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公認会計士試験浪人の末路とは?浪人のリスクや対策も徹底解説

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公認会計士試験浪人の末路と聞くと不安を覚えるかもしれません。

しかし、事前に対策をするためにも浪人の末路を知る必要があります。

 

今回は公認会計士試験浪人について末路のパターンとリスク、対策を解説します。

公認会計士試験浪人の末路3パターン

今回は公認会計士試験浪人をした後、受験を断念するケースを紹介します。

受験断念後の末路として、大きく3つのパターンが挙げられます。

受験を断念・会計事務所に就職

1つ目のパターンは、公認会計士試験の受験を断念した後、会計事務所に就職する流れです。

 

公認会計士試験に残念ながら合格できなかったとしても、試験勉強を通じて培った知識は会計業界で大いに活かせます。

そのため、公認会計士試験の勉強経験は、会計事務所への転職活動において十分なアピールポイントになり得ます。

受験を断念・一般企業に就職

2つ目のパターンは、受験を断念し一般企業へ就職する流れです。

前項で、公認会計士試験の勉強を通じて得た知識は会計業界で大いに活かせると紹介しました。

確かに会計業界は会計知識を活かせる分野の最たる例ではありますが、試験勉強で得た知識は他の場面でも活かせます。

 

知識を活かせる場面の1つが、高度な会計知識を必要とする一般企業の会計・経理・財務分野です。

具体的には、上場企業や大手企業、特殊な会計処理を必要とする業界が挙げられます。

 

そもそも、一般企業で働く公認会計士も多く存在します。

すなわち、公認会計士の知識やスキルを求める一般企業は多数存在するのです。

 

したがって、公認会計士試験の勉強経験がある人も、一般企業が求める知識を有する人材であるといえるでしょう。

受験を断念・別の資格取得を目指す

3つ目のパターンは、公認会計士試験の受験を断念し、別の資格取得を目指す流れです。

公認会計士試験の受験断念後に選ぶ資格として、以下の例が挙げられます。

 

  • 税理士……税務の国家資格であり、公認会計士と比較される場面も多い難関資格です。
    科目合格制を採用しており、一度合格した科目は永年有効のため、公認会計士に比べると働きながらでも勉強しやすい資格といえます。
  • USCPA……米国公認会計士、すなわち米国各州が認定する公認会計士資格です。日本の公認会計士資格よりも取得難易度が低いといわれています。ただし、語学力や米国の会計知識が必要です。
  • 日商簿記検定1級……非常に難易度が高いですが、その分転職活動でかなりのアピールポイントになります。

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公認会計士試験の浪人によるリスク

公認会計士試験は難易度が非常に高く浪人になるケースも非常に多いため、事前に浪人のリスクを知っておくべきでしょう。

この章では公認会計士試験の浪人によるリスクを4つ紹介します。

将来への不安から勉強に集中できない

公認会計士試験を浪人するリスクの1つ目は、将来への不安から勉強に集中できなくなる恐れです。

公認会計士試験の浪人とは、すなわち一度受験に落ちた後、改めて合格を目指して勉強を進めることを意味します。

受験回数が増える分勉強期間が長くなり、公認会計士として活動できる日も遠くなります。

一度目の受験に向けた勉強をしているときよりも、将来への不安が強くなるのは当然といえるでしょう。

 

将来への不安が強い中で勉強を続けるのは容易ではありません。

そのため、浪人中は初回の受験に向けた勉強中よりも、勉強に集中できないリスクが高いといえます。

金銭的な余裕がなくなり勉強に専念できない

公認会計士試験を浪人するリスクの2つ目として、金銭的な余裕がなくなり勉強に集中できなくなる恐れが挙げられます。

主に、就職をせず公認会計士試験の勉強に専念する場合に陥りやすい事態です。

 

公認会計士試験は非常に難易度が高くかなりの勉強量を必要とするため、就職せず勉強に専念するケースも多くみられます。

当然ですが、収入源がないため貯金は減っていく一方です。

特に浪人の場合、就職せずにいる期間が長くなるため、出ていくお金の合計はかなりの額になるでしょう。

 

勉強に専念する期間が長いほど金銭的な余裕がなくなり経済面での不安が大きくなるため、結果として勉強に集中できなくなる恐れがあります。

 

モチベーションの維持が難しい

公認会計士試験を浪人するリスクの3つ目は、モチベーション維持の難易度が高くなる恐れです。

 

公認会計士試験に向けた勉強期間は最短でも1年弱、一発合格の場合の平均期間は1. 5〜2年程度といわれています。

これほどまでに長い期間、モチベーションを維持し続けるのは容易ではありません。

 

ましてや浪人して複数回受験の場合、年単位の勉強期間がプラスとなります。

一度受験に落ちてしまったというショックも相まって、モチベーションが落ちやすくなってしまうでしょう。

 

公認会計士の浪人中は勉強に集中する必要があるにも関わらず、モチベーションが維持しにくい状態になる恐れが大きいのです。

就活で不利になる恐れがある

公認会計士浪人の4つ目のリスクとして、就活で不利になる恐れが挙げられます。

就職せず勉強に専念していた場合に考えられるリスクです。

 

公認会計士の浪人中に就職していない場合、その分履歴書の空白期間が長くなります。

どのような理由であれ、空白期間は目立ちます。ほとんどの場合、転職活動で採用担当者から空白期間について質問されるでしょう。

 

「公認会計士試験に向けた勉強に専念していた」と説明し、勉強を通じて高度な知識を得たとアピールできれば、空白期間が特に影響しない可能性もあります。

しかし、受け答えの内容やアピールの仕方、採用担当者の考え方によっては空白期間がマイナスになってしまう恐れがあります。

公認会計士浪人をする人がやっておくべき対策

公認会計士浪人をする人がやっておくべき対策を4つ紹介します。

浪人を撤退するタイミングを考えておく

公認会計士浪人を決める際に、浪人を撤退するタイミングも考えておきましょう。

 

公認会計士試験は非常に難易度が高い試験であり、勉強を続ければ合格するとは限りません。

前章で紹介したように、公認会計士浪人には金銭面や就活面でのリスクがあります。

ある程度のところで就職に切り替えなければ、マイナスが大きくなりすぎる恐れがあります。

 

これらのマイナスを取り戻そうと、公認会計士試験に受かるまで浪人を続けようと考える人もいるでしょう。

しかし、公認会計士浪人には将来への不安によって勉強に集中できない、モチベーション維持が難しいといった恐れもあります。

浪人期間が長くなるほど金銭面や就活のリスクが高くなる上に、そもそも勉強に集中できなくなる恐れも大きくなってしまいます。

 

合格まで諦めずに勉強を続けたいと考えるのは自然です。

しかし、公認会計士試験のように難易度が高い試験に、終わりが見えない状態で挑むのはリスクが高すぎます。

 

公認会計士浪人をするのであれば、自分の中での期限として浪人を撤退するタイミングを決めましょう。

 

受験前・浪人前に十分な貯金をしておく

公認会計士試験の前に、十分な貯金をしておくことも大切です。

金銭面の不安を解消するだけでも、公認会計士浪人によって起こり得るリスクを抑えられます。

 

なお、浪人が決まってから貯金を始めるのが最適とは言い切れません。

公認会計士浪人が決まるのは受験を経験した後です。

 

初回の受験で落ちてから貯金をはじめ、ある程度のお金が貯まってから浪人生として勉強を開始するのでは、ブランクができてしまい非効率となります。

公認会計士試験を受けると決めた段階で、浪人のリスクを見据えて十分な貯金を用意しておくのが理想です。

 

そうすれば、受験に落ちて浪人を決めた後、すぐに切り替えて勉強を開始できるでしょう。

モチベーション管理の方法を確立する

公認会計士浪人のリスクの1つとして、モチベーション維持の難易度が高くなる恐れを挙げました。

モチベーションが下がってからモチベーション維持の方法を模索するのは、非効率といえます。

 

そのため、浪人して本格的な勉強を始める前に、自身に適したモチベーション管理の方法を確立するのが理想です。

事前にモチベーション維持の方法を考えておくことで、モチベーションが下がった後すぐに対処できるようになります。

 

働きながら勉強するのも1つの手段

金銭面の不安や就職が不利になる恐れといったリスクを回避するため、働きながら勉強するのも1つの手段です。

公認会計士試験に向けた勉強をしている間もキャリア形成ができるため、公認会計士以外の道を見つけられる可能性もあります。

 

ただし、仕事と勉強の両立は心身共に負担が大きく、体調を崩してしまう恐れがあります。

仕事・勉強共に無理のない範囲で進めること、十分な休息をとることを意識しましょう。

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まとめ

公認会計士試験浪人をした後に受験を断念する場合、その後の流れとして主に3つのパターンが考えられます。

会計事務所に就職・一般企業に就職・別の資格を目指す、の3つです。

いずれも、公認会計士試験に向けた勉強を通じて得た知識を活かすのが大前提となります。

 

 

公認会計士試験の浪人には、精神面・金銭面・就活面と複数のリスクがあります。

これらのリスクに向けて何も対策せずに浪人をするのはおすすめできません。

リスクを最小限に抑えるため、公認会計士浪人をする人がやっておくべき対策を実施しましょう。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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