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経理の引き継ぎはどう進める?チェックポイントに注意!

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お金と電卓

職場やポジションを離れる際は、後任者への引き継ぎが必要になるケースが多いです。

事前にしっかり引き継ぎをおこなうことで、担当者が変わってもスムーズに業務が進むようになります。


引き継ぎで伝達ミスや漏れが起きてしまうと、それが原因で業務上のトラブルが発生してしまう可能性があります。

そのため引き継ぎをする際には、押さえるべきポイントに注意が必要です。


この記事では引き継ぎのうち、経理について解説します。

経理担当者の方はぜひチェックしてください。

経理の引き継ぎをおこなう場面

まずは経理で引き継ぎが必要になる場面を紹介します。

引き継ぎをするべきタイミングを知っておくことは、事前の対策や心構えをするうえで大切です。

転職をするとき

転職をするときには、後任者に必ず引き継ぎが必要です。

引き継ぎが必要とされる場面の代表ともいえるでしょう。


転職後は今の職場を離れることになるため、残された人は何か困ったことがあっても直接質問することができません。

そのため転職による引き継ぎは、ミスや漏れが起こらないよう特に注意が必要です。


職場を円満に退職するためにも、引き継ぎは転職前の業務において特に重要度が高いです。

そのためなるべく余裕を持って準備することをおすすめします。

部署異動するとき

部署異動によって経理を離れる場合にも、後任者への引き継ぎが必要です。

規模の大きな企業になるほど、部署異動が起こる可能性は高まります。


部署異動も転職と同様、離れた後に質問を受けることは難しいです。

転勤を伴う場合はより難しくなってしまいます。


社員であることには変わりないとはいえ、経理を離れることになるのは同様です。

そのため後任者が問題なく業務を進められるよう、十分な引き継ぎが求められます。

部内で自分のポジションが変わるとき

昇格などの都合により、経理職ではあるもののポジションが変わるケースがあります。

この場合は業務内容が変わることが多く、必然的に引き継ぎが必要となる可能性が高いです。


ポジションが変わるだけであれば、勤務する場所は同じであることが多いです。

そのため後任者へ引き継いだ後も、不明点などの質問を受けやすいといえます。


とはいえポジションが変わった後は、自身も新しい業務に慣れるために忙しい可能性が高いです。

手間を最小限に抑えるためには、やはり精度の高い引き継ぎをできるのが効率的です。

経理の引き継ぎで注意するべきポイント

経理の引き継ぎで注意するべきポイントは複数あります。

具体的な内容を紹介します。

独自ルールは必ず引き継ぎ

引き継ぎにおいて忘れてはいけないのが独自ルールです。

経理の場合は記帳時に使用する勘定科目、摘要欄の記載方法などが独自ルールと化しているケースが多いです。

引き継ぎをする際には、独自ルールを必ず伝える必要があります。


独自ルールは普段対応している人にとっては取るに足らないような内容に感じることがありますが、このようなルールほど仕事において欠かせない部分です。

たとえばガソリン代「旅費交通費」「車両費」どちらも問題ありませんが、同じ科目を使い続けなければなりません。

一般的に見て問題のない勘定科目であっても、別の科目を使ってしまうと継続性の原則という観点から問題となってしまいます。


経理で引き継ぎをする際には、すべての事項を漏れなく伝えるよう意識することが大切です。

説明不要と考えられるような部分まで引き継ぎで説明することで、独自ルールの漏れを防ぎやすくなります。

業務のコツなども伝えると効果的

明確な進め方やルールだけでなく、業務におけるちょっとしたコツなどを伝えるのも効果的です。


コツはルールと違い、知らなくても業務を進めるうえで問題ないことが多いです。

しかし業務を通して掴んだコツは、後任者が業務をスムーズに進めるために役立ちます。

会計ソフトでよく使うショートカットや便利機能などはぜひ引き継ぎしたいポイントです。

そのため経理業務を進めるうえで何らかのコツがあれば、併せて引き継ぎすることがおすすめです。


引き継ぎが必須の内容ではないため、優先順位はそれほど高くありません。

しかし可能な限り業務のコツなども伝えられると効果的です。

漏れがあると後で余計な手間に

引き継ぎをする際には、伝えるべきことをすべて伝え切るよう気をつける必要があります。

引き継ぎの漏れはさまざまなトラブルや、それに伴う手間の原因となります。


引き継ぎで漏れがあると、後任者が業務を誤った方法で進めてしまう可能性が高いです。

業務で誤りを起こしてしまうと、修正対応や後処理などが必要となります。

引き継ぎ不足によるミスは、引き継ぎを完璧にできていれば防げることです。


引き継ぎ漏れは余計な手間につながることを頭に入れたうえで、すべてをしっかり伝えるようにします。

後任者が決まっていない・入社していない場合

後任者が決まっていない・自身が離れるまでに入社しない場合にも、引き継ぎの準備は必要です。

この場合は直接の引き継ぎができないため、資料を残しておく方法が適しています。


引き継ぎ資料は一度完成しても満足せず、何度も見直し・修正をする必要があります。

実際に引き継ぎ資料に沿って、自身で業務を進めるのも効果的です。

そうすれば引き継ぎ資料の漏れなどにも気づきやすくなります。


資料のみで引き継ぎをする場合には、より一層注意や見直し・修正が必要です。

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経理の引き継ぎをスムーズに進めるコツ

経理の引き継ぎをスムーズに進めるコツを紹介します。

コツを知ることで効率化の実現やミスの予防につながりやすくなります。

事前に資料を用意しておく

口頭での引き継ぎであれば、事前に引き継ぎの内容をまとめた資料を用意するのが安心です。

その場でいきなり考えながら話すと、どうしても漏れやミスを起こしてしまう可能性があります。


引き継ぎ資料の作成は時間と手間がかかるため、避けたいと考えるのは自然です。

しかし引き継ぎで問題があると、その問題が原因でより大きなトラブルが起きてしまうかもしれません。

会計ソフトの使い方や使用する勘定科目一覧などを、マニュアルという形で用意すると便利です。


引き継ぎによるトラブルは、しっかり準備すれば比較的回避しやすいです。

そのため口頭で直接引き継ぎをする場合でも、準備として資料の用意をする必要があります。

余裕を持って引き継ぎをおこなう

経理の引き継ぎはなるべく余裕を持って進めるべきです。

時間や期日がギリギリになるほど、慌てた引き継ぎになってしまいます。


引き継ぎは性質上、ほかの業務や作業よりも後回しになってしまいがちです。

しかし後任者に替わったあとも問題なく業務をまわすためには、引き継ぎが非常に重要な意味を持ちます。

そのため早い段階から引き継ぎ準備を始めるのが確実です。


引き継ぎの必要性が発覚したら、なるべく早いうちから準備を進めましょう。

余裕を持った行動がスムーズな引き継ぎのコツです。

可能であれば自身の在籍中に業務を試しにやってみてもらう

もし自身が在籍している間に可能であれば、後任者に経理の業務を試しにやってもらえると安心です。


後任者に業務を試してもらう際には、なるべく自分からは助言やサポートをしないようにしましょう。

引き継ぎに問題がなかったかを確認することが目的です。

進んでサポートしてしまっては、引き継ぎに問題があるかを見つけることが難しくなってしまいます。

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まとめ

経理の引き継ぎは転職や部署異動など、自身が業務の担当から外れる場合に必要です。

急を要する場合を除き、引き継ぎ作業が求められます。


引き継ぎで注意するべきポイントは複数あります。

  • 勘定科目などの独自ルールはもちろんのこと、業務のコツまで引き継ぎができると安心です。
  • 漏れがないよう入念に確認をし、後任者と直接会えない場合は細かい引き継ぎ資料を用意します。


引き継ぎを口頭でおこなう場合も、事前に資料を用意しておくのが安心です。

余裕を持って準備できるほど、漏れやミスを防ぎやすくなります。

もし可能であれば、ぜひ引き継ぎ内容をもとに後任者に業務を試してもらいましょう。


引き継ぎをしっかりできるかどうかが、後任者が問題なく経理業務を進めるためのポイントです。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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