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1.内部監査とは

そもそもですが、内部監査とは何をしている部署なのでしょうか。
他部署からは嫌がられているというイメージがある部署かもしれませんが、実際何をしているかはわからないのではないでしょうか。
まずは内部監査ではどのような業務をしているか見ていきましょう。

内部監査とは、組織の内部の人が行う監査のことで、業務上の不正を防止するために業務の流れや、承認行為など適切に行われているかを確認したり、業務効率の最大化を目指して業務の見直しなどをしている部署です。
他部署から嫌がられるのは、業務の流れを見る中で、承認印などが漏れていた時には指摘をされるなど、チェックをしてはうるさく指摘ををされるイメージがあるからでしょう。

では、なぜそのような部署があるのでしょうか。
それは2006年5月に会社法が改正され、内部統制整備が義務化され、大企業では内部監査の設置が必須となったからです。

これは国内外の不正会計事件を受けて、上記の会社法で義務化されたとともに、2006年6月に成立した金融商品取引法で、上場会社の内部統制監査が義務化されるという流れになりました。

ここまでみてきた内部監査は、「うるさいな」と感じてしまい、転職したいと思えないかもしれません。
しかし、内部監査にもいいところがあります。
それが子会社の内部監査での出張です。
全国に展開している会社であれば、毎年どこかしらの子会社に内部統制を検証するために行くことができます。

海外にも展開しているグローバルな会社であれば、毎年でなくとも海外出張も行くことができるのです。
バックオフィス系のポジションでは一般的に出張は少なく、ましてや海外出張はまれです。

会社内部の仕事ながら、こういった魅力がある部署でもあります。

2.内部監査は会社の理解が必要

ここまでみてきた内部監査ですが、実は相当難しい業務内容になります。
なぜなら、内部監査をするためには会社の事業内容や業務内容を詳しく理解してないとできません。

特に上記でみたようなグローバルに展開している会社であれば、事業が多岐に渡り、事業の理解は難しくなります。
もちろん、自社のことなら事業はわかってるよということかもしれませんが、業務内容までわかってないといけません。

このような難しい業務をする内部監査ですが、社内のさまざまな事業や業務を理解している人材は貴重な存在になります。
長く勤めていれば良いかというとそうではなく、担当していない事業についてはよくわからないという方もいますので、自社について深く理解したいという姿勢が内部監査というポジションにつながります。

このような業務なので、社内から抜擢されることの多い内部監査のポジションですが、もちろん外部からの採用ニーズもあります。

3.内部監査の求人は

内部監査の求人状況は多くはありません。
なぜなら、先述した通り、会社の事業内容や業務内容を理解してないとなかなか内部監査をすることができず、社内からの抜擢が多くなる傾向があるからです。

では内部監査に転職するにあたって有利な人はいるのでしょうか。
全く違う業界で内部監査を経験している人と、同じ業界にいた人とではどちらが有利なのでしょうか。
これは難しい選択です。
全く違う業界となると、また1から理解しなければなりません。

一方、同じような業界であれば事業などの理解はスムーズにできますが、内部監査について未経験であれば、何をチェックすべきであれかを一から学ばなければいけません。
内部監査への転職は、○○が有利、とはっきり言えないのが特徴といえば特徴かもしれません。

最も有利なのは、当然かもしれませんが「同業界で内部監査の経験がある人」となります。
しかし、このような人材はなかなかいません。

ですので、実は内部監査の求人は募集要件がさまざまです。
同業界出身を必須にする会社があれば、内部監査の経験を必須にするところもあります。
すべて未経験で、適性だけをチェックする会社もあります。

このように、さまざまな条件の求人があり、チャンスは多くあるといえるでしょう。
以上、内部監査の求人状況についてみてきました。

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4.内部監査に監査法人の経験は活かせるか

監査法人を経験している公認会計士はそれでの経験を活かせるのでしょうか。
監査法人での内部統制監査の経験が活かせます。
さまざまな会社の内部統制をみてきた公認会計士だからこそ、活かせる場面が多くあります。

ただ、ここで留意しないといけないこともあります。
内部統制監査に知見があっても、先述のとおり、事業や業務の理解は必要です。
監査法人で複数のクライアントを担当していたときよりも、自社のことをより深く理解しなければ内部監査は勤まりません。

会計士としての知見や経験をフルに活かしながら、事業や業務の理解をスピーディーに進めることができれば、内部監査として早期に活躍できるでしょう。

5.内部監査のキャリアプラン

内部監査のキャリアプランはどのようなものがあるのでしょうか。
まずは内部監査で継続して働き続けるというのが選択肢にあがります。

内部監査はいろいろな部署の業務などをみていくため、他部署よりも変化が大きく、飽きることがありません。
そのため、長い年数をいたとしても飽きがこず、業務ができるでしょう。

次は違う部署に異動するということが選択肢になります。
内部監査で経験した知識を活かして、新たな部署での業務の効率化を進めるということもできます。

その部署にずっといれば気づかないことも別部署から異動、ましてや他部署の業務などをみていた内部監査からの異動であれば新たな視点で効率化を進めることができます。

そのほか、新たな会社に転職するというのも選択肢の一つです。
それまでの内部監査の経験を活かして他の会社の内部監査で活躍するということもできます。

業界が異なる場合はまた事業や業務の理解からスタートしますが、内部監査としてのスキルは高くなっているはずですから、転職してあらたなチャレンジに踏み出すのも良いでしょう。

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6.まとめ

以上、ここまで内部監査の求人についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。
内部監査というのはなかなか経験ができないものではありますが、内部監査のポジションは会社の全体をみることができるため、魅力的な業務になりますし、また内部監査を経験すると次の選択肢も広がります。

あまり耳慣れない内部監査というポジションですが、興味があればぜひチェックしてみてください。

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