派遣で簿記2級を活かしたい！適した業種・職場の例を紹介

簿記2級は派遣の仕事探しで活かせる資格の1つです。

簿記2級がどのような場面で活かせるか・どのような仕事に適しているかを知ることで、より効率良く仕事探しができるでしょう。

今回は簿記2級を活かせる派遣求人について詳しく解説します。

簿記2級を活かせる仕事の代表例が会計事務所です。

会計事務所の派遣の概要や、求人選びのコツについて解説します。

会計事務所とは法人および個人クライアントの税務・会計サポートを行う事務所です。

会計事務所のサービス内容として以下の例が挙げられます。

1. 税務相談
2. 税務代行（税務申告、税務調査立会など）
3. 税務書類作成
4. 会計・経理代行
5. その他関連書類の作成
6. 経営コンサルティング

このうち1〜3は税理士の独占業務です。

税理士資格を持たないスタッフは、税理士資格がなくてもできる補佐業務や、4〜6を中心に行います。

なお、会計事務所と似た用語として以下の2つが挙げられます。

• 税理士事務所：税理士が個人で運営する事務所です。形態は個人事業主となります。
• 税理士法人：2名以上の税理士が所属し、法人形態をもつ組織です。

会計事務所はあくまでも俗称であり、正式名称は税理士事務所または税理士法人のどちらかです。

税務に限らず会計関連の広い業務を行うことをアピールするために、会計事務所を名乗るケースが多くみられます。

会計事務所における派遣社員の主な仕事内容として、以下の例が挙げられます。

• クライアントから受け取った書類のチェック
• 記帳代行・伝票（仕訳）入力
• 書類作成
• ファイリング
• 月次・年次決算の補助
• 税務申告書の作成補助
• 年末調整
• その他クライアント対応

上記の他に、社会保険関係のサポートを行う会計事務所も多いです。

会計事務所の仕事では、会計・税務の知識が必要不可欠です。

そして、簿記2級は企業の経理業務を行うための十分なスキルを証明できる資格といえます。

したがって簿記2級は、会計事務所で派遣として働く上で大いに活かせる資格です。

会計事務所の派遣求人を選ぶ際に、チェックするべき部分が2つあります。

1つ目は事務所の得意分野や専門分野です。

会計事務所によっては、特定の業界・業種のサポートをメインとするケースがあります。

事務所の方向性や仕事内容をある程度把握するためにも、事務所が強みとする分野はチェックしましょう。

2つ目は派遣求人の募集要項・仕事内容です。

一口に会計事務所の派遣といっても、求人によって仕事内容が大きく異なります。

簿記2級の知識を存分に活かせる求人もあれば、総務のように会計知識がそれほど必要ない求人もあるでしょう。

簿記2級を活かしたいのであれば、会計・経理の仕事を任せてもらえる求人を選ぶ必要があります。

もちろん、勤務時間や勤務地といった労働条件のチェックも欠かせません。

事業会社の経理も、簿記2級を活かせるおすすめの仕事です。

仕事内容や求人選びのコツについて詳しく解説します。

事業会社の経理とは、一般的な会社の経理職・経理業務を意味します。

経理の大きな役割は、自社のお金を管理・記録することです。

前章で紹介した会計事務所は、クライアントの会計・経理・税務業務の代行やサポートを行います。

そのため複数の会社・事業者の経理業務に携わります。

一方、事業会社の経理が行う仕事は、あくまでも自社の経理業務のみです。

クライアントの対応ではなく、自社のサポートの立場となります。

事業会社の経理における派遣社員の主な仕事内容として、以下の例が挙げられます。

• 入出金管理
• 会計取引の記録（仕訳・伝票入力）
• 領収書・請求書等の書類作成
• 売掛金・買掛金の管理
• 各種支払い対応
• 月次決算
• 年次決算

会社によっては、給与計算や経費精算を任されることもあります。

事業会社の経理求人を選ぶ際にチェックしたいポイントを2つ紹介します。

1つ目は業界・業種・事業内容です。

一口に経理といっても、業界・業種によって必要な知識に大きな違いがみられます。

たとえば製造業では工業簿記の知識が欠かせません。

また、卸売業・小売業では、棚卸資産の適切な会計処理が求められます。

サービス業の場合、役務収益・役務原価の考えをしっかり理解する必要があります。

自分の強みや経験を活かしたい場合や携わりたい分野が明確である場合、業界・業種・事業内容をチェックした上で求人を選びましょう。

2つ目は派遣社員に任される仕事の範囲です。

事業会社の経理は、会社によって人数が大きく異なります。

経理職の人数が多い会社では分業制が進んでおり、各々が特定の業務を行う傾向が強いです。

一方、会社の規模が小さく経理職の人数が少ない会社の場合、一人ひとりが幅広い経理業務を行います。

このように事業会社の経理といっても、会社によって任される仕事内容の範囲は全く違います。

求人をしっかり確認し、仕事の範囲を把握した上で応募することが大切です。

派遣で簿記2級を活かせる仕事として、事業会社の財務も挙げられます。

財務の仕事内容や求人選びのコツを紹介します。

財務とは会社の将来的なお金を管理する仕事です。

財務の役割として、主に以下の4つが挙げられます。

• 財務戦略の立案：経営目標の達成に向けて資金調達や資金運用のプランを立てること
• 予算・資金管理：手元資金の不足を防ぐために欠かせない仕事といえます
• 資金調達：将来の資金不足を防ぎ、必要なときに資金が十分にある状態を維持できるよう、必要に応じて資金調達を行います。資金調達の方法を決めることも財務の仕事です。
• 資金運用：投資やM&Aなどで余剰資金の運用を行います。

経理とは役割が違いますが、財務も数字を扱う場面が多くみられます。

そのため簿記2級は財務でも存分に活かせる資格です。

財務関連における派遣社員の主な仕事として、以下の例が挙げられます。

• 書類作成
• ファイリング
• データ分析
• データ入力
• 情報収集

財務は会社の経営に関わる仕事であり、非常に重い責任を負います。

また、会社の全体像を把握するのはもちろん、会社について深い理解も必要です。

そのため財務関連の派遣求人では、財務に深く携わるというより、財務担当者の補佐を募集するケースが多くみられます。

財務関連の派遣求人を選ぶ際は、仕事内容のチェックが非常に重要です。

前述のように財務は責任が重い仕事であり、会社に対する広く深い知識も求められます。

そのため派遣は、財務担当者ではなく財務補佐の求人が多くみられます。

財務に深く携わりたいと思っていたのに、実際はあまり財務を任せてもらえないというケースが起こり得るのです。

とはいえ、すべての派遣求人が補佐を募集するものとは限りません。

逆に、財務に深く携わるポジションの求人であり、想像よりも責任が重いという事態もあり得ます。

仕事内容をしっかりチェックし、自分のやりたい仕事ができる求人を選びましょう。

簿記2級は会計・経理と直接関係する分野に限らず、幅広い分野に活かせる資格です。

これまで紹介した以外に、簿記2級を活かせる派遣求人の例を紹介します。

• 営業……営業の仕事では数字を扱う場面も多いです。簿記2級を持っていれば財務諸表を一通り読めるため、営業の仕事でも活躍できます。
• 人事労務……人事労務のようにデータや書類を多く扱う仕事でも、簿記2級の知識・経験を活かせるでしょう。
• 一般事務……一般事務が会計・経理を兼任する企業も多いです。そのため、簿記2級保持者を歓迎する一般事務の求人も多くみられます。

簿記2級は数字を多く扱う仕事で活かせる資格です。

派遣は会計・経理・財務関連の求人が多く存在します。

そのため簿記2級を持っていれば、派遣の仕事を探す上で有利な可能性が高いです。

また、簿記2級を活かせる派遣求人に応募すれば、派遣先での活躍も期待できます。

簿記2級を活かせる派遣の仕事を選ぶことで、満足度の高い働き方ができるでしょう。