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【初心者必見!】30代から未経験で経理に携わるためのポイント

経理の転職お役立ち情報

活躍する経理の女性

経理の仕事について解説

未経験であっても経理に応募することはできます。

日商簿記2級を取得しておくなどの準備をしておきましょう。

もうひとつ必要なのは、経理という仕事が企業の中でどれだけ重要なのかを知っておくことです。

新卒や第二新卒レベルであれば、まずは自分の業務に集中することができます。

しかし、ある程度の社会人経験を積んでいる30代の場合、経理がどのような役割を果たしているかを理解しておくようにしましょう。

①経理業務の目的

経理業務の目的は、企業が行った取引を仕訳という形で記録し、1ヶ月、3ヵ月、1年間といった単位で集計する業務です。

企業の経営者は、その数値をもって経営判断を行います。

また、上場企業であれば決算数値を開示することで、株主や投資家に自社の業績を報告します。

 

このように、経理業務は単なる集計した結果のみならず、その先につながる数字を作成する大切な業務であるといえます。

②経理業務の流れ

経理業務の流れとしては大きく4つの分類に分けられます。

  1. 現預金の出納業務……言葉の通り現預金の入出金を仕訳として記帳し、現預金を管理する
  2. 債権管理業務……得意先に対する売掛金の管理となり、取引先から入金された金額に対して消込処理を行う
  3. 債務管理業務……取引先に対し買掛金・未払金等の債務残残高を管理する
  4. 主計業務……1~3以外の業務であり、決算業務全般

 

③経理業務の重要性

経理業務は、扱う情報の重要性からセキュリティ面においても気を配る必要があります。

特に経理業務では、決算において企業の業績をいち早く知る事ができる部署です。

 

上場企業の場合、決算報告の内容次第で株価が大きく変動することになります。

こういった情報をインサイダー情報といい、この情報を外部に漏らすとインサイダー取引に加担したと判断されかねません。

 

このことから経理業務は非常に重要性の高い業務であることがわかると思います。

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経理業務の概要について解説

次に、経理業務の概要について見ていきましょう。

未経験で入社する場合、各企業でレクチャーやOJTが行われます。

しかし、まったくの知識なしで入社するのと、ある程度の勉強をしたうえで入社するのではその後の習熟度に差が出ます。

 

まずは一般的な経理業務について理解しておき、レクチャーの際は答え合わせや会社独自のやり方やルールを把握しておくようにしましょう。

①現預金の出納業務

銀行の入出金や振込処理も経理業務に含まれます。

特に銀行の入出金管理は経理の基本とも言える業務です。

当然の事ですが、仕訳入力による試算表の残高と現預金の残高が一致することは当然です。

 

一見簡単に見える業務ですが、これができていないと横領や不正といった会社の存続を揺るがす自体になりかねないので、非常に重要な業務になります。

②債権・債務の管理

売掛金等の債権管理は、取引先別に債権の回収が正常に行われているかをリアルタイムで把握する必要があります。

そのためには、取引先別に「売上日」「売上金」「回収予定日」「回収方法」を記載した管理表を作成し、日々の入金状況を記載していきます。

これを一般的には債権の消込と言います。

債権管理は、会社を継続的に発展させていくために必ず必要な業務です。

例えば、売上が右肩上がりで成長しているにも関わらず、会社の資金繰りが厳しい会社があります。

そのような会社には、長期的な滞留債権が残っており、資金が回収できていないケースが多くみられます。

またそのような滞留債権は1年以上放置されていることも多いです。

このように、売上は債権を回収するまで個別に消込を行い、管理することが重要になります。

 

買掛金、未払金等の債務管理は、債権管理同様に取引先別にどれだけの債務が残っていていつ支払うのかを管理する必要があります。

債務については、自社で支払い処理をするため、振込処理時に取引先別の支払状況を管理表に記載し、取引先への支払漏れがないを確認します。

 

特に、仕入先の資金繰りが悪化している状況で、支払が漏れた場合、最悪仕入先が倒産することもあり得ますので、細心の注意が必要です。

③仕訳の入力業務

決算整理仕訳は、経理業務の中でも本丸と言える業務になります。

日常業務で、会社で行われた取引は仕訳となって記帳されていきます。

ただし、それだけでは会社の業績を正しく計算することはできません。

 

例えば、賞与を支給する会社では、決算時点で賞与の算定期間分の費用を賞与引当金として計上します。

また、期末決算において、商品の棚卸などにより、月次決算での処理を改めて精査し、正しい在庫金額に修正することも決算整理仕訳に含まれます。

 

紹介した事例は、決算整理仕訳でもほんの一例になります。

この決算整理仕訳をすべて計上することで決算を完了したと言えるでしょう。

30代未経験からの経理スキル

①経理初心者のポイント

経理未経験であればスタートは現預金の管理からスタートするのが基本となります。

現預金の入出金を管理することが経理業務の基本であり、現預金残高が合わなければ、それ以降に行う債権・債務管理や主計業務が完結することはありません。

また、債権債務の管理も経理初心者としてはマスターすべき内容です。

債権債務管理の仕組みを理解することで、主計業務にあたる決算業務の仕訳計上につながることができます。

 

このような仕組みを理解するために、同時並行で日商簿記2級などの取得を目指すのがおすすめです。

②経理業務の中級者

経理業務の中級者としては、主計業務の決算業務全般にあたります。

決算業務とは、月次、四半期、年度末といった単位で企業の業績を算出するために、財務・債権・債務以外に発生する仕訳を計上します。

 

例えば、固定資産を購入する際の支払い等は、財務と債務で担当します。

ただし、固定資産は購入した金額がすべて一括で経費になるのではなく、減価償却費として月々費用に振替処理を行います。

 

このように、減価償却費のように取引以外に発生する仕訳などを計上することで決算が締まることになります。

③経理業務の上級者

経理業務の上級者が担当するのは、開示業務と税務業務なります。

開示業務は、上場企業の経理業務になりますが、有価証券報告書などを作成し、外部の利害関係者に企業の業績を報告します。

税務業務は、日本国内の税法に基づいて、法人税や消費税といった税金の計算を行います。

 

特に、税務は会計と必ずしも同じ処理をするわけではありませんので、1つの取引に対し税務と会計双方の視点を養うことが重要となります。

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まとめ

以上が、30代から未経験で経理業務を目指す場合の解説になります。
経理業務は、単なる数字の集計係ではありません。企業の中での非常に重要となる業務の1つです。
これから経理を目指す方は、実務面と同時に簿記検定といった仕訳の勉強も同時に行うことをおすすめします。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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