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会計コンサルタントとはー仕事内容や必要なスキルについて解説

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会計コンサルタントとは、その名の通り会計分野に特化したコンサルタントです。

今回は、会計コンサルタントの具体的な仕事内容や、活躍しているフィールドなどを詳しく解説します。

会計コンサルタントとは

まず、会計コンサルタントの仕事内容を見ていきましょう。

会計コンサルタントの仕事

会計コンサルタントの主な仕事内容は、会計に関するコンサルティングです。

ほかに会計だけではなく、財務に関するコンサルティングを行っている場合もあります。

具体的には、会計に関する法規制の動きの監視・対応、会計業務のプロセスの改善、最適な投資や費用の削減などについてのアドバイスなどの業務を行っています。

 

また、資金調達や投資戦略、M&Aについてのアドバイスを行うこともあります。

会計コンサルタントのやりがい

会計コンサルタントは、クライアントの依頼に対して、クライアントとコミュニケーションをとりながら問題点の調査や改善案の提案をするなど、協力しあって目標を達成することができる点がやりがいとなります。

会計コンサルタントの提案によって、クライアントの経営に影響を与えるため、プレッシャーは大きいですが、その分達成感も感じます。

さらに、会計コンサルタントの業務には、高度な会計・財務の知識が求められるため、日々勉強してスキルアップし、業務において自身の能力を発揮できることにやりがいを感じる方もいます。

 

また、コンサルティング業務はチームで行うことが多く、チーム内のコミュニケーションやマネジメントも必要となり、社外だけでなく社内においても成長する機会があるといえます。

会計コンサルタントの労働環境

会計コンサルタントは、基本的にはコンサルティングファームに所属して働きます。

労働環境はそれぞれのコンサルティングファームによって異なります。

 

一般的には、会計コンサルタントの業務は事業会社の経理部門よりは多忙で、他の領域のコンサルタントよりは穏やかな労働環境であるようです。

とくに、Big4をはじめとする大手コンサルティングファームは、ひとつひとつのプロジェクトは大規模ですが、携わる人数も多くなります。

分担して仕事を進めるため、比較的ゆとりをもって業務を行っている方が多いです。

会計コンサルタントの年収

会計コンサルタントの年収は、コンサルティングファームや自身のスキル・経験によりますが、以下の金額が目安となります。

  • 20代~30代:500~800万
  • 30代~40代:800~1100万
  • 40代以降:1100~1500万

 

一般的な年収と比較すると、高年収といえるでしょう。

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会計コンサルタントが活躍するフィールド

会計コンサルタントが活躍するフィールドはさまざまです。

主な例を4つ紹介します。

総合系コンサルティングファーム

総合系コンサルティングファームでは、あらゆる分野のクライアントに対してコンサルティングサービスを提供しています。

会計コンサルタントは、総合系コンサルティングファームの中の会計領域を担当する部門で活躍しています。

 

特に、デロイト、PwC、KPMG、EYのBig4系列のコンサルティングファームでは、会計に関するコンサルティングサービスを数多く提供しています。

Big4のコンサルティングファームは、監査法人や税理士法人と提携関係にあるため、時には監査法人や税理士法人の公認会計士や税理士と連携しながら業務を行います。

FAS系コンサルティングファーム

PwCアドバイザリー、KPMG FAS、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー、EYストラテジーアンドコンサルティングはFAS系コンサルティングファームと呼ばれます。

会計コンサルタントが最も多く所属しているコンサルティングファームです。

 

FAS系コンサルティングファームでは会計・財務に特化したコンサルティングサービスを提供しています。

会計業務の改善やM&A、企業再生支援などが会計コンサルタントの主な業務です。

 

監査法人や税理士法人から会計コンサルタントへの転職を考えている場合、同じ系列のFAS系コンサルティングファームへの異動も検討してみるとよいでしょう。

その他のコンサルティングファーム

会計コンサルタントは、戦略系やIT系などのコンサルティングファームでも活躍しています。

これらのコンサルティングファームでは、会計・財務の観点からクライアントの経営戦略に対してのアドバイスを行う業務などを担当することになります。

独立開業

会計コンサルタントの中には、独立開業している方もいます。

独立開業した場合は、個人や中小企業のクライアントに対して、経理業務の改善や税務に関するアドバイスなどの業務を行うことが多いです。

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会計コンサルタントの近年の動向

時勢の変化に伴い、会計コンサルタントの仕事内容も変化し始めています。

近年の動向について解説します。

フィンテックへの対応

フィンテックとは、Finance+Technologyの造語であり、IT技術を利用した金融サービスのことです。

例えば仮想通貨(暗号資産)やクラウド会計などのフィンテックサービスは、近年急速に発展してきています。

フィンテックに詳しい会計コンサルタントのニーズも高まっていると言えるでしょう。


ITの知識と会計や金融に関する知識の両方を持った人材はまだ少ないため、狙い目の領域であるといえます。

IFRSへの対応

経済のグローバル化や企業の海外展開に伴い、国内企業であってもIFRS(国際会計基準)を導入する企業が増加しています。

会計コンサルタントの中でもIFRSに詳しい方や、英語での業務を行いたい方におすすめの領域です。

会計コンサルタントになるために必要なスキル

会計コンサルタントはその名の通り、会計に関する専門家であるため、会計、財務、税務などに関して高い専門性が求められます。

必要な資格

会計コンサルタントになるために絶対に必要な資格はありません。

ただ、会計コンサルタントの募集要件では、会計系の資格の最高峰である公認会計士や税理士、ほかにも米国公認会計士(USCPA)の資格が求められる場合が多いです。

 

クライアントによっては、中小企業診断士や証券アナリストの資格を活かせる場合もあります。

必要な経験

会計コンサルタントになるには、会計分野での経験が求められます。

具体的には、事業会社での経理・財務に関する業務経験、監査法人での監査・アドバイザリー経験などがあると良いでしょう。

 

金融機関での業務経験が活かせる場合もあります。

業務内容によっては、IT関連の業務経験もアピールポイントになることもあります。

必要なスキル

会計コンサルタントの目標は、クライアントの課題を解決することです。

そのため会計コンサルタントには、論理的思考力や、問題解決力、企画力などが求められます。

 

チームで仕事をする場面が多いため、チームワークやコミュニケーション能力などの対人関係スキルも必須です。

グローバルに展開しているクライアントを担当する場合、英語力が求められます。

 

外資系コンサルティングファームへ転職する際は、TOEIC800点以上などの高い英語力が応募条件となっているケースもあります。

まとめ

監査法人や税理士法人からコンサルティングファームに転職し、会計コンサルタントとして活躍する方はとても多いです。

さらに近年は、フィンテックやIFRSなど、会計に関するコンサルティングサービスの領域が拡大しており、会計コンサルタントのニーズも高まっています。

 

会計コンサルタントを目指している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

Profile レックスアドバイザーズ

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