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法務のキャリアパスはどのようなものがある?キャリアアップに必要なスキルも紹介します

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オフィスにいるビジネスパーソン

法務の仕事をしていて、今後のキャリアに悩む方もいるかもしれません。

法務は専門性が高い職種です。

しかし一方で、そこまで多くのキャリアパスがありません。

これからもっと成長したいと意欲がある方にとっては、他の分野に転職すべきか迷うこともあるでしょう。

 

そこで今回は、法務のキャリアパス事例とキャリアアップに必要なスキルについてご紹介致します。

 

法務の仕事をされている方で、今後のキャリア形成について悩んでいる方や他分野に転職しようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

法務のキャリアパスとは?

法務の一般的なキャリアパスは、2つあります。

一般的には、この2つのどちらかの道に進む方が多いです。

 

  • スペシャリスト
  • ジェネラリスト

 

それぞれ解説していきます。

法務のスペシャリスト

法務のスペシャリストは、特定の分野に特化して業務を行う人です。

分野を絞ることで通常よりも難易度の高い業務を行うことができます。

高いスキルと豊富な知識があるので、職場で非常に重要な存在になるでしょう。

 

また活躍する場も多いです。

法務のスペシャリストになるためには、自分が担当したい分野を決めて経験を積みスキルを磨くことです。

法務には、主に3つのスペシャリストがいます。

 

1つ目が契約法務です。

契約法務のスペシャリストは、英文契約の処理や特定の業界・ビジネスの契約業務を深く理解していると活躍できます。

 

2つ目が知財法務です。

知的財産の専門業務のため、著作権や特許などの分野があります。

スキルの1つとして、弁護士資格を持っていると有利でしょう。

 

3つ目は、組織法務です。

組織法務は、株主総会や取締役会などの事務局業務を行います。

そのため企業独自の規制や慣習を理解しておくことも必要です。

法務のジェネラリスト

法務のジェネラリストは、幅広い知識や経験を持ちマネジメントや経営に携わっている人です。

法務のジェネラリストになるのなら、最初に今いる現場で法務ジェネラリストになる可能性があるのかを確認しましょう。

 

法務ジェネラリストになるなら、業務が細分化されていて規模が大きい会社の方が良いです。

また大企業であれば人事異動も頻繁にあるので、いろいろな業務を経験することができます。

 

ジェネラリストからCLO(最高法務責任者)を目指すことも可能です。

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法務のキャリアパスはどのようなものがあるか

法務のキャリアパスは少ないといわれていますが、その中で5つをご紹介していきます。

 

  • 法務部のトップ
  • CLO(最高法務責任者)
  • 転職してキャリアアップ
  • 法務コンサルティング
  • 弁護士・司法書士を目指す

 

1つ1つ解説していきます

法務部のトップ

法務部のトップにまで昇り詰めると、法務の業務以外に経営にも携わるようになります。

会社全体の状況を把握し、会社にとって1番選ぶべき物を選べる力が必要です。

 

そのため、法務だけでなく経営に関する知識も必要になります。

CLO(最高法務責任者)

CLOは法務に関する最高責任者で、弁護士資格を持っている方が担当していることが多いです。

経営に携わっていることも多くあります。

 

CLOの主な業務は、コンプライアンスの強化、法律改正や新たな制定に関する規制対応、内部統制システムの構築などです。

転職してキャリアアップ

グローバルに展開している企業に転職するのは、1つのキャリアアップになります。

グローバル展開している企業であれば、国際法務や海外法務の経験が積めるのです。

 

グローバル企業への転職を目指しているのであれば、高い英語力と各国ごとの法律知識を身につけておきましょう。

法務コンサルティング

法務コンサルティング会社に転職し、その後独立する道もあります。

法務コンサルティングは、会社経営の相談、リスク調査、取締役会・第3者委員会への参加など幅広い業務です。

 

独立開業することで、生活スタイルを変えずに法務の仕事を続けることができます。

弁護士・司法書士を目指す

法務の仕事に就いた後に、弁護士や司法書士の資格を取る方もいます。

弁護士となったのちに企業の顧問になることで、その企業を支えるパートナーになることができます。

 

主な業務は、契約書の作成、訴訟対応などです。

最近では、企業内弁護士(インハウスローヤー)がいる会社も多くなっています。

法務としてキャリアパスするために必要なスキルとは?

法務担当者のキャリアパスは、他業種よりも必要なスキルが多いです。

その中でも特に持っていると良いスキルを4つご紹介していきます。

 

  • コミュニケーション能力
  • 法律知識
  • 英語力
  • 企業への経営理解

 

1つ1つ解説していきます。

コミュニケーション能力

法務での仕事は、社内だけでなく社外の方とも関わる機会が多いです。

さらに法律や契約に関する話には、多くの専門用語が混じっています。

 

法律や契約に関して深い知識がない方でもわかるように話しをしなければなりません。

そのためには、コミュニケーション能力が必要です。

法律知識

法令に関する知識はもちろん必要です。

法務検定や弁護士、司法書士など、知識を裏付ける資格もいくつもあります。

 

弁護士や司法書士は最難関資格なので取得はなかなかできませんが、知識習得のために勉強だけでもしてみるのも良いでしょう。

英語力

英語力は法務の仕事に関わり続けていくのであれば、必ず磨いておかなければならない能力です。

仕事上での読み書きであれば、TOEIC600〜700点以上が目安になっています。

ビジネスレベルの会話力が欲しいのであれば、800〜900点以上が必要です。

 

特に英語力は、急に身につくものではありません。

苦手意識が強い方は、まず600点以上取ることを目標にしましょう。

企業への経営理解

法務の仕事をする上で、豊富な知識やコミュニケーション能力はもちろん大切です。

しかし、所属している会社への経営や事業について先に理解しておくことが必要になります。

会社のビジネスを理解することは、契約書の作成や交渉の時にも必要な知識です。

 

会社の経営への理解がしっかりしていると判断されれば、新規事業立ち上げの際にも重要な存在になれるでしょう。

法務のキャリアパスの具体例

法務のキャリアパスの具体例を2つご紹介していきます。

今いる企業に残るか転職するか迷っている方には、参考になりやすい例でしょう。

 

  • 法務担当→管理職
  • 日系企業→外資系企業

 

それぞれ解説していきます。

法務担当→管理職

これは同一企業で法務担当者として経験を積み、管理職になられた方の例です。

新卒で法務部に入社し、少しずつ仕事の幅を広げました。

 

入社して5年後には後輩をまとめるリーダーになり、マネジメントスキルを上げました。

 

その後も活躍を評価され法務部長になり、今では管理部門長にまで出世しています。

日系企業→外資系企業

こちらの方は日系企業にいた際に英文法務を担当していたことで、より英語の知識をつけたいと思い転職を決めました。

転職活動を始める前にTOEICの点数を高めることでアピールポイントを作りました。

 

そのアピールの甲斐もあり、転職先の企業では年収が100万円もアップしています。

外資系企業は英語のスキルだけでなく、求められるもののレベルが非常に高いです。

そのため年収も高くなったのでしょう。

 

求められるものは高いですが、確実に自分のものにしていくことで今後のキャリア形成がしやすくなります。

外資系に転職しスキルアップすることで、今後のキャリアパスの選択肢も増えるのです。

 

1つの企業で上を目指しても、転職してもスキルアップをし続けることで選択肢は広がっていきます。

まずは自分が法務において何の専門家になりたいのか、どんな仕事をしたいのかを考えましょう。

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まとめ

今回は法務のキャリアパス事例とキャリアアップに必要なスキルについてご紹介致しました。

転職するべきか自分の勤めている企業に残るか悩んでいる方は、まず自分が何をしたいのかを考えましょう。

 

やりたいことが見つかれば、自ずと転職するべきか、今働いている企業に残るべきかわかるはずです。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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