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簿記1級の難易度とは?合格までのポイントについて解説

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簿記1級合格を目指して勉強する人物

簿記1級の難易度と合格までのポイントについて解説します。


簿記1級の勉強をはじめる人にとって難易度や勉強方法を知ることは大切になります。
合格に必要なポイントを正確に把握し、学習効率をアップしていく必要があります。

簿記1級の概要について

簿記1級は、2級とは異なり試験科目が増えるので、多くの勉強を要します。
試験の概要を把握して、効率的な勉強を行っていかなければなりません。

試験の間に休憩もあるので、しっかり休んで次の試験に備えていくことが大切です。

 

ここでは、簿記1級の概要を3つに分けてご紹介していきます。

 

  • いくつかの検定試験のうち、「日商簿記」の1級を指すことが多い
  • 試験科目は4教科
  • 試験時間は合計180分(休憩あり)

 

それぞれ解説していきます。

いくつかの検定試験のうち、「日商簿記」の1級を指すことが多い

一般的に「簿記検定〇級」と言われる場合、日商簿記検定を指すことが多いです。
簿記検定は複数存在していることに注意していかなければなりません。


日商簿記検定は、簿記検定の中でも応用を利かせた問題が多数出題されます。
体系的な学習が必要であり、勉強を通じて簿記について詳しくなっていくことが可能です。

試験科目は4教科

日商簿記1級では、4教科に分けて出題がなされます。

 

  • 商業簿記
  • 会計学
  • 工業簿記
  • 原価計算

 

以上の4教科です。
4教科の学習を偏りなく進めていくことが、合格への近道になってきます。

試験時間は合計180分(休憩あり)

試験時間は、商業簿記・会計学で90分、工業簿記・原価計算で90分の合計180分です。


1級の試験時間は長時間に及ぶので、間に休憩時間があります。
休憩時間をうまく活用することが、大切になってくるのです。

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簿記1級の難易度について

簿記1級の難易度はかなり高く、公認会計士や税理士試験の受験者も受験しています。
その中で、上位に位置しなければならないので、簡単ではありません。


難易度を理解した上で、勉強計画を立てていきましょう。
簿記1級の難易度について、3つに分けてご紹介していきます。

 

  • 2級・3級とは別格の難易度
  • 足切りにより難易度がUPする
  • 簿記1級は相対評価試験である

 

1つ1つ解説していきます。

簿記1級は2級・3級とは別格の難易度

簿記1級の合格率は、上位10%前後であり難易度は高いです。


3級に合格して2級の勉強をはじめた時の難しさに、衝撃を受けた人も多いでしょう。
ですが、2級に合格して1級の勉強をはじめた時には、更なる衝撃を受けます。


今までとは別格の難易度であることを把握して、気合を入れていかなければなりません。

足切りにより難易度UP

1級は原則として、総合で70%取得できると合格です。

1教科につき25%ずつに分かれており、得意な科目は伸ばしていくことが大切と言えます。


一方で、足切りが採用されているので、1科目40%以上得点できていないと不合格になってしまいます。
難しい回などもありますが、それでも10%以上は確保しなければなりません。


簡単な問題は、絶対に落とさないように確実性を高めた勉強が必要になります。

簿記1級は相対評価試験である

簿記1級は相対評価試験であるため、周りの人の出来次第では配点が変わってくる可能性もあります。


基礎的な問題を落とすことなく、難しい問題を見抜いて時には解かないことも大切です。
制限時間の中で、効率的に点数を取得していく練習を、常日頃からしていかなければなりません。

簿記1級合格に必要な勉強時間

簿記1級は範囲が広く、難易度が高いので、勉強時間の確保が鍵を握ります。
簿記1級の勉強を習慣的に行っていくことが大切です。


合格に必要な勉強時間から、1日どの程度勉強する必要があるのか目安を見ていきましょう。

簿記1級合格に必要な勉強時間を、3つに分けてご紹介していきます。

 

  • 600~700時間が目安
  • 毎日2~3時間勉強する必要がある
  • 効率的な勉強を模索する必要がある

 

それぞれ解説していきます。

600~700時間が目安

簿記1級合格までの勉強時間の目安は、600〜700時間と言われています。
社会人や主婦にとっては、特に勉強時間の確保が難しいです。


また、短期的に多くの勉強時間を確保するよりも、日々少しづつ勉強していく必要があります。

人によっては、何倍も勉強しなければならないことも少なくないので、目安として余裕を持った勉強時間を確保していきましょう。

毎日2~3時間勉強する必要がある

600〜700時間を1年間で勉強しようと考えた場合、1日2時間は確保しなければなりません。
ですが、実際には勉強できない日もあるので、1日3時間確保しなければならない日も出てくるでしょう。


休日にいつもより多く勉強する覚悟を持って挑んでいく必要があります。
習慣の中に、簿記1級の勉強を組み込むことが出来れば、意識せずとも体は机に向かっていくはずです。

効率的な勉強を模索する必要がある

勉強時間をいかに短縮していくかは重要なポイントになってきますが、短縮しようとすると闇雲な勉強になりがちです。


あくまでも、学習するごとに点数が上がっていく勉強が必要になってきます。
そのためには、ポイントを正確に押さえた学習が必須です。

日商簿記1級合格のポイント

日商簿記1級は、長期的に勉強していく必要があるので、ポイントを意識していかなければなりません。
ポイントを意識した勉強は、学習効率を高めてくれるので、合格までの最短距離を歩いていけます。

 

日商簿記1級合格のポイントについて解説していきます。

 

  • 専門学校の利用により勉強時間を短縮
  • 積極的に過去問に挑戦
  • 簡単な問題から解いていく意識

 

1つ1つ解説していきます。

専門学校の利用により勉強時間を短縮

専門学校では、日々資格試験と向き合ってきたその道のプロが沢山います。

最適なプログラムと、選りすぐりの講師陣による講義で、勉強時間を短縮可能です。


わからないところを直ぐに質問できる環境は、安心して学習を進めていけることに繋がります。

積極的に過去問に挑戦

過去問は、実際に出題された問題であり、作問者が大切だと思っている部分です。
全く同じ問題が出題されることはありませんが、類似している問題や傾向が似ている場合もあります。


はじめは過去問を見ても分からないことが多いです。
少しずつ学習を進めて、理解できるようになってきたら、過去問に挑戦していきましょう。


過去問でわからないところを、テキストに戻って復習するというやり方が、とても効率的な勉強方法です。

簡単な問題から解いていく意識

試験問題では、わかるところよりもわからないところが目につきます。
ですが、実際にはわかるところだけ正確に解ければ合格できる可能性もあるのです。

簡単な問題も難しい問題も同じ配点であり、周りが解けないことにより配点にならないことも考えられます。


勉強を継続していくと、多くの問題が解けるようになってきますが、制限時間を忘れてはなりません。
簡単な問題かつ短時間で解ける問題から、点数を積み重ねていくことが合格には大切です。

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まとめ

簿記1級の難易度と合格までのポイントについて解説していきましたが、いかがだったでしょうか。

 

簿記1級は、難易度が高く勉強していれば絶対に合格できるとは限りません。
ですが、最適な勉強を少しずつ積み重ねていけば、確実に点数は伸びてきます。
長い目で見て、勉強時間を確保していかなければなりません。


勉強効率を重視して、自分の中での最短合格を目指していきましょう。

Profile レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者をはじめとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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