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「公認会計士は副業できる?どんな仕事が向いている?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
副業は収入アップやスキルの幅を広げる手段として注目されています。
本記事では、公認会計士が副業を始める理由やメリット、具体的なおすすめ副業の種類、副業を始める際の注意点まで詳しく解説。
ぜひご自身に合った副業選びの参考にしてください。
この記事からわかること
- 公認会計士が副業を始める理由、公認会計士が副業をする魅力
- 公認会計士に向いているおすすめの副業の例、公認会計士が副業を探す方法3選
- いきなり副業を始めるのは危険?公認会計士が新たに副業を始める際に押さえておくべき2つの注意点
公認会計士は副業ができるのか
公認会計士は、雇用主が認めてさえいれば副業が可能です。
なお、自分で開業した公認会計士ならば、副業というより、事業の一環と言えるでしょう。
副業をする場合、多くの企業や組織ですでに定められているであろう、副業に関するポリシー・規則を確認することが必須といえます。
所属する団体の不利益になるような副業は避けるべきです。
副業禁止の場合は、諦めるか、転職するしかないでしょう。
バレなければやって良い、というものではありませんので、注意が必要です。
公認会計士が副業を始める理由とその魅力

公認会計士が副業を始める理由や魅力として、主に以下の4つが挙げられます。
- 副収入で家計を安定化
- 新しい人脈形成とビジネスの広がり
- 転職・独立にも活かせる経験
- 土日や閑散期を活かした働き方
それぞれ詳しく解説します。
副収入で家計を安定化
副業による最大のメリットは、本業とは別の収入源を得られることです。
公認会計士は高収入を得やすい職業ではあるものの、スピーディーな昇給ができるとは限りません。
勤務先やポジションによっては、公認会計士の平均を上回る高収入は見込めないケースも有り得ます。
副業は迅速かつ確実な収入アップが実現する方法です。
副収入により家計が安定化し、ゆとりのある生活を実現しやすくなるでしょう。
新しい人脈形成とビジネスの広がり
副業は新しい人脈形成やビジネスを広げる手段としても効果的です。
単純に仕事で関わる分野が増える(広がる)ため、その分新たな出会いも増えるでしょう。
副業での出会いを機に、新たなプロジェクトへの参加や、仕事の依頼を受けられる可能性もあります。
単純に情報収集をしやすくなる可能性や、友人を作れるチャンスもあるでしょう。
転職・独立にも活かせる経験
副業により、転職や独立にも活かせる経験ができる可能性もあります。
将来転職を希望する分野で副業をすれば、転職後に必要とされるスキルや経験を身につけられるでしょう。
転職活動で有利になる可能性や、転職後に即戦力として活躍できる可能性があります。
独立を希望する場合も、独立後に必要となるスキルや経験を得られる分野で仕事をすることで、副業の経験を直接活かせるでしょう。
土日や閑散期を活かした働き方
公認会計士は時期によって業務量に幅があり、仕事量が少ないため時間や体力に余裕がある時期が発生します。
ゆっくり休息をとるのも良いですが、空いた時間を収入アップやスキルアップに充てたいと考える人もいるでしょう。
このように土日や閑散期を活用する目的で副業をする公認会計士も多いです。
副業は本業に比べて仕事量を調整しやすいため、時間を活用する手段としても効果的です。
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公認会計士の副業の種類

公認会計士に適した副業として以下の5種類が挙げられます。
- 執筆活動
- 会計や税務
- 自分が所属しているところとは別の会計事務所・アウトソーシング会社・コンサルティングファームでのアルバイト
- 予備校や大学などで講義や指導
- 社外CFO
それぞれ詳しく解説します。
(a)執筆活動
副業の種類として、最初に挙げられるのが執筆活動です。
本業に関するコラムや体験談から専門記事まで、題材となるテーマがとても広いことが執筆活動の特徴です。
公認会計士が副業として行う執筆活動の具体例は、
- 専門学校のコラム記事や教材に載せる文章
- 会計事務所などのホームページに掲載する会計や税務に関する専門的な記事の作成
などです。
また、会計に関する専門書は複数で執筆する事が多いので、チームの一員として執筆を行うという場合もあります。
執筆活動を行う上でクライアントとなる専門学校や会計事務所には、自分とは別の公認会計士が属している場合があります。
専門書を書くために組むチームの公認会計士は本業の法人とは違う法人に勤めているケースも多いです。
そのため、本業で共に業務を行う方以外の公認会計士との人脈ができます。
そこで新しく知り合った公認会計士の方と、本業とは別のところで知り合ったからこそできる様々な情報交換を行うことも可能でしょう。
一般的に副業として執筆活動は人気です。
公認会計士にも副業として執筆活動大変人気だと言えるでしょう。
(b)会計や税務
会計や税務を副業として行う場合、知人が経営する株式会社や個人事業主である知人から、経理や税務申告を手伝って欲しいと頼まれてスタートするパターンが多いでしょう。
例えば、監査法人で働いていて税務申告についてはあまり経験がない公認会計士にとっては、税務に関する貴重な実務経験を積む機会になります。
そこで得た知識や経験を本業に還元していくということもできます。
個人事業や規模の大きくない株式会社で必要となる経理処理や税務申告はあまり複雑ではありません。
知人の手伝いで良い評価を得ると、その知人から別の知人を紹介してもらい、クライアントの数が少しずつ増加していくというケースがよくあります。
大会社とのやり取りが多くなりがちな会計士にとって、個人事業や小規模な株式会社の会計・税務に関する見識を深める絶好の機会です。
小規模な株式会社だからこその会計処理に触れることは公認会計士としての幅や深みにも繋がります。
そして、この副業で出来た人脈を利用して独立開業へと結び付けていく公認会計士もたくさんいます。
ただの副業で終わるのではなく将来への大きな投資と言える、キャリアにとって大切な時間になります。
転職での年収アップをめざす場合はこちらの記事もご覧ください。
公認会計士が転職で年収アップするための基礎知識
(C)自分が所属しているところとは別の会計事務所・アウトソーシング会社・コンサルティングファームでのアルバイト
自分が所属しているのとは別の会計事務所・アウトソーシング会社・コンサルティングファームでのアルバイトは、本業として普段行っている実務と深い関連があるため、最も手軽と言えば手軽です。
会計業界は閑散期と繁忙期の差がはっきりする傾向があります。
繁忙期はとにかく人手が足りなくなるため、会計事務所・アウトソーシング会社・コンサルティングファームが短期間のアルバイトを募集することは珍しくありません。
この副業は本業の休みの日に行うことが基本になります。
つまり、副業の繁忙期が本業での繁忙期と重なると、副業を行うのは時間的にも体力的にも簡単ではありません。
自分が所属しているところとは別の会計事務所・アウトソーシング会社・コンサルティングファームの仕事の進め方や文化に触れることで、公認会計士としての経験や知識の深化が期待できます。
本業で共に業務を行う人以外の会計士と知り合える可能性が高いです。
いつもとは違った環境で同業と切磋琢磨できることも大きな魅力と言えるでしょう。
コンサルティングファームについてはこちらの記事もチェック→
コンサルティングファームとは?
(D)予備校や大学などで講義や指導
予備校や大学で、公認会計士志望の受験生の指導・講義を行うことも、人気の副業です。
自らの経験を活かすことができるでしょう。
採点や教材作成などに関わるケースもあります。
いずれにせよ、若い世代へのエールとなる副業です。
また、自分自身の知識や経験を振り返ることにもつながります。
(e)社外CFO
CFO(最高財務責任者)の主な業務内容として以下の3つが挙げられます。
- 財務戦略の策定、実行
- 資金調達
- 財務統括、内部統制、財務関連の渉外
- 財務関連の幅広い業務を行うイメージといえるでしょう。
社内で常勤のCFOを雇用するのは以下のような理由から容易ではありません。
- 優秀な人材が就くため、人件費がかなりの高額になる
- 会計・財務の高度な専門知識を有する人を探すのが難しい
そのため業務委託契約による社外CFOを活用するケースが多いです。
公認会計士のもつ会計知識はCFOの仕事に直接活かせます。
重要なポジションでやりがいを感じやすいという点からも、社外CFOは公認会計士の副業として人気を誇ります。
CFO・CFO候補の求人
公認会計士の副業の探し方
公認会計士が副業を探す方法として、主に以下の3つが挙げられます。
- 求人サイト
- クラウドソーシングサイト
- 友人・知人からの紹介
それぞれの特徴やメリット・デメリット、効率良く副業を探す方法について詳しく解説します。
求人サイト
求人サイトのメリットは扱う求人数が多い点です。
短時間で多くの求人を見つけることができ、複数の求人の比較も容易にできます。
デメリットとして、扱う求人数が多いために希望と異なる求人がヒットしてしまう可能性も高い点が挙げられます。
自分に合う副業求人を探すためには、希望条件を明確にした上で絞り込み検索を行う必要があるでしょう。
公認会計士の副業探しであれば、公認会計士向けの求人や会計・経理を専門とする求人サイトがおすすめです。
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトの主なメリットは手軽さです。
あくまで傾向ですが、案件探しから契約までにかかる期間が短いケースが多くみられます。
案件ごとに業務内容や報酬額などが明記されているため、自分に合う仕事を選びやすい点もメリットです。
ただし、クラウドソーシングサイトで募集されている案件は報酬が低めの傾向にあります。
また、前述した求人サイトと同じく、案件が多いため希望条件での絞り込みが必須な点にも注意が必要です。
友人・知人からの紹介
友人・知人から紹介してもらうメリットとして以下の3つが挙げられます。
- ネットでは募集されていない仕事に出会える可能性がある
- ある程度の信頼性が確保されている
- 後のキャリア形成やビジネス拡大への良い効果も期待できる
ただし、友人・知人からの紹介で副業を始められるのは、人脈形成ができている場合のみです。
当然ですが、人脈がなければ他者から仕事の紹介を受けるという場面が起こる可能性は非常に低くなります。
日頃から人脈形成や信頼関係の構築を丁寧に進めるべきといえるでしょう。
公認会計士が副業を始める際に気をつけるべきポイント
副業にはさまざまなメリットがありますが、いきなり副業を始めるのはおすすめできません。
優先するべきなのは本業であり、本業に支障が出ないよう注意する必要があります。
この章では公認会計士が副業を始める際に気をつけるべきポイントを2つ紹介します。
会社の就業規則をチェック
副業を始める前に必ず行うべきなのが、勤め先である会社等の就業規則の確認です。
規定に反して副業をしてしまうと懲戒処分の対象になる恐れがあります。
副業禁止の規定がある場合、残念ですが副業を始めるのは避けるべきでしょう。
また、本業での利害関係者との競合が出ないかの確認も行う必要があります。
監査人の独立性および客観性を確保する上で重要なポイントです。
副業が許可されている場合でも、競合する業務は禁止する旨が定められている可能性もあります。
副業との両立を成功させるには
公認会計士に限らず、副業をするにあたって意識するべきこととして「本業に支障をきたさない」が挙げられます。
副業はあくまでも本業ありきの活動であり、副業を優先させて本業が疎かになるのは本末転倒です。
副業に注力した結果疲労が溜まり、本業と副業の両方とも中途半端になってしまう事態も起こり得ます。
本業と副業の両立を成功させるため、「本業が最優先」「副業は本業に悪影響が出ない程度に抑える」この2点を意識しましょう。
まとめ
副業には「収入アップ」「人脈形成」「空き時間の有効活用」などさまざまな魅力があります。
会計の高度な専門知識をもつ公認会計士は、副業の選択肢も多岐にわたります。
副業で成功するためには、自分の目的や希望に合う副業を選ぶことが大切です。
求人サイトをはじめ、副業を探す方法は複数存在します。
探し方によって異なるメリット・デメリットがあるため、自分に合う方法を選びましょう。
副業を行う際は「本業に支障をきたさない」ことを大前提とする必要があります。
本業とのバランスを上手くとれるよう、無理のない範囲で副業を行いましょう。
Profile レックスアドバイザーズ
公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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