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会計士が求人選びで見落としがちな3つのこと:IPO支援 うまくいかないのは企業とのミスマッチのせい?

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IPO支援でベンチャー企業への転職が決まったもののどうも企業側と馬が合わず思うように進められていないと相談に来る公認会計士の方が後を絶ちません。

中には社員との歯車がどうしても合わず、IPOを前にして雇用契約を終了させたという会計士もいます。

IPOを軌道に乗せるためには会社との相性はとても重要です。

 

今回は、公認会計士がIPOの求人選びの際に見落としがちな3つのことをご紹介します。

公認会計士の転職【IPO求人編】:社風とのギャップ

企業規模や企業風土が合うかどうかは実はとても重要なポイント。

特にIPOを目指すベンチャー企業は、社長を筆頭にイケイケ社風の企業も多く、特に大手監査法人で大企業を相手に仕事をしてきた公認会計士は大きなギャップを感じるかもしれません。

 

中小企業の監査経験やベンチャー企業のIPO実績がある会計士でも、監査法人などの外側から支援する立場と、内側の社員としてIPOを推し進める立場とでは立ち位置が異なります。

特に内側からIPOを進める場合には、会社の過去も理解し、未来を考えていく必要があります。

当事者意識を持つことは大切ですが、どれだけ会社に共感できるかという点でもIPOを進める上では大切です。

 

社風については、企業規模だけなく業種によって大きく異なります。

特にベンチャー企業の場合は、社長のキャラクターが反映される場合が多く、社長の経歴をみればある程度見えてくる部分もあります。

社長が営業出身なのか技術職出身なのかによっても大きく違いますし、例えば●●社出身というだけでもある程度の人となりが想像できたりします。

 

ベンチャー企業の場合、社長が積極的にセミナーを開いたり、出版物を出したり、ブログを公開したりと表に出て活動するケースも多いので、こうした情報を事前によく研究するのも、求人選びで失敗しない一つのポイントです。

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公認会計士の転職【IPO求人編】:世代間のギャップ

知見の広いベテラン会計士を採用したいというニーズは企業側から多いのですが、これも注意が必要です。

IPOを目指す企業は比較的若い会社が多く、実務で関わることの多い管理部門も20代~30代前半の社員が担当しているというケースが少なくありません。

そうした場合、経験豊富な会計士は社員とのコミュニケーションがうまく取れずIPOを軌道に乗せるのに苦労するという事態になりかねません。

IPOを進めるにあたって管理部門の整備は重要事項ですが、既存社員との信頼関係が結べなければなかなか円滑には進みません。

事前に社員の平均年齢を知るということも重要ですが、特に接する機会の多い経理・財務を担当する社員がどういう人なのか、という情報は事前に把握しておいた方が安心です。

 

こうした情報は非公開のケースが多く、直接企業に問い合わせるのも難しい情報です。

エージェント等を利用して、採用予定のポジションの詳細を調べてもらうなど工夫が必要です。

公認会計士の転職【IPO求人編】:期待値とのギャップ

IPOを目指すアーリーステージの企業からは、公認会計士=“すごい人”と期待されがちです。

にもかかわらず、一般的な経理・財務処理の業務があてがわれて本来の会計士としての力を発揮できず、「期待外れ」というレッテルを貼られてしまうケースも散見します。

会計士からしてみても、本来の得意領域を活かせない業務の割り当ては「期待外れ」ですよね。

 

事前にどんな業務をするのか把握し、企業側にも会計士がどんな役割を担えるのかを知っておいてもらう。こうしたアクションは双方の食い違いを避けるためにも重要です。

期待に応えたいという気持ちは重要ですが、必ずしも適任でない場合もありますので、できること、できないことなど自分の中で明確にしておくといいでしょう。

またエージェントを通してこうした要望を事前に伝えておくというのも手です。

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公認会計士の転職【IPO求人編】:IPOの求人選びで失敗しないために

IPOは会社にとっても支援する公認会計士にとっても大きなミッションです。

こうしたギャップを生まないために求人選びは慎重に行う必要があります。

社風や社員の構成などは求人情報からある程度読み取れますが、客観的な視点に欠ける場合が多いです。

可能であれば、面接の際に執務エリアを見学させてもらう、責任者だけでなく関わる管理部門のメンバーと事前に顔合わせの機会を設けてもらうなどをするといいでしょう。

 

また、期待値のギャップに関しては事前に双方の認識のすり合わせをすることが重要になります。

ただ、デリケートな課題でもあるため個人で調整・交渉するのはなかなか難しいことが多いですし、企業側の本音を聞き出すというのも当事者としては難しいと思います。

転職エージェントの利用をオススメします。

転職エージェントでは、事前にスキルを把握し、マッチングを希望する業種や業態、企業風土など事前に把握した上で求人を紹介します。

面接選考が進むと、双方で期待や疑問、懸念などが出てきますので、中立の立場でそれらを調整していくことはとても重要で、入社後の活躍に直結します。

 

IPO求人を狙う場合は、情報収集に力を入れていきましょう。

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