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FP2級の難易度とは?スムーズな資格取得に必要なポイント紹介!

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ファイルを持つビジネスマン

FP(ファイナンシャルプランナー)は比較的取得がしやすいうえ、仕事にも活かせる資格として高い人気を誇ります。
仕事内容や就職先の選択肢も多く、自身の理想的な働き方を実現しやすいです。

そんなFPの資格ですが、高い評価を得やすいのは2級以上となります。
試験に合格するにはFP2級の取得難易度や試験突破のコツなど、事前の情報収集が大切です。

本記事ではFP2級について、難易度や資格取得に向けて押さえたいポイントを解説します。
FPを目指す方や興味のある方は、ぜひお読みください。

 

FP2級の難易度を見る前に

FP2級の難易度に関する情報の前に、まずは基本事項について解説します。
FPの役割や就職先、試験の概要などを取り上げました。

 

FPとは

FP(ファイナンシャルプランナー)とは、ライフプランニングについて、お金の面からアドバイスを行う資格・職業です。
さまざまな場面で求められますが、特に以下のような場面で役立ちます。

  • 長期的な資金計画に関わる場面(ローンや保険の選択・契約時など)
  • 金融商品や資金運用方法に関する説明が求められる場面
  • 不動産の購入・売却などに関わる場面
  • ライフプランに関する悩みを抱えている人に対し、総合的なサポートが求められる場面

 

ひと括りにお金に関する内容といっても、上記のように扱う内容は非常に幅広く細かいです。
広く深い専門知識が求められます。

 

FPの主な就職先

FPは就職先・転職先の選択肢が比較的多めな職業です。
具体的な例をいくつか紹介します。

  • 銀行・保険会社:顧客に合わせたローンや保険商品の提案をするうえで有用
  • 会計事務所・税理士法人:アドバイザリー業務の一環としてFP業務を行うケースもある
  • 一般事業会社:労務や福利厚生などのバックオフィス関連でFPの知識が役立つ

 

また企業や組織に属さず、独立開業をするFPも多いです。
資格を取得してすぐの独立はほとんどありませんが、ある程度の経験・実績を積んだFPのキャリアプランとして多く選ばれます。

FP資格の概要

一言でFP資格といっても、実は複数の種類が存在します。
FP試験および資格に当てはまるものは以下のとおりです。

  • ファイナンシャル・プランニング検定:一般的にFP試験と呼ばれるもの。3~1級まであり、2・1級を受験するには受験資格を満たす必要がある
  • AFP認定者:2級の検定試験に合格し、AFP認定研修を受講・修了した人に与えられる資格
  • CFP認定者:AFP認定者の資格を有し、CFP資格審査試験に合格、研修や実務経験などの条件を満たした人に与えられる資格

 

CFP資格はFP関連の中でも上級資格に該当し、2021年時点での資格保有者は全国で2.3万人程度です。
さらなる知識・スキル向上を目的に、CFPやAFPの取得を目指す人もいます。

 

FP2級の難易度

続いてFP2級の難易度について具体的に解説します。
合格率や合格までにかかる時間などを取り上げました。

 

合格率

FP2級の検定試験は、きんざい(金融財政情報研究会)実施と、日本FP協会実施の2種類があります。
それぞれの合格率は以下のとおりです。

  • 日本FP協会実施の2級:45~63%
  • きんざい実施の2級:学科20~30%
  • 実技(個人)20~40%
  • 実技(中小)40~60%
  • 実技(生保)40~60%
  • 実技(損保)50~60%

日本FP協会と比べ、きんざいが実施する試験の方が、合格率が低めの傾向です。

 

合格までにかかる時間

続いてFP2級の合格までに必要な勉強時間を解説します。
実務経験の量や前提知識にもよりますが、目安として150~300時間は勉強が必要です。

最短である150時間でも、1日3時間勉強するとして、2ヶ月弱はかかります。
実際はこれ以上の勉強時間となるケースが多いため、さらに長い期間勉強を続ける必要があるでしょう。

FP2級に合格するためには、継続的な勉強が求められます。

 

参考:さまざまな資格の合格率と比較

FP2級の難易度をより具体的にイメージするため、知名度の高いさまざまな資格の合格率と比較します。
必要な勉強時間の目安も併せて記載しました。

  • 日商簿記検定2級:合格率 15~35%、勉強時間の目安 150~300時間
  • 秘書検定2級:合格率 50%前後、勉強時間の目安 30~50時間
  • 社会保険労務士:合格率 10%弱、勉強時間の目安 1,000時間前後
  • 宅地建物取引士:合格率 15%前後、勉強時間の目安 500時間前後

 

必要な勉強時間が同程度の試験や、ダブルライセンスとして人気の資格を取り上げています。
さまざまな資格と比較してみると、難易度がやや低めの印象です。

 

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FP2級の資格試験を突破するには

FP2級の資格試験難易度を突破するために押さえたいポイントを解説します。

試験の突破可能性を高めるには、計画的かつコツを押さえた対策が必要です。

スケジュールをしっかり確保し毎日コツコツ勉強する

試験に合格するためには、毎日コツコツと継続的に勉強する必要があります。
試験日までのスケジュールを立てたうえで、勉強時間をしっかり確保するのがおすすめです。

その日に勉強時間や内容を決める方法では、勉強のムラが起きやすいうえ、継続できない恐れも大きくなります。
資格試験の突破率を高めるには、計画的かつ継続的な勉強が求められます。

ただし余裕がなさすぎる勉強スケジュールは、守るのが難しく少しのズレがスケジュール全体に影響するため危険です。
スケジュールの計画と勉強時間の確保はしつつ、予備日を設定するなど、意識的に余裕を作ると安心です。

問題演習を繰り返し行う

問題演習の繰り返しも、合格可能性を高める方法として期待できます。
FP2級は暗記が必要な部分もありますが、ある程度のインプットが終われば問題演習に集中しましょう。

問題演習の積み重ねによって、傾向が掴めるだけでなく、より深い理解にもつながります。
解答スピードを上げるうえでも有用な手段です。

ミスがなくなるまで繰り返し練習し、徹底的に身につけます。
問題演習を数多くこなせば、知識がしっかり定着するうえ、自信にもつながります。

 

独学で合格できる?

FP2級は独学でも十分に合格できる可能性のある資格試験です。
計画的な勉強と入念な試験対策は必要ですが、独学で試験に突破した人も多くいます。

ただしスケジュールの管理が苦手な人や、自分一人で進めるのに自信のない人は、資格の専門学校を利用すると安心です。
通学が難しいと感じる場合、通信講座を活用する方法もあります。

FP2級の難易度は独学でも突破できる人がいるとはいえ、無理して独学を選ぶ必要はありません。
プロや講師の力を借りて勉強する方法も視野に入れ、自身に合った勉強を進めましょう。

 

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まとめ

FPとはお金の面から、ライフプランニングに関するアドバイスを行う資格・職業です。
銀行・保険会社などの企業から会計事務所、さらには独立開業など活躍の場を幅広く持ちます。
一言でFP資格といっても、実は複数の種類が存在する点に注意が必要です。

FP2級の合格率は、日本FP協会実施の試験ときんざい実施の試験で相違がみられます。
必要な勉強時間は150~300時間と、決して短くありません。
知名度の高いさまざまな資格と比較すると、やや難易度が低めの傾向です。

FP2級の難易度を突破するには、毎日の計画的・継続的な勉強が必要です。
インプットも大切ですが、ある程度進んだら問題演習に重点を置きましょう。
独学でも十分に合格できる可能性がありますが、無理して一人で勉強せず、スクールを使うのも有用です。

FP2級の難易度について情報を押さえ、適切な対策を行いましょう。

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