よりも社会人になってからどのような経歴を積み重ねてきたかという「職歴」の項目が重視されます。
職歴の詳細は職務経歴書に譲るにしても、どの会社に入り、何の業務を担当してきたかを履歴書の段階でアピールしたほうがよいでしょう。
資格・免許
2つ目の重視項目は資格・免許です。
職歴と同じくらいその人の能力を示すのが資格や免許です。
経理職の場合、日商簿記2級を取得していれば一通りの経理作業について理解しているとみなせます。
税理士資格を持っていれば、税に関する知識は問題ないとみなせるでしょう。
ただし、営業職のように資格と経歴がリンクしにくい職種もあるので、自分の持っている資格が実績とリンクしているかどうか注意しましょう。
場合によっては資格欄よりも志望動機・自己PR欄が大きい履歴書を用い、そちらを重点的にアピールしたほうがよいかもしれません。
志望動機(自己PR)
履歴書で最も重要なのが志望動機欄です。
志望動機とは「なぜ、応募先の会社で働きたいと思ったのか」という理由です。
企業側は志望動機を聞くことで転職に関する本気度や他社ではなく自分の会社を選ぶ理由を探ります。
どの会社でも通用するような、当たり障りのない志望動機は応募先の担当者からしても熱意を感じません。
それよりも「どうしても〇〇がやりたくて御社を志望しました!」といわれたほうが、企業側も納得しやすいのではないでしょうか。
就職活動や転職活動はしばしば恋愛にたとえられますが、熱意なく「告白」されても受け手は醒めてしまいます。
応募先企業の何に興味を持ち、どうしてその会社に入りたいと思ったのかを明確に伝えなければならないのです。
熱意を伝えるには、転職後に何をしたいのかを訴えるのが効果的です。
「〇〇の仕事がしたいから、今の会社を辞めて御社で働きたい」そういった理由を伝えられれば、転職成功の確率も高まるでしょう。
経理の転職の場合、自分のキャリアと今後やりたい仕事をリンクさせるとよいでしょう。
たとえば、数年の実務経験がある場合、経理の一通りの仕事ができることを土台とし、管理業務に携わりたいといった理由を挙げてもよいでしょう。
あるいは、あえてベンチャー企業に転職することで経理の仕組みを一から作りたいというのも立派な志望動機です。
それとは反対に、中小企業で積み重ねた経験を活かし、大企業で経理のプロとしてより大きな仕事に携わりたいといったことでもよいでしょう。
どのような理由であれ、今の職場でできないことを次の職場でやりたいと伝えることが重要なのです。
本人希望欄
本人希望欄は求職者の強い希望としてとらえられる項目です。
あまりに条件が多いと「扱いにくい」とみなされ、書類選考に悪影響を与えます。
よほどのことがない限り「貴社の規定に従います」としたほうが無難でしょう。
通勤時間欄・家族欄
通勤時間欄には家を出た時から会社に到着するまでの片道最短時間を記入しましょう。
5分単位で書くのが基本です。
また、使用する交通機関については明記しましょう。
家族欄は扶養手当等を考慮するため必要となるので、人数・続柄を正確に記入しましょう。
履歴書を書くときの注意点
近年は履歴書もデータで提出するのが一般的です。
ワードやエクセルでの書式がエージェントなどで用意されているので、それを使いましょう。
なかには「手書きで」と指定されていることもあり、手書き時の注意を確認されることもあるのでお知らせしておきます。
履歴書は黒のペンかボールペンで記入します。
鉛筆・消せるボールペン・シャープペンシルなど後から消せるもので書いてはいけません。
誤字・脱字・略字、修正液の使用のいずれも不可です。
仕事に対する正確さを測る基準とみなす担当者もいますので、履歴書は丁寧かつ正確に記載しましょう。
また、他の企業で使用しなかった履歴書の流用や履歴書に空欄を作るのはNGです。
相手先を軽んじているととらえられかねませんので避けましょう。
まとめ
今回は「経理で転職する際の履歴書の書き方とは」と題して履歴書の準備や職務経歴書との違い、重視される履歴書の項目などについてまとめました。
経理であれ他の職種であれ、もっとも重要なのは「どうしてこの会社に入りたいか」という志望動機です。
履歴書の段階でしっかりと志望動機を伝えることで、応募先に熱意を伝え、転職成功の確率をあげられるのです。
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