公認会計士・税理士 キャリアアップ通信

転職成功ガイド

事前にブラックな職場を見分けるコツ。転職してはいけない会計事務所とは?

キャリアチェンジをし、これから初めて会計事務所に転職する方、現在会計事務所に勤務していて転職を考えている方。

それぞれ、よりよい事務所、自分に合った事務所に入りたいと考えていると思います。

会計事務所の数は全国に非常に多く、各事務所で特徴が異なります。

ご自身の希望に合わない事務所に転職してしまうと、やりたいことがまったくできず、将来もできない見通しが判明し、早期退職など残念な結果になってしまう可能性があります。

希望や条件に合致しないところに転職するのは避けましょう!

ここでは会計事務所の特徴を解説しますので、それぞれの希望に合った事務所を見つけるヒントにしてください。

 

ちなみに、ブラック企業が存在するように、残念ながらブラック会計事務所も存在します。

ブラック会計事務所についても見分けるコツを解説します。

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【事務所規模】

会計事務所の規模は、数名ほどの会計事務所から、グループで700名以上が在籍するBIG4や準大手の税理士法人など、千差万別です。

10名以下の会計事務所は地域密着で全国各地に存在し、就職・転職活動をしてみると想像以上に多いことがわかると思います。

一般企業に比べ、人数の規模が小さめなのが会計事務所の特徴かもしれません。

税理士である所長の先生が1名、ベテランスタッフが2名、パートアルバイトの方が3名程度の事務所と聞くと、10名以下なのかと驚くかもしれません。が、地域の商店や個人事業主の会計税務を担っているのはこういった規模の事務所です。

人数が少ないことに最初は不安を覚えるかもしれませんが、業界として人数が少なめだと知っておけば、人数だけにとらわれずに検討することができます。

規模が小さいと、働く環境や制度が不十分ではないかという心配を持つ方もいらっしゃいます。

たしかにファシリティの面では物足りないことがあるかもしれませんが、働き方の面ではもちろん法令に定められたものは守られていますし、時短勤務やフレックスタイム制など、柔軟に対応している事務所も多くあります。

 

小さな規模でのびのびと働きたいという方もいれば、大人数の事務所のほうが落ち着くなど、希望は人それぞれですので、諸条件などを踏み込んで検討していきましょう。

 

【業務内容】

会計事務所の税理士の主業務は税務申告書の作成になりますが、法人顧問や相続、外資系企業の会計税務、事業承継や再生など、多くの種類があります。

それぞれの事務所で得意分野があります。

特化型事務所はわかりやすいですが、ホームページだけでは特徴が見えづらいこともあります。

一般企業の場合、会社の中に営業・経理・マーケティング・人事などたくさんの職種が存在してジョブローテーションができますが、会計事務所の場合、事務所の特徴がそのまま個人の業務になります。

相続の仕事をやりたいと希望しているのに、相続業務が年間に数件程度の事務所に入社してしまうと、担当がなかなかできず、ミスマッチになってしまいます。

どのような業務ができるかを、選考時によく確認しておく必要があります。

 

また、クライアントの規模もチェックしましょう。

会計事務所が担当するクライアントは、個人事業主、中小企業、上場企業などがあります。

個人事業主が多い場合、どうしてもクライアントあたりの顧問料が安価になるため、担当社数が多くなったり、忙しさがなかなか給与に反映されなかったりする傾向があります。

いっぽう上場企業の場合、ひとりで担当せずにチーム単位で担当することが多く、クライアントの経営者と話すことはなかなかできません。

中小企業をクライアントに持つ場合は経営者に直接アドバイスをする機会は格段に増え、やりがいを感じることができますが、責任も増しますし、知識やスキルのブラッシュアップが常に必要となります。

 

どんな業務を担当し、どのように活躍したいかを考えて事務所選びをしていきましょう。

 

【労働条件】

近年、働き方改革が進められ、日本全体でさまざまな取り組みが行われています。

会計業界は働き方の面では整備が遅れていたのは事実で、とくに古くから長く続く小さな会計事務所は制度が未整備のところもありました。

ですが、人手不足は税理士にもおよび、さらには税理士の高齢化も顕著です。

旧態依然の会計事務所は採用が難しくなり、現在のスタッフもほかに移ってしまいます。

会計業界でも働く環境の整備が進められ、人事制度や福利厚生の面でも一般企業と遜色のないものとなっています。

会計業界はブラックだと言われた時期もありましたが、確かな変化が起こっています。

 

会計事務所の特徴として、繁忙期と閑散期がハッキリしていることが挙げられます。

確定申告の時期・3月決算企業の法人税申告が多くなる時期、つまり1年の前半は繁忙期となり、どうしても残業が多く発生します。

いっぽう、法人税申告が終わると閑散期となり、残業ゼロという事務所も少なくありません。

このように残業時間にムラがあることから、固定残業代制、変形労働制を設定している事務所が多い傾向があります。

固定残業代制というと、「残業代が出ない」「働かせ放題」「残業が多い」などのイメージを持つ方もいらっしゃいますが、繁忙期だけ給与が多く、閑散期は低くなるというムラをなくすためのものでもあります。

また、変形労働制は閑散期の定時の就業時間をずらして短時間にする目的で設定することもあります。(繁忙期の定時が長くなります)

ご自身の働き方に合っているかが重要ですので、各制度をよく確認するようにしてください。

 

【ブラック会計事務所】

労働条件の項で解説したとおり、近年、会計事務所の働き方改革は進んでいます。

けれど、ブラック企業がなくならないように、残念ながらブラック会計事務所は存在します。

存在の理由は、とくに小規模会計事務所の整備の遅れです。

数名程度の会計事務所の場合、「早く仕事が終わったら定時より早く帰っていい」など、柔軟な働き方ができることがあるものの、ルールとして定まっておらず、人によって適用されたり禁じられたりすることがあります。

また、繁忙期の残業代はボーナスといっしょに支払う、そもそも残業はほとんどないので時間管理をしていないなど、労働時間に関する問題が多いようです。

小規模で従業員の勤続年数が長く、制度を整備しなくてもOKと考えている事務所があるのは残念なことですが、会計業界全体では整備は進んでいますので、事前に確認をして事務所を選んでいくようにしましょう。

 

【会計事務所の選び方】

転職してはいけない、と注意を促したいのはブラック会計事務所のみです。

ブラック会計事務所でなければ、自分の希望に合った事務所に転職すれば成功といえるでしょう。

ぜひ希望に合致した事務所を選んでください。

選択にあたっては、人材紹介会社や求人広告に掲載されている事務所からピックアップするのをオススメします。

人材紹介会社や求人広告会社は、掲載求人が法令に違反していないかをチェックすることはもちろん、事務所の特徴などを実情にふまえて情報提供しています。

事務所の求人に直接応募するよりも、情報量が多くなり、ご自身の希望と照らし合わせることができます。

まずは自分の希望や条件を把握し、情報を取捨選択して選んでいきましょう。

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