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税理士の転職で気になる『繁忙期』『残業』について(確定申告期)

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会計業界は繁忙期と閑散期の差が激しいことで有名です。
メリハリがあって良いと感じる方もいれば、繁閑の差のない働き方をしたいと感じる方もいますので、実際にどのような勤務になるのか気になる方も多いでしょう。
とくにこれから会計業界に転職しようとする方には関心の高い話題です。
今回は、会計事務所の繁忙期のひとつのピークといわれる確定申告期について、仕事の内容や残業の状況を解説します。
また、最近は、繁忙期の忙しさを解消するようさまざまな策を打っている会計事務所も多くあり、会計業界の働き方改革も確実に進んでいます。
その取り組みについても紹介していきます。

1.会計事務所の確定申告の仕事と残業

皆さんご存知のとおり、確定申告期に会計事務所は、具体的には、以下に挙げる仕事などを行っています。

・確定申告の手続きをスムーズに進めるためにクライアントからの相談に乗る・・・クライアントは確定申告の手続きについて詳しく知らないケースが多いため、会計事務所の税理士は確定申告に関するさまざまな相談に乗ることになります。
・確定申告の作業の流れや控除を受けるために必要な書類のようにそろえておくべき書類などについて説明する・・・確定申告にあたってはクライアント自身で行ってもらうべき作業も少なくないため、そちらについて説明するのは会計事務所の税理士の非常に大事な仕事です。また控除を受けるためには揃えておかないといけない書類があるため、その書類について説明することもやはり大事な仕事です。
・申告書を作成し、申告業務まで行う・・・申告書は会計事務所の税理士が作成し、申告自体も代行します。
・納税者の代わりに必要な書類を税務署に提出し、あるいはネットによる手続きを代行する。・・・会計事務所の税理士がクライアントの代わりに必要書類を税務署に提出します。また、ネットで手続きが可能なものについては、わざわざ税務署まで行かずに、ネットで行うケースも多いです。
・日々の仕訳業務の代行・・・確定申告期も日々の業務は進んでいくため、日々の仕訳も、確定申告の仕事と同時並行で行う必要があります。

確定申告期において、会計事務所は非常に忙しく、特に税理士は土日のどちらかにも出社し、残業時間が月40時間を超えることが非常に多いです。

2.会計事務所の改善の取り組み

前述したように、会計業界は繁忙期と閑散期の差がどうしても出てしまう業界です。
個人事業主のクライアントについては確定申告期の前中後、法人クライアントについては決算前後が繁忙期です。
個人事業主のクライアントの確定申告期は、3月決算法人の決算直前でもあるため、両方のクライアントを持っている場合は超繁忙期になります。
確定申告期に多忙になるのは、仕方のない部分もあります。
しかし、その忙しさを解消し、なるべく繁忙期と閑散期の忙しさの差を埋めるべく、改善を進めていっている会計事務所もあります。
具体的な取り組みを見ていきましょう

①クライアントの優良化:クライアントを普段から指導する。そして、作業の合理化に前向きなクライアントからの依頼を優先的に引き受ける

超繁忙期となる確定申告期やその直前期に、修正や確認業務が生じることがあります。期限もあるので、緊急性も高く、スケジュールも狂ってしまいます。
これは主にはクライアントに対する指導不足およびコミュニケーション不足が原因です。
クライアントに日々の業務を普段からきちんと行ってもらい、自身の仕事をしっかりと管理してもらえば、急な修正や確認が格段に減少します。
これは、クライアントにとってもメリットがあることです。
そのため、1年を通して普段からクライアントと会計事務所が良好な関係を育んでいくのが、お互いのためであるといえます。
そこで、クライアントとは毎月1回以上、資料のやり取りやアドバイスの時間を持つことを必須にし、繁忙期になる前に余裕を持って準備をする会計事務所が増えています。
このような取り組みを受け入れられないクライアントは、依頼を断るケースもあるようです。
クライアントを優良化し、繁忙期の業務をスムーズにしたり、前もって準備を進めたりすることで、業務や残業の改善ができるようになっています。

②業務の分業化を進める

これまでは税理士でなくてもできる仕事を税理士が行うケースが多々ありました。
例えば、必要書類の説明や要請は税理士が行うとしても、その催促のメールをわざわざ税理士が行わなくてもよいでしょう。
アシスタントスタッフなどが、書類がそろっているかを確認し、まだの場合は連絡をすればよいケースです。
また、税理士の独占業務は税務であり、その前の段階の決算作業は税理士でないスタッフでも行うことができます。もちろん最後の確認は税理士が行いますが、会計業務はスタッフに任せることができます。
このように、業務を分業化し、税理士でなくてもできる仕事は税理士ではないスタッフやアシスタントに任せるようにする会計事務所が増えています。
税理士の仕事と税理士ではないスタッフの仕事が明確化するため、スタッフは自分の仕事に集中的に取り組み、早く正確にその仕事を行えるようになります。
税理士は税務に集中できるため、スピードや正確性をアップすることができます。

③繁忙期の増員

上記のように分業化することにより、科目合格者や経理経験者、アシスタントができる業務がはっきりします。
確定申告期などの繁忙期だけ、特定の作業や派遣社員やパート・アルバイトを採用するという増員ができるようになりました。
繁忙期だけでなく、日常的にも採用がしやすくなるというメリットがあります。

④システム

会計事務所の中には、クラウド会計システムに切り替える、RPA(Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーション)などの導入を進めているという会計事務所もあります。

 

■クラウド会計システム

クラウド会計システムは個別のパソコンにソフトをインストールしなくても、インターネットを通じて、サービスや機能を利用できる会計システムのことです。このクラウド会計システムを導入すると、以下のようなメリットがあり、繁忙期に限らず業務の効率化に繋がり、繁忙期の忙しさも解消されます。

・アカウントを保有すればクライアントと会計事務所とで簡単にシステムが共有できる
・一部について自動で仕訳を切ってくれる
・定型的な取引について説明がついているため、クライアントが自分自身で作業を行いたければ、クライアント自身でも行うことができる
・インターネット経由のため、情報共有がしやすい
・一旦、会計事務所が操作を.覚えてしまえば、他のクライアントのときも同じ知識が利用できる
・インターネットに繋がっているため常に最新のシステムが利用できる

 

■RPA

RPAを利用するとデスクワークの定型的な作業をロボットが代わりに行ってくれます。会計事務所の中にはこのRPAを利用して、繁忙期の忙しさを解消しようとしている会計事務所があります。
このRPAを導入すると、業務の効率化を図れ、税理士はロボットにはできない非定型的かつ税理士にしかできない仕事に集中できるため、会計事務所全体の生産性が上がります。
また、RPAはヒューマンエラーを防止できるのも大きなメリットです。
確定申告期はただでさえ忙しく、そのため閑散期よりミスが起こりやすい時期でもあります。ミスを取り返そうして、またたくさんの時間がかかり余計に忙しくなり、そのためまたミスが起こりやすくなるという悪循環になりがちです。
その点、RPAを利用するとヒューマンエラーを防止できるため、正確性だけでなく繁忙期の忙しさ解消に役立ちます。また、RPAはコストを削減できるのも大きなメリットです。

いかがでしたでしょうか?
「会計業界に転職したいけれど、繁忙期の残業が気になる」「他の事務所に転職したいけれど、今よりも忙しくならないか心配だ」と考えている転職希望者も多いでしょう。
どのような仕事をしているかの知識を持ち、改善に向けた取り組みを知ることで、応募先や転職先の決定にも役立つと思います。
ぜひ参考にしてください。

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