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会計事務所の人間関係は難しい?起こりやすい悩みとは

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会計事務所人間関係イメージ

会計事務所の人間関係について、不安がある人もいるかもしれません。

一般企業とは少し違う会計事務所、人間関係は難しいのでしょうか?
よくある悩みや悩みが生じる理由、また悩みがあった場合にどうすればよいのか解説します。

会計事務所でよくある人間関係の悩み

人とのやり取りが生じる以上、人間関係は必ず起こります。

それだけに悩みにもなりやすいもの。

悩みの傾向をまずは知っておきましょう。

①所長との関係

小さい税理士事務所や会計事務所には、ワンマン所長がいることも多いです。
こうしたワンマン所長は自分の力で成功したという自負から、他人に対しての思いやりが少々欠けていることがあります。
また所長と直接仕事をすることも多いことから、所長から嫌われてしまったり、相性が悪かったりすると仕事をする事も困難になるでしょう。

②仕事内容

税理士、公認会計士などの士業事務所では、規模にもよりますが仕事を教える体制が整っていないところもあります。
先輩からの指導がなく、手探りで仕事しなければならないという悩みも生じているようです。
また、研修制度がない会計事務所もあります。

先輩から教えてもらえないということは、大きなストレスにつながってしまうでしょう。

③上下関係・パワハラ

税理士事務所や会計事務所では、メインの税理士・公認会計士とそれ以外の無資格者の間に、待遇面も含めて明確な格差があります。

国家資格者が独占業務をサービスとして提供しているので、どうしても差が生まれてしまいます。
年齢や経験年数に関わらず、有資格者か無資格者かで上下関係が生まれるため、ストレスを感じる人もいるでしょう。

また、繁閑がはっきりしているのも会計事務所の特徴ですが、繁忙期はかなりの業務量になります。
この膨大な業務を無理に割り当てる事務所もあります。
命じられればやらなければいけない、帰ることができないというのは、パワーハラスメントにもなりえます。
このような事務所では人間関係も悪化して、スタッフの退職が多くなりがちです。

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会計事務所で人間関係の悩みが生じる理由

会計事務所における人間関係の悩みはなぜ生じるのでしょうか。

よくある理由について解説していきましょう。

①所長の人柄と社内風土

会計事務所の8割以上は従業員数が5人以下の零細会計事務所であるといわれています。
この従業員数の少なさから、所長と直接的に接する機会が多く、また所長の人柄が色濃く社内風土に影響を及ぼします。

小規模な事務所の場合、もちろん和気あいあいとした事務所も多くあります。
しかし、それを良いと感じる人もいれば、もっとビジネスとして効率的にやってほしいと思う人もいるでしょう。

また、所長によってはパワハラまがいの言動をスタッフに対して発するケースもあります。
会計事務所においては所長の影響はとても大きいといえます。

②勤続年数

会計事務所は使用する会計ソフトや業務フローが異なるものの、税法に基づいた処理や手続きを行うべき仕事であるため、会計事務所ごとの仕事内容は大きく変わりません。
よって資格の取得や経験を積むことで、比較的転職がしやすい業種であるといえます。

このように転職がしやすい業種であることから、ある程度の経験を積み、資格というプラスアルファも獲得すると転職をしていまします。
ちょうど中堅社員という位置づけの層は転職市場でもニーズがあり転職をすることが多いため、事務所の人員構成が新入職員とベテラン職員の二極化になっているケースがあります。

ベテラン社員が勤続年数や年齢を重ねたうえで面倒見の良い人であれば、新入職員にとって安心の出来る職場となりますが、そうでない場合は身近な相談相手となる中堅職員が不在であることにより、仕事などの相談相手がいなくなってしまいます。
またベテラン社員の人柄によっては新入職員や後輩社員とのトラブルが生じることもあります。
このことから勤続年数の差が激しい会計事務所では、勤続年数の差に起因した人間関係に悩んでしまうこともあります。

③配置転換がない

人間関係に悩む人への会社が出来る対応として、悩む社員と悩む原因となっている社員が仕事上で関わらないよう、一方の社員もしくは両者を他部署に異動をさせる配置転換があります。

しかし会計事務所の多くは少人数であることから、部署そのものが存在せず、配置転換を行うことが出来ない場合が一般的です。
つまり人間関係に悩んでも、その相手と関わらずに仕事をすることは小規模の会計事務所では不可能であるといえます。

④所内作業がメイン

会計事務所の仕事は顧客を訪問することもありますが、多くのスタッフの仕事は領収書整理やデータ入力等の所内作業が中心となります。
同じ空間で同じ人と毎日のように作業を行っていると、どうしても他の人の粗は見つけてしまうものです。
その粗が自身にとって許容出来るものであれば問題ないですが、許容できない粗を感じると不満はどんどん大きくなるでしょう。

また特定の人に対して不満が募ると、顔も見たくないと感じますが、所内作業を担当している以上、その人とは連日顔を合わせなくてはなりません。
このように所内作業が多いことによって、人のいやなところを見つけやすく、更には合わないと感じる人と連日同じ場所にいなくてはならないことから、人間関係に悩みやすいといえます。
もちろんこれは会計事務所に限ったことではなく、さまざまな職場で起こりうる問題です。

会計事務所の人間関係で悩んだらどうすればよいのか

職場に対して不満が全くない、ということは稀でしょう。
たとえば給与が低い、残業時間が多い、求められる仕事スキルが高すぎる等、さまざまな不満が存在します。

その中で人間関係の不満や悩みは、これらの不満と比較をすると解決が難しい問題であることが多いです。
上司に相談をしても解決に至らない、解決になるどころか逆に注意されたり、相談をしたことで評価が下がる場合もあります。
注意をされ、責が相談者にあると判断されてしまうと解決は難しくなります。
また、評価が下がればその回復をすることはなかなか難しく、職場に勤務し続けることが苦痛になる可能性があります。

このように人間関係の悩みを持ち続けて同じ職場にいることは得策ではありません。
適切な人間関係が構築出来るような会計事務所に転職を検討することが対策としては有効なこともあります。

会計事務所の人間関係で悩んだ時のキャリア

あまりに辛いときは、転職を考えるのもひとつの方法です。

会計事務所での経験を活かせるキャリアはどんなものがあるのでしょうか。

①一般事業会社

会計事務所を退職し、他の業界を選択する際のキャリアとしてまずあげられるのは、一般事業会社の経理・財務部門です。
会計事務所で培った専門知識や経験は、一般事業会社でも高く評価されるでしょう。
また、英語力やマネジメント力、ITスキルなどがさらにあれば、転職先の可能性は広がります。

②コンサルティングファーム

会計系あるいは資産税系のコンサルティングファームも、会計事務所後のキャリアとして選択肢になりえます。

会計系コンサルティングファームでは、M&AやIPO支援、事業再生、組織再編などについてのサービスを提供します。
また、資産税系のコンサルティングファームでは、相続税についての生前コンサル、あるいは事業承継についてのアドバイスなどを行います。
これらの職場では会計事務所での経験やスキルを生かせるでしょう。

③金融機関

銀行・信用金庫、証券会社、リース会社、ファンドや資産管理会社、SPC・REITなどの金融機関も、会計事務所後のキャリアの選択肢となります。

金融業界での業務は、金融機関自体の経理・財務を担当するバックオフィスと、顧客対応を行うフロントオフィスとがあります。
フロントオフィスでは、コンサルティングファームと同様のコンサルティングがメインの業務となります。

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まとめ

会計事務所では組織風土が所長に大きく影響されることや、狭い組織であることから人間関係に関する悩みが生じやすいという面があります。
もちろん、まずは解決を試みることが重要です。

しかし、会計事務所でしっかりとスキルと経験を積んでおけば、転職という選択肢を取ることもできることは覚えておきましょう。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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