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【面接対策】公認会計士・税理士の就活成功率を上げる実践ポイント

更新日:2025.12.01

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【面接対策】公認会計士・税理士の就活成功率を上げる実践ポイント

公認会計士や税理士の面接において最も重要なのは第一印象です。

 

公認会計士や税理士という資格は、高度な専門知識をもつ旨の証明になります。

しかし、専門性の高い方や豊富な経験をもっている方でも、面接官から悪印象をもたれてしまえば採用には至りません。

そして第一印象が悪い場合、面接という短時間の中で悪印象を払拭しプラスの評価を受けるのは難しいのが事実です。

 

さらに、公認会計士や税理士の面接では、一般職とは異なる部分を見られます。

そのため会計業界ならではの傾向と対策を知っておくことも大切です。

 

本記事では、公認会計士や税理士の面接で押さえるべきポイントについて解説します。

どれも基本的なことですが、ご参考にしてください。

なぜ「面接対策」が合否を分けるのか

面接対策を万全にするために欠かせないのが、面接で何が重視されるのか知っておくことです。

何が重視されるのかを知らなければ、的外れな対策をしてしまう恐れや、直すべき部分をそのままにしてしまう恐れがあります。

 

面接は目的が明確である分、重視される要素もある程度予想が可能です。

そして面接対策の方法がある程度確立されているからこそ、適切な面接対策をした人とそうでない人の差が開きやすいともいえます。

 

この章では一般職とは違う、公認会計士・税理士ならではの注目ポイントを紹介します。

重視されるのはスキルよりも人柄

最初に紹介したように、公認会計士や税理士の面接で最も大切なのは第一印象です。
すなわち書類から確認できるスキルや経験よりも人柄の方が重視されるといえるでしょう。

公認会計士や税理士の転職市場では、資格や実務スキルが前提条件として評価されます。
しかし、それだけで採用が決まるわけではありません。
そもそも他の候補者も公認会計士や税理士であれば、高い専門性は決め手にはならず、別の部分が重視されます。

多くの候補者が同じように高い専門性を持つ中で、最終的に合否を分けるのは「一緒に働きたい人物かどうか」です。
具体的には誠実さ・説明力・協調性 といった人柄が重視されます。

人柄を評価するにあたって、面接で用いられる判断基準の例は以下の通りです。

  • 第一印象が良い・悪いどちらであるか
  • 質問に対する的確な受け答えができるか
  • 会話がスムーズにできるか
  • 会話ではしっかりと視線が合うか
  • 職種に適性のあることがわかるようなエピソードトークがあるか

など

 

人柄の良さは組織や仕事に馴染む能力とも関係します。
これまでのキャリアだけでなく、人柄の面から「組織や仕事になじみ即戦力になれるか」が問われるといえるでしょう。

【業界別】求められる人柄の具体例

どのような人柄が求められるかは職場によって大きく異なります。

公認会計士の主な転職先である監査法人では、クライアントやチームとのやり取りが多く発生します。
そのため以下のような人が求められる傾向です。

  • 論理的に分かりやすく説明できる力がある人
  • 誠実で堅実な人柄の人


いくら高度な専門知識があっても、報告や調整が曖昧では信頼を損ねてしまう恐れがあります。
そのため説明力や誠実・堅実といった人柄が求められます。

一方、税理士法人では顧客と直接話す機会が多いです。
そのため税理士法人の面接では傾聴力やコミュニケーション力が重視される傾向にあります。
経営者や個人事業主などの会計知識に乏しい相手に対しても、専門用語をかみ砕いて丁寧に説明できるかどうかが問われます。

第一印象を左右する身だしなみチェックリスト

当たり前のようですが、出来ているようで出来ていないのが身だしなみです。

「好意・好感・好印象」をもたれるように少し心がけるだけで変わります。

個性を出そうとオシャレをするのではなく、身だしなみの基本を押さえること、清潔感のある見た目・雰囲気にすることが大切です。

 

面接時の身だしなみについて、要素別にチェックリストをご用意しました。

面接前は鏡を見ながら、これらのチェック項目に問題がないか入念にチェックしましょう。

チェック箇所 項目 チェック欄
前髪が目にかかっていないか  
髪を染めている場合は生え際と毛先の色が違う状態になっていないか  
(女性の場合)サイドの髪が顔にかかり暗い印象になっていないか  
爪が必要以上に長くないか  
爪が汚れていないか  
(女性の場合)華美なネイルをしていないか  
マウスケア 歯磨きやデンタルフロス等、口臭対策を行ったか  
(男性の場合)髭が長すぎないか、剃り残しがないか  
シワや汚れがないか  
服装 服装全体に統一感があるか  
服のサイズが自分に合っているか  
服と色や雰囲気が合っているか  
目立つ汚れがないか  
かばん 服装との統一感があるか  
汚れや傷はないか  

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面接本番の態度と立ち振る舞い

面接の結果は身だしなみだけでなく、態度や立ち振る舞いにも大きく左右されます。

この章では面接時の態度と立ち振る舞いとして、以下2つの観点から紹介します。

  • 面接で好印象を与える態度
  • 面接でさけるべきNG態度

 

今回紹介する内容はいずれも基本的なものではありますが、面接中は緊張によりいつもと違った振る舞いをしてしまうケースも多いです。

そのため面接前の準備段階のうちに、面接時の態度についてしっかり押さえておきましょう。

面接で好印象を与える態度

面接で好印象を与える態度について、声・挨拶・姿勢・笑顔の4つの観点から紹介します。

 

【声】

  • 聞き取りやすい音の高さ
  • 早すぎない・遅すぎないハキハキとした話し方

 

【挨拶】

  • 聞こえるようにハッキリと挨拶をする
  • 明るく爽やかな挨拶を心がける

 

【姿勢】

  • 背筋を伸ばす
  • 立つ・座るといった動作を丁寧に行う

 

【笑顔】

  • 常に笑顔を心がける
  • 黙って話を聞いているときも口角はしっかり上げる

 

公認会計士や税理士など社会的信用の高さが前提にある士業では、他業種よりも第一印象が重視されます。

そのため身だしなみだけでなく態度や立ち振る舞いにも細心の注意を払いましょう。

面接でさけるべきNG態度

面接で高評価を受けるためには、好印象を与える態度をとるだけでなく、悪印象を与える態度を避けることも大切です。

面接で避けるべきNG態度として以下の例が挙げられます。

  • 結論が見えない話を長々とする
  • 遠回しな答え方をする
  • 現職・前職に対する批判的な話をする
  • 相手の話や質問に被せるように回答をする
  • 人間関係の好き嫌いが激しいという印象を与える話(エピソードトーク)をする
  • 時間を守らない(遅刻はもちろん、早すぎる到着もNGです)

【面接対策】公認会計士・税理士のよく聞かれる質問

面接でどのような質問をされるかは企業や組織によって異なり、すべての質問を完璧に予想することはできません。

しかし、聞かれやすい質問や、業界・業種ごとの質問の傾向などは存在します。

面接本番で慌ててしまうことがないよう、よく聞かれる質問について事前に対策するべきでしょう。

この章では面接でよく聞かれる質問について、一般的なものと、公認会計士・税理士ならではのものに分けて紹介します。

一般的な面接でよく聞かれる質問

一般的な面接でよく聞かれる質問として以下の例が挙げられます。

  • 志望動機(職種・会社について)
  • 入社したら何がしたいですか、何が出来ますか
  • 今までにやってきたことを教えてください
  • 今まで成功したこと、失敗したことを具体的に教えてください
  • ご自身の強みは何ですか?
  • 他の会社を受けていますか?(正直に話して構いませんが優先順位が高いことを伝えましょう)
  • 何か質問がありますか?(いわゆる逆質問です。事前にいくつか準備しておきましょう)
  • 転職理由について教えてください
  • (ブランクがある場合)離職期間中は何をされていましたか?

これらの質問は業界・業種問わず多く聞かれる基本的な内容のため、回答を用意しておきましょう。

公認会計士・税理士ならではのよく聞かれる質問

公認会計士・税理士ならではのよく聞かれる質問の例を紹介します。

 

【共通】

  • これまでの担当クライアントの規模や業種について教えてください
  • クライアントとのトラブルや困難に直面した際、どのように対応しましたか?
  • 今後どの分野(監査・税務・コンサルティングなど)に強みを伸ばしていきたいですか?
  • 当法人/当社を志望した理由を、他の監査法人・税理士法人との違いも踏まえて教えてください
  • チームでの監査・税務業務における役割やリーダー経験はありますか?

 

【公認会計士向け】

  • IFRSやUS基準など、国際会計基準への対応経験はありますか?
  • 監査以外にどのような業務経験がありますか?

 

【税理士向け】

  • 税務申告や顧客対応で工夫した事例を教えてください
  • 税務対応の経験がある税目について教えてください

 

また、公認会計士の面接では、最後に「何か質問はありますか?」といういわゆる逆質問をされることも多いので、事前に準備しておきましょう。

面接後のフォローで印象を高める方法

これはと思った企業、もしくは志望度合いが高いけれども失敗してしまった企業には「お礼状」を書くことをおすすめします。

面接後のお礼状は必須ではないものの、入社への熱意を伝える上で役立ちます。

 

お礼状を出す際のポイントは以下の4点です。

  • 白い封筒を使う
  • 白または色の淡い便箋を使う
  • 当日もしくは遅くても翌日までに出す
  • 速達で出す

 

なお、近年はお礼状を紙面ではなくメールで送るのも一般的です。

お礼メールを送る場合は以下のポイントに注意しましょう。

  • 面接当日中に送る。ただし営業時間を過ぎてしまう場合は翌朝にする
  • 採用担当者のメールアドレスがわからない場合は「採用ご担当者様」とする
  • 送り主および用件がわかる件名にする

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公認会計士・税理士は専門性と信頼性が高く評価される傾向があります。

また、どちらも第一印象が重要な仕事のため、面接でも身だしなみや態度などの第一印象が重視されます。

公認会計士・税理士ならではのポイントを押さえ、的確な面接対策を行なうことが大切です。

 

ただし、「どんな面接をするか」「誰が面接官か」「好まれる人物像は?」などは企業ごとに異なるため、1人での対策が難しいです。

企業ごとに適した対策を行うためには、ぜひ担当のコンサルタントにご相談ください。

 

公認会計士や税理士の方は学生時代に就職活動をした経験がない方もいらっしゃいますが、レックスアドバイザーズのコンサルタントが面接対策をいたします。

初めての転職でも心配はいりません。

 

面接対策をするかしないかで合否が分かれます。

転職エージェントを活用し、自信を持って面接に臨みましょう。

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公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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